追憶

さくら

絶好調です


8月あたま。

乗務もほどほどに
今年も遊びはパーフェクトに楽しんでいた。

涼太さんとは週に一回会って、ご飯食べて、セックスして。そんな感じだったけど
私はそれだけで満足していた。


私は彼からバツイチであるという話しを聞いてから
モヤモヤする気持ちの中にプラス
家に連れていってくれない事や電話はあまり出てくれない事に不信感を抱いていた。謎が多いから。“不倫”“既婚者”というワードが時々頭をチラつく事があった。

けれど、
彼の社用車じゃない、プライベートな車で外出した事もあった。そんな時は香水もしっかりつけて行ったし、自分の毛髪を落としていく事もあった。
ワザと彼の白のシャツにファンデーションをこすりつけた事もあった。

けれど、関係はいたって変わらない。
やはり、既婚者ではないのか。。







20歳の夏は私を派手な子へと導いてくれた。


髪はヘアカラーで出来るマックス明るい髪色にして、海へも数回行って小麦色にした。エクステも健在。

ある日、私は友達と海へ行き夜は涼太さんと会う予定だった。

3回目くらいの海で。水着の後がくっきり残るくらい焼けていた。

たいてい、海帰りはマキシ丈のワンピースを着ていた。

それも胸元がしっかり開いた服。
けど、これで爆乳だったら嫌味満載だけどCカップ程度の可愛い胸だ。
それに、ロングヘアだからある程度胸元は隠れてしまう。


車に乗ると、私を見て
『最近派手になってない?男が寄ってきちゃうよ』と言う。

「ヤキモチやきますか?」

『そら妬くでしょ』

「ふふんっ」

『大人っぽくもなってきたし、悪い男に引っかかったらダメだよ』

「はーい」


付き合ってるんだから、そんな風に言わなくてもいいのに。。子供扱いしてさー。




今日は私がラーメンを食べたいと言ったからラーメン屋さんへ。

県内に店舗が増えてきて人気のある店だった。




ここ最近私はまじで絶好調だった。


メイクも上手くなったし、服装も少し大人っぽい物を選ぶようにしていた。
自分でも分かるくらい。
可愛くなってんじゃないかなって。



店に入ると奥の方に若い現場系の男性が四人ほどでワイワイ騒いでいた。

あー、苦手。。

と思いながら近くのカウンターに案内された涼太さんと私。

席に着く前に一人の男性と目があったニッコリ微笑まれた。真顔でほんの少し会釈して椅子に腰掛けた。

涼太さんは、きっと気づかないふりしてる。自分には関係ないって感じ。


てか、スーツ着た男と若い女の子。
明らかに年の差カップル。
どんな風に見られてるんだか。。

複雑なまま食べたい物を注文した。


近くでワイワイ騒ぐお客さんたち。


あぁーやだやだ。と思っていたら頼んだ品はスピーディーに出て来た。



2人で、美味いね〜ってラーメンをすすった。


あっという間に完食して、自分たちが勘定する前に騒いでいた若い男の子達は店を出た。

他にもお客さんは居てガヤガヤしてるけれど、先ほどよりは雑音が落ち着いた。

すっかり食べ終わって、そんなに長居する事もなく、


『出よっか』
「はい」

会計のレシートを私が奪い取ってレジへ。

「今日こそ、私が出します!ラーメンくらい奢らせて下さい」

『もー、いいからいいから。女の子は黙って財布を片付けなさい』

そう言ってレジと私の前に壁を作ってしまった。


支払いを終えて店を出るタイミングで
「涼太さん!。。ごちそうさまでした」

『どういたしまして』
笑顔で私を見つめながら言い返す彼。



キュンとした。


彼の車に乗って店を出た
「にんにく入ってたんかなー??臭い気がする。。」

『いいんじゃない、2人とも臭いんやし分からへんよ』


少し無言で窓の外を眺める。

「ウチ、エッチしたいんやけど。」

『桜ちゃんはもー。。メスやね!メス。笑』


ホテルに向かった。



今日はシャワーも浴びずに抱き合った。

私の体にくっきり残るビキニの跡に彼はすっかり興奮していたらしい。

『皆君の事見るから怒れてくる。若い男の子はそんなもん。気つけいや』

「ヤキモチじじぃ。笑」

最近私が遊びに忙しい事なんて彼は気に留めていない様子だけど
どこか、ヤキモチを焼いているような姿があって。


可愛いなぁこの人って思ってた。
もっと可愛くなって惚れさせてやる!って



それとも、これも大人の知恵なのか。

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