SNS仲間で異世界転移

浪村

第6章 5話 現国王と旧国王

コンコンコン

メアル「国王様、騎士団本部の方々がいらっしゃいました」

青年の声「ああ、入って下さい」

聞こえたのは若い男性の声。メアルに扉を開けてもらい、中に入る。50代くらいの男と20代くらいの男が座っていた

メアル「あちらが国王、シャギス様でございます」

メアルの手が向いているのは若い男性の方。モルファスも含め、班員はキョトンとしている


モルファス「えっと……国王様はそちらのアルファ様では…?」

モルファスの言うアルファとは50代男性の方である


アルファ「はっはっは!ワシはもう引退した。今は息子のシャギスが国王じゃ」

シャギス国王「実は僕が国王になったのは、つい一昨日の話でして」

班員は納得した表情に変わった

モルファス「なるほど、そういう事でしたか」

美泉「え…ちょっと待って。ならブラッディデーモンが狙っているのって…」

モルファス「美泉、その事はまだ…!」

アルファ「大丈夫じゃ、もうワシらの耳にも入っておる。砂神祭で国王の命を狙ってくる謎の組織、ブラッディデーモンじゃろ?」

モルファス「あ…はい」

シャギス国王「シリア支部の兵士達が調べてくれたんです」


アルファ「だがその女の子の思う通り、つい一昨日に国王が変わったため、どっちが狙われているのか分からんのじゃ」

シャギス国王「もしかしたら両方狙われてるって可能性もありますからね」


モルファス「ならば両方お守りするまでです。私達、そしてシリア支部の兵士が命を懸けて護衛致します」

アルファ「ありがとう」

シャギス国王「砂神祭まであと5日。3日後にシリア支部の兵士も交えてお話しをするので、また連絡しますね」

モルファス「わかりました」


2人に頭を下げてから部屋を後にした。そして王宮を出て、今度は騎士団シリア支部へ向かった


香奈「さっきは王宮に気を取られててわからなかったけど、結構お祭りの準備進んでるんだね」

モルファス「大掛かりな出し物が多いため、早めにやっとかないと間に合わないからな」

壮助「楽しみだなぁー砂神祭」

龍剣「こいつは仕事の事完全に忘れてんな」

壮助「失礼な。ちゃんとわかってるよ」


馬は王宮に置いて歩いているのだが、割と早めに着いた

龍剣「カリバン支部の時もそうだったけど、部署によって制服の色が微妙に違うんだな」

龍剣達、本部の制服は水色。シリア支部の制服は黄土色といったところだろう


モルファス「どうも、応援で本部から来ました」

シリア支部受付「おう、ご苦労さん!」

受付で書類を書いて今回の任務の軽い説明を受けた

シリア支部受付「あとは3日後に王宮で集会があると思うから、その時聞いてくれ」

モルファス「わかりました」


この日はこれで解散となり、皆ホテルへ向かった

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