SNS仲間で異世界転移
第7章 9話 悪寒
ドルゼ「上だ!!」
バッドローグは落下する勢いを利用して下にいる龍剣達にパンチを放った
ドオオオォン!!
全員なんとか回避したが、着地してすぐにバッドローグは龍剣に前蹴りを入れた
龍剣「うあぁ!」
ドルゼが後頭部に攻撃してバッドローグの気を引き、バンギックが生身の左ヒザを2発斬った。バッドローグは尻もちを着きながらも2人に殴りかかるが、一発も当たらない
バンギック「おいガキ!さっさとそいつの治療してこい!」
美泉「は、はい!」
美泉は急いで龍剣の治療をした。幸い、今の攻撃はフルパワーではなかったため、怪我は胸骨と肋の骨折だけで済んだ
美泉「じっとしてて、すぐ終わるから」
龍剣「うっ…」
1分ほどヒーリングをすると、龍剣の怪我は完治した。美泉は治癒力もはるかに成長していたのだ
龍剣「ありがとう美泉」
美泉「うん」
すぐにバンギック達の元へ戻ると、バッドローグはバランスを崩したドルゼの背中に殴り掛かろうとしていた
美泉「氷槍!!」
龍剣「ヒートバズーカ!!」
汏稀「ILSリトリビュージョン!!」
3人の攻撃の内龍剣以外の2つが命中してバッドローグは怯んだ
だがなんと、たまたま同じタイミングで反対側から攻撃しようとしていたバンギックに、龍剣がはずしたヒートバズーカが当たりそうになってしまった
龍剣「やばい!」
バンギック「チッ!」
バンギックは止むを得ず双剣でヒートバズーカを斬って回避すると、なんとヒートバズーカの閃火が剣に憑依したのだ。そして火山の力を帯びた双剣でそのままバッドローグの胸を斬った
バッドローグ「ウガアアァァァ!!!」
バンギック「!!」
龍剣達「!!」
バッドローグは片ヒザを着いて胸を抑えながら苦しんでいる
今の攻撃にバンギックは驚いた。剣にまとっていたヒートバズーカの力は今ので消えたが、確かに力の受け渡しができた。マグレではあるが、これを上手く利用すれば勝てるかもしれない
バンギック「ガキ、今何かしたのか?」
龍剣「いや、俺はただバッドローグを攻撃しようとして…」
バンギック「そうか。何はともあれ、今のは戦略の一つとして頭に入れておけ。今からもタイミングが合えば使っていく。ドルゼもな」
ドルゼ「ああ、わかった」
龍剣「了解です」
ドルゼとバンギックはバッドローグの後ろに回り込む。龍剣はヒートバズーカを、美泉は氷槍を仕掛けたが、横にかわされた
バンギック「ドルゼ!」
ドルゼ「ああ!」
バンギックは先ほどと同様に火山の力を剣にまとわせ、攻撃した
一方、ドルゼも氷山の力を剣で受け止めたのだが、氷槍はそのまま剣を弾き飛ばした
ドルゼ「美泉の氷槍ではできないようだな」
バンギック「よく考えれば簡単に吸収なんてできたらバッドローグがとっくにやってるはずだな」
ドルゼ「じゃあなぜお前はできた?」
会話の途中だがバッドローグが殴りかかってきた
ドオォン!
2人はよけて、バッドローグの拳は地面に命中した
バンギック「いや、俺も龍剣の力を吸収なんてできていないのか。ヒートバズーカは物理攻撃じゃねぇからそう見えただけ」
ドルゼ「つまり、剣に火山の力を溜めて攻撃した。ではなく、剣で火山の力を打ち返したということか?」
バンギック「そうだ。ヒートバズーカは攻撃力が弱いからな。さっきのお前みたいに弾かれたりはしない」
ドルゼ「いちいち鼻に付く言い方だな。まぁいい、普通にあの傷を狙って殺せばいいんだ」
バンギック「そういう……ことだ!!」
バンギックは向かってくるバッドローグの拳をスライディングで躱し、そのまま左ヒザを斬った
バッドローグ「ガアアアァァ!!」
左ヒザを斬られてヒザを着くバッドローグ
ドルゼ「ぅおらあぁ!!」
ガギイィン!!
ドルゼは思いっきりバッドローグのアゴを打撃した。バッドローグは仰向きに倒れて、後頭部を地面で強打した
美泉「拘束魔法、いでよ氷縄!」
パキパキ、パキキキ…!
