追憶

さくら

やっと大人になりました

お付き合いを始めたのは3月。

仕事が落ち着いていれば週に一回デートをして過ごしていた。彼氏以外にも友達と遊び歩いて、身内揃ってツーリングに行ったり。

あっという間に楽しい日々は過ぎて2010年は終わりを告げた。


年が明け、2011年。
私は早生まれなので今年やっと20歳だ。

私の誕生日は成人の日あたり。

ワクワクで決めた振袖は
白地に紫の、大人っぽい綺麗な物を選んでいた。

成人式当日は

エリ、チヒロ、カナエ、私の4人で出席した。
エリは保育所から
カナエは小学校から
チヒロは中学校からの友達だ。

気兼ねなく話が出来る友人達だ。

そこに翔子の姿は無い。なぜなら去年、付き合っていた彼氏と授かり婚していたからだ。それに、縁も切っていた。








高校生の頃翔子はサッカー部の彼氏がいた。美男美女だった。

私と同じ職場に内定が決まった頃にはもう別れていたが
会ってヤルだけの関係があったそうだ。

社会人一年目の春には翔子には彼氏が出来た。二つ年上の彼氏だった。私も何度か一緒に遊んだ事があったので知っている相手だ。

その彼氏がありながら、翔子は高校時代の彼と会っていた。浮気していたのだ。

エリはその話を風の便りで聞いて
『そのうち痛い目見るのは自分やから加減しいや。元カレも今の彼氏も可哀想やん』


“中途半端な事はやめるわ”

と何度も言う割には終わらなかった関係。
エリはあんなに真剣に相談に乗っていたのに、アドバイスは右から左の翔子。

他にも色んな話しがあったそうで、痺れを切らしたエリは


『お前には付き合いきれへん』


と翔子に言い放った。

その話を翔子とエリに聞いていた私は何とか仲直り出来ないかな?と仲を取り持つ為に奮闘していたのだが、、

ある日、エリと会っていた日
「翔子、エリに悪い事したなって反省してたで?」

『まじで?笑かすなアイツ。つい最近まで他の男ともヤッたとか聞いたで。笑』


ガーン。
私も出来る限り手を差し伸べたのにこんなにアッサリと。。


そこから不満でしかなった。翔子に対して。
仕事に対する姿勢も気に入らなかった。
普段から研修で勉強しないクセに乗務がつくと慌てて先輩や同期の資料を借りて行ってしまう。楽して仕事してんな!!と思っていたから。


私も翔子の事が相当嫌いになっていた。




授かり婚していた翔子は成人式には出席していなかった。





式典の後は懐かしい顔ぶれにキャーキャーと盛り上がり、写真を撮ったり立ち話したりしていた。


一旦、皆家に帰ると服だけ着替えてもう一度集合!!夕飯を食べてからカラオケへ向かった。


20歳って最高!!もっと遊ばないとね〜!!もう楽しくって仕方なかった。


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