やはり、創造神の加護はチートでした

弥音 雪

12話 教会にて




(よく似てんなぁ。)

  目の前にあるあの神様の石像だ。だいたい7mぐらいあるんではないか?

  そんなことを思いつつ。先に行っている父さんの後ろをついて行く。そして受付に着いた。

「すみません。」

「はい。ご要件をお伺いします。」

「うちの息子、レオンが5歳になったので来させてもいました。案内願えますか?」

「それはおめでとうございます!案内はお任せ下さい。ではレオン様、私についてきてください。」

「はい。ありがとうございます。」

「いえ、これも仕事ですから。」

  そうして着いた場所はホール型の大きな部屋で、目の前に祭壇があった。

「本日5歳になられたレオン様です。この方はアレン様とオリビア様の息子にございます。」

「そうか!君がアレンの息子か!」

「初めましてレオンと申します。」

「私はここの教会の大司教グリムと言います。アレン様には命を助けて頂いたことがありまして、私の命の恩人です。」

「そうなんですね。私も父のことをあまりよく知らなかったのですが、それを聞いて誇りに思います。」

「あなたのお父様に助けられたことがある人はこの王都では両手の指では足りないほどいます。是非、お父様のことを誇りに思ってください。」

「はい!」

「話が少々逸れましたね。では今からステータス授与の儀を始めます。」

「はい。お願いします!」

「では祭壇の前に行き、ヴォルド様に向かい祈りを捧げてください。」

  言われた通りにすると意識が一瞬飛んだ。恐る恐る目を開けて見ると実際にあの神がいた。

「久しぶりじゃの。」

「お久しぶりです。それでここは?前来た時とも雰囲気が違うような気がします。」

「ここは神界で間違えておらんが、前の場所は少々特殊での。儂らはだいたいこの空間にいる。」

「そうなんですね。ん?儂ら?」

「うむ。今日お主を呼んだのは他の神に紹介しておこうと思っての。」

  そう言って上から何柱かの神が降りてきた。

「初めまして。私は魔法神レミリアよ。よろしくね。」

「俺は武神ガルドだ。よろしくな!」

「私は生命神のハルです。よろしくお願いします。」

「初めまして僕はレオンです。前世での名前は神田蒼空と言います。こちらこそよろしくお願いします。」

  一通りの挨拶が終えた後、1つ聞きたかったことについて聞いてみた。

「ヴォルド様、質問があります。」

「ん?なんじゃ?」

「僕のステータスについてです。」

「そうじゃのー、はっきり言うと経験が伴っていないだけで実力はトップじゃろうな。」

「やはりそうですか……。」

「ん?なぜ気を落とすんじゃ?今まで楽しそうに鍛錬してたじゃろ?それでいいのじゃよ。」

「でも間違えて暴発なんてしたら……。」

「その辺も大丈夫じゃろ。魔素操作のレベルもMAXじゃしの。」

「そんなもんですか?」

「そんなもんじゃよ。」

(よーし、神様からも言質が取れたしより鍛えようか。)

  異世界に来たからにはやるだけやってやろう。と決意したレオン。

「それじゃそろそろ時間じゃ。また会おうな。」

「はい!ではまた。」

  そして目を開けると、祭壇の前だった。

「これでステータス授与の儀は終わりです。ステータスと頭の中で唱えると授かったステータスが見れます。また、ステータスオープンと唱えると指定した人にのみ自分のステータスを見せることが出来ます。」

「分かりました。ありがとうございます!」

「いえいえ、これからも精進してください。」

「はい。頑張ります。」

  そう言って自分は親の所へと戻っていく。

「無事に出来たようだな。」

「はい!しっかりとステータスを見ることが出来ました。」

「そうか!では夕飯の時にステータスを見せてもらうがいいか?」

「分かりました!」

「レオンは鍛えていたからステータスが楽しみねー!」

「そうだな!期待してるぞ!」

  変なプレッシャーをかけられたが、まぁあのステータスだ。それに関しては問題はないだろう。けれど、強すぎてもまた問題になってしまう。

(後でステータスの表記を変えれるか試してみなくちゃな)

  そうして僕たちは帰路に着く。

  家に帰ってからもう1回ステータスを見てみる。

『ステータス』

【名前】レオン

【性別】男

【年齢】5歳

【種族】人族

【Lv】1

【体力】表示可能な数値を超えています

【魔力】表示可能な数値を超えています

【スキル】全魔法LvMAX  スキル合成LvMAX   魔素操作LvMAX  身体強化LvMAX   剣術LvMAX   武術LvMAX   神眼LvMAX   超越隠蔽LvMAX  アイテムボックスLvMAX   昇華   転移   無詠唱   取得経験値10000倍   必要経験値0.0001倍   ステータス成長10000倍   全知   言語理解

【称号】転生者   創造神の加護を持つ者   魔法神の加護を持つもの   武神の加護を持つもの   生命神の加護を持つもの



魔法神の加護・・・魔法の威力や質を10倍にし、使用する魔力を10分の1に減少させる。

武神の加護・・・武術に関するもの全てに大補正がかかる。


  とまぁ、あの2柱の神様からも加護をもらっていた。どちらも物凄い内容だ。それよりも加護を3つも持っている人っているのかな?

  まぁ、そんなことより今は表記を変えることが優先だ。と言っても創造魔法で出来ると思うけど。

  というわけで帰りながら『ステータス偽装』を作った。

  家に帰ってからはステータスをある程度偽装して夕飯を迎えた。

コメント

  • キャベツ太郎

    赤猫 五歳は幼稚園児だよ(白目)

    1
  • 赤猫

    5歳ってなんだっけ?

    3
  • 鵐黼屨臧頤鸕覺

    生命神は?

    6
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