バッドローグに起き上がる暇も与えず、美泉は頭と地面を氷で接続した
龍剣「modeハンマー!!」
次に龍剣がジャンプしてバッドローグに飛び乗る。そして、胸の傷目掛けてハンマーを振りかぶった
龍剣「サンドハンマー!!」
ズダアァン!!!
ゼロ距離で振り下ろされたサンドハンマーは、なんとバッドローグの胸を貫通した
龍剣の全身に返り血が飛び散る。バッドローグの胸には丸い風穴がポッカリ空いている
バッドローグ「ウウウ……」
龍剣は距離を取って様子をみた
バンギック「上出来だ、ガキ」
壮助「殺ったか…?」
香奈「お願い…もう立たないで……!」
バッドローグは全く動きを示さない。それどころか、声すら発さない
汏稀「勝ったのか…?」
微動だにしないバッドローグは誰が見ても死んでいるだろう。だが、バンギックの目にはそうは映っていなかった
バンギック「待て。もう一発ヤツにぶち込め」
龍剣「え?でもこれはもう…」
バンギック「まだ死んだという確証はない。肉クズになるまで消し飛ばす」
ドルゼ「念には念をだ」
龍剣「わかりました…」
龍剣は次はバズーカを向ける
龍剣「ヒートバズーカ!」
ブォン!
放たれた閃火は、倒れているバッドローグに一直線に向かっていく。このままでは死体を粉々にするハメになると思ったが、次の瞬間、異変は起きた
カクン!
なんと、誰も触れていないのに閃火の軌道が変わり、どこかへ飛んでいってしまった
全員「!!!!」
そしてヤツがゆっくりと起き上がる。
バッドローグ「ハ……カイ……」
美泉「嘘でしょ…」
汏稀「くそったれ…」
胸に大きな穴が空いているにも関わらず、バッドローグは普通に立ち上がった
バラバラバラバラ………
バッドローグの鉄が全て剥がれ落ちていき、ややグロテスクな内身が露わになった
ドルゼ「バンギック、どう見る?」
バンギック「まだ見せていない力を使ってくるはずだ。予想なんて当たるかよ」
ドルゼ「そうだな。まずは様子を…」 
バンギック「いや、こっちから仕掛ける!」
バンギックは正面からバッドローグに向かっていった
バッドローグは落下する勢いを利用して下にいる龍剣達にパンチを放った
ドオオオォン!!
全員なんとか回避したが、着地してすぐにバッドローグは龍剣に前蹴りを入れた
龍剣「うあぁ!」
ドルゼが後頭部に攻撃してバッドローグの気を引き、バンギックが生身の左ヒザを2発斬った。バッドローグは尻もちを着きながらも2人に殴りかかるが、一発も当たらない
バンギック「おいガキ!さっさとそいつの治療してこい!」
美泉「は、はい!」
美泉は急いで龍剣の治療をした。幸い、今の攻撃はフルパワーではなかったため、怪我は胸骨と肋の骨折だけで済んだ
美泉「じっとしてて、すぐ終わるから」
龍剣「うっ…」
1分ほどヒーリングをすると、龍剣の怪我は完治した。美泉は治癒力もはるかに成長していたのだ
龍剣「ありがとう美泉」
美泉「うん」
すぐにバンギック達の元へ戻ると、バッドローグはバランスを崩したドルゼの背中に殴り掛かろうとしていた
美泉「氷槍!!」
龍剣「ヒートバズーカ!!」
汏稀「ILSリトリビュージョン!!」
3人の攻撃の内龍剣以外の2つが命中してバッドローグは怯んだ
だがなんと、たまたま同じタイミングで反対側から攻撃しようとしていたバンギックに、龍剣がはずしたヒートバズーカが当たりそうになってしまった
龍剣「やばい!」
バンギック「チッ!」
バンギックは止むを得ず双剣でヒートバズーカを斬って回避すると、なんとヒートバズーカの閃火が剣に憑依したのだ。そして火山の力を帯びた双剣でそのままバッドローグの胸を斬った
バッドローグ「ウガアアァァァ!!!」
バンギック「!!」
龍剣達「!!」
バッドローグは片ヒザを着いて胸を抑えながら苦しんでいる
今の攻撃にバンギックは驚いた。剣にまとっていたヒートバズーカの力は今ので消えたが、確かに力の受け渡しができた。マグレではあるが、これを上手く利用すれば勝てるかもしれない
バンギック「ガキ、今何かしたのか?」
龍剣「いや、俺はただバッドローグを攻撃しようとして…」
バンギック「そうか。何はともあれ、今のは戦略の一つとして頭に入れておけ。今からもタイミングが合えば使っていく。ドルゼもな」
ドルゼ「ああ、わかった」
龍剣「了解です」
ドルゼとバンギックはバッドローグの後ろに回り込む。龍剣はヒートバズーカを、美泉は氷槍を仕掛けたが、横にかわされた
バンギック「ドルゼ!」
ドルゼ「ああ!」
バンギックは先ほどと同様に火山の力を剣にまとわせ、攻撃した
一方、ドルゼも氷山の力を剣で受け止めたのだが、氷槍はそのまま剣を弾き飛ばした
ドルゼ「美泉の氷槍ではできないようだな」
バンギック「よく考えれば簡単に吸収なんてできたらバッドローグがとっくにやってるはずだな」
ドルゼ「じゃあなぜお前はできた?」
会話の途中だがバッドローグが殴りかかってきた
ドオォン!
