やはり、創造神の加護はチートでした

弥音 雪

18話 助太刀




  あれからは勉強自体は問題なくこなせている。だが1つ問題があった。それは勉強が作業化されてしまうことだった。

(本読むだけで覚えられるからいいけど、面白くないなぁ。)

  そうレオンは完全記憶によって見るだけで覚えられるので必然といえば必然であった。

(んー。少し気分転換に魔物でも狩ってこようかな。)

  レオンは丁度読み終わった本を机に置き、服装を変える。

(よし、行くか!)

  そしてまた魔の森に来た。

  最近になってこの魔の森についてもいくつか新しいことを知れた。

  この魔の森は元々はそこまで強い魔物はいなかったらしい。だが、100年ほど前に突如として迷宮が出現し、この森の魔素の密度を上げてしまったらしい。おかげで強い魔物が蔓延るようになり、迷宮から魔物が溢れてくるため魔物も尽きないらしい。

(まぁ、それは自分にとってはありがたいことなんだけどね。)

  魔の森に着いたレオンは言わずもがな、暇つぶしという一方的な虐殺をしていく。

(ふぅ。これでざっと500匹ぐらいかな。)

  1時間程無双したレオンはふとある違和感に気づく。

(なんだこの反応は……。魔の森の外に魔物が固まったいるな。ん?この反応……まさか人か?!)

  そう、魔の森から溢れた魔物が王都に向かっていた人達を襲っていたのだ。

(徐々に反応が弱くなってる!間に合え!)

  もちろん本気を出せば間に合うのだがそれに伴う代償が大きすぎるので、必然的に被害が及ばない範囲の最大でしか走れないのだ。

(見えた!)

  そこには1台の馬車とその周りを囲むように騎士達がいた。中には亡くなってしまった騎士もいた。

(よし!10匹だけだな。)

  レオンはそう言っているが強さはA級やS級ばかりだ。まぁ、そんなことはレオンの前では皆等しく見えるのだが。

「エアーカッター」

  レオンがそう唱えた後は10匹の首が飛んでいた。

「一体何が起こったんだ……」

  騎士の多くは戸惑いを隠せない。

「皆さん大丈夫ですか?」

「君は一体誰だ……。」

「僕はレオンと申します。魔物に襲われているところを見かけましたので助太刀させて頂きました。」

  護衛隊長はそれを聞いて心底驚いた。

(こんな子供があの魔物達を一瞬で……。)

「強いのだな、君は。あぁ、すまない。私はここの護衛隊長を務めているジルという。この度は助太刀感謝する。」

「いえいえ、当然のことをしたまでですよ。あと、負傷した騎士たちはどこですか?一応ですが回復魔法を使えます。」

「それは本当か?!」

「はい、本当ですよ。」

  そう言ってレオンはジルに回復魔法をかける。

(なんだこの少年は……。この歳でこの強さ、そしてハイヒールまで使えるのか。)

  実際に回復魔法をかけられたジルはまたも驚いたが今度は一瞬で、すぐさま思考を切り替える。

「確かに回復魔法も使えるらしいな。なら申し訳ないが頼んでもいいか?」

  レオンのことよりもまず、騎士達の命を優先しなければならない、と考えてのことだ。

「はい!もちろんです!」

  レオンは負傷した騎士のもとへ行き一人一人に回復魔法をかけていった。

  そして最後に亡くなった騎士達を火葬した。

  ここで改めてこの世界での命の軽さを実感した。

  その後レオンは感傷に浸っている騎士達の輪を抜け、ジルのもとへ挨拶しにいく。

「では僕はこれで失礼します。」

「そうか。助太刀のみならず同胞を回復させてくれたこと、亡くなった騎士達を共に弔ってくれたこと、改めて礼を言う。」

「いえ、先程言いましたが当然のことをしただけです。それでは僕は行きますね。」

  レオンはかるく一礼した後王都の方へ向かっていった。当然徐々に認識阻害を強していき最終的に転移した。

(結局あの馬車の中の人たちって誰だったんだろう?)

  最後まで分からずじまいだったな。とか考えていた。

  その後はいつも通り過ごした。




  王都に戻ってきた騎士達は王城に行った。

「王女殿下並びに公爵家ご令嬢の護衛をこれにて完遂します。」

「確かに。今は旅の疲れを休まれよ。」

「ありがとうございます。……騎士団長、ご報告があります。」

  騎士団長と呼ばれる男はジルの様子から普通の報告ではないと察した。

「分かった。ついてきてくれ。」

  ジルは騎士団長について行き騎士団長の執務室に入った。全体的に落ち着いた雰囲気の部屋だ。

「適当に座ってくれ。」

  そう言われたので腰掛ける。

「では報告を聞こうか。」

「はい。私達は王都まで護衛途中、魔の森付近でおよそ15匹のA級、S級の魔物に襲われました。」

「何?よく無事に帰ってこれたな。」

  何人かの護衛がいないことで察しがついていたがまさかA級やS級の魔物だとは思わなかった。

「はい。それについて、助太刀が入りました。その者が残りの約10匹を一瞬で屠りました。」

「なるほど……。続きを聞こう。」

「はい。その者はレオンと名乗り歳は7、8歳ぐらいかと思われます。またその者は回復魔法を使い、生存している騎士達の傷を完璧に治しました。」

  予想以上の報告だった。魔物を一瞬で屠る実力を持ちながら完璧に傷を癒せる。そして、それを兼ね備えた者は7、8歳という……。聞く限り人格もなかなか良い。

「分かった。その者は王都にいるか?」

「私達が再発の準備をする前に先に王都の方へ向かっていました。」

「よし。今度ここへ呼べるか?」

「分かりました。」

  その後ジルは数十分でレオンの居場所を掴めた。これはジルの功績と言うよりはレオンの影響の方が大きいだろう。もちろんジルは優秀なのだが、王都でのレオンの名前は結構有名であったのだ。

(まぁ、確かにな……。あれだけイケメンで商売やってたら名前と顔は売れるよな。)

  翌日ジルはレオンに会いに行った。

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コメント

  • ノベルバユーザー354375

    えっ?
    なんかこの話って部分的にアノ作品パクってない?!

    夜◯サンの作品の……

    0
  • ノベルバユーザー184952

    何故馬車は高貴な方々を乗せ、そんな危ない所を通ってしまったのでしょう…

    0
  • 虎真

    今更だが見おぼえが。

    0
  • ドラゴン2

    もしかして魅力無限ってあんま効果ない?凄さが分からん。

    1
  • 赤猫

    話がスムーズすぎる‼️

    1
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