神様にツカれています。

こうやまみか

第二章 8

 そして、農作業を手伝ってくれるのはとても嬉しかったけれども、この3人は派手に夜遊びをしているだけでなくて、ウチの大学に割と居る「頭も緩い」―-これは誠司にも当てはまる――「お尻も軽い」女の子をキャンパス内で……そういう行為まで致しているというウワサだった。
 幸喜がこの空き地の鍵の開け方を知っていたのも、もしかしたらここに女の子を連れ込んでいたのかもしれないな……と思ってしまう。
 だって、こんな目立たない裏地にあるし、ああ、でもさっきまで雑草が生えていたから無理なのかも。
「おーあるぜ。経済学部から情報学部に行く近道あるだろ?あそこ、ホントならなんかオブジェ?置物?みたいなものを作る予定だったのが、何故か放置されていて、それきりになってる。何かさ、今年の1月にオレ達がテスト前のレポートで苦しんでいた時に、お偉いさんが大学の雰囲気を変えようと必死になってたぽいけど、それ以降はまるっきり放置でさ。わけわかんねーよな。
 ま、それはともかくあそこも人は通らないし、植えるのは良いかも……。1回さ、誠司にお手本見せて貰って、二手に分かれようぜ」
 幸喜がこんなにノリノリになってくれるとは思ってもいなかった。大学のお偉いさんがやる気をなくしたのは「ノリカケ」問題とかで、獣医学部設立の夢が絶たれたのが原因かな?と思ってしまったがそれも一瞬で頭から吹っ飛んだ。
 ノリノリどころか草刈鎌を最初はぎこちなく動かしていたけど、直ぐにコツを掴んだのか、もう、草刈りのプロ!みたいな感じだったし。
 みるみる内に再び空き地みたいな感じになった。すると、見覚えのあるアイテムが誠司の足もとに出現した。といっても誠司には神様が黙って置いてくれたのは見えていたけど。
「おお、これマジ便利だなぁ……。ついでにさ、草を乾燥させてワラみたいにするアイテムが有ったらもう劇ヤバなんだだけどなぁ……」
 幸喜が満面の笑みを浮かべている。やっぱり「アルプスの少女ハ〇ジ」を観て藁だかのベッドの憧れていたんだろうな……と思ってしまう。
「このニワトリのトサカのような色の髪の毛をしたヤツは良く分かっておるな……」
 誠司にしか聞こえていない――だろう、多分――で神様が今度はキッ○ーマンの醤油みたいなボトルを取り出した。
 何だか、一升瓶とかヒョウタンから一気に現代風になっていないか?というツッコミはスルーしよう。

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