2人はよけて、バッドローグの拳は地面に命中した
バンギック「いや、俺も龍剣の力を吸収なんてできていないのか。ヒートバズーカは物理攻撃じゃねぇからそう見えただけ」
ドルゼ「つまり、剣に火山の力を溜めて攻撃した。ではなく、剣で火山の力を打ち返したということか?」
バンギック「そうだ。ヒートバズーカは攻撃力が弱いからな。さっきのお前みたいに弾かれたりはしない」
ドルゼ「いちいち鼻に付く言い方だな。まぁいい、普通にあの傷を狙って殺せばいいんだ」
バンギック「そういう……ことだ!!」
バンギックは向かってくるバッドローグの拳をスライディングで躱し、そのまま左ヒザを斬った
バッドローグ「ガアアアァァ!!」
左ヒザを斬られてヒザを着くバッドローグ
ドルゼ「ぅおらあぁ!!」
ガギイィン!!
ドルゼは思いっきりバッドローグのアゴを打撃した。バッドローグは仰向きに倒れて、後頭部を地面で強打した
美泉「拘束魔法、いでよ氷縄!」
パキパキ、パキキキ…!
バッドローグに起き上がる暇も与えず、美泉は頭と地面を氷で接続した
龍剣「modeハンマー!!」
次に龍剣がジャンプしてバッドローグに飛び乗る。そして、胸の傷目掛けてハンマーを振りかぶった
龍剣「サンドハンマー!!」
ズダアァン!!!
ゼロ距離で振り下ろされたサンドハンマーは、なんとバッドローグの胸を貫通した
龍剣の全身に返り血が飛び散る。バッドローグの胸には丸い風穴がポッカリ空いている
バッドローグ「ウウウ……」
龍剣は距離を取って様子をみた
バンギック「上出来だ、ガキ」
壮助「殺ったか…?」
香奈「お願い…もう立たないで……!」
バッドローグは全く動きを示さない。それどころか、声すら発さない
汏稀「勝ったのか…?」
微動だにしないバッドローグは誰が見ても死んでいるだろう。だが、バンギックの目にはそうは映っていなかった
バンギック「待て。もう一発ヤツにぶち込め」
龍剣「え?でもこれはもう…」
バンギック「まだ死んだという確証はない。肉クズになるまで消し飛ばす」
ドルゼ「念には念をだ」
龍剣「わかりました…」
龍剣は次はバズーカを向ける
龍剣「ヒートバズーカ!」
ブォン!
放たれた閃火は、倒れているバッドローグに一直線に向かっていく。このままでは死体を粉々にするハメになると思ったが、次の瞬間、異変は起きた
カクン!
なんと、誰も触れていないのに閃火の軌道が変わり、どこかへ飛んでいってしまった
全員「!!!!」
そしてヤツがゆっくりと起き上がる。
バッドローグ「ハ……カイ……」
美泉「嘘でしょ…」
汏稀「くそったれ…」
胸に大きな穴が空いているにも関わらず、バッドローグは普通に立ち上がった
バラバラバラバラ………
バッドローグの鉄が全て剥がれ落ちていき、ややグロテスクな内身が露わになった
ドルゼ「バンギック、どう見る?」
バンギック「まだ見せていない力を使ってくるはずだ。予想なんて当たるかよ」
ドルゼ「そうだな。まずは様子を…」 
バンギック「いや、こっちから仕掛ける!」
バンギックは正面からバッドローグに向かっていった
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