追憶

さくら

収穫無し


私はお酒は強くもないし、弱くもない。
ぼちぼち飲める方だ。自称ね。笑

平塚さんがカクテルばかりを飲む私に
『早川さんはお酒強いの?』と聞いてきた。

先輩『涼ちゃん!桜はヤバイでー!』と手を叩きながら思い出したように笑った。

「あー!もう先輩!」
言わないで欲しいという表情で割って入った。

去年、入社して初めての慰安旅行で長崎へ行ったのだが、二次会はオカマバーだった。
そこで梅酒のロックを飲みまくり
ぶっ倒れてしまった。
オカマバーのトイレで吐きまくり、頭を突っ込んだまま出てこれなくなった。

トイレ待ちのドライバーさんに救出され、その後はボックス席で横たわり、バケツに頭を突っ込み吐き続け泥酔。翌日も二日酔いで撃沈だった事を覚えている。

話のネタになって良かったが、そこら中で吐きまくっていたという事実に顔が赤くなっていた。


お食事会が2時間半くらい経過した時
北川先輩が切り出した

『桜、お姉ちゃん来てくれるん?』

「そうなんです。そろそろ連絡しておきます」

姉にサッとメールを送った。

土井『お姉さんいるんだ。お姉さんが着いたら店出ようか?』

平塚『そうしましょうか』

そこからしばらく談笑し、姉から数十分後
もうすぐ到着するとの連絡がきた。

それを伝えると皆帰る支度を始め
会計を平塚さんがレジへ持っていき土井さんと支払いを済ませた。

レジ前であまりジロジロ見るのもなぁ、、と思い北川先輩へ目をやると

先輩『先行こっか?』
北川先輩と下駄箱付近の待合で2人を待った。

会計から戻った2人に先輩と共にお礼を告げ頭を下げた。

平塚『いいよいいよ!こちらこそ、こんなおじさん達と遊んでくれてありがとう。なぁ、土井?』

と土井さんの方を笑顔で見た。

土井「ほんまに、ありがとう。なかなか若い子とご飯行く機会ないしな。良い経験になったわ!」
と申し訳なさそうに笑顔で言った。

外へ出ると雪がチラついていた。

皆一斉に「寒ー!」と身を縮めた。
もう一度北川先輩と一緒に2人に頭を下げ、車へ向かった。



2人はヒラヒラと手を振ると平塚さんが運転席に、土井さんは助手席へ乗り込み同じ車で帰って行った。

北川先輩に礼を言い、姉の運転する車に乗り込んだ。

姉『どやった?!やっぱ、さっきの人らやったやん!連絡先とかは?!』

と早速私に質問した

「まさかー!連絡先なんて聞かれてないし、聞いてない。ただの食事会やったわ。」
ほろ酔いのまま機嫌よく答えた

姉は少し残念そうに車を走らせた


『どんな感じの人らやったん?』

「なんかなぁ〜。クマさんみたいな人いたやん?あの人は喋りやすい雰囲気かな」

『スーツの人は?』

「男前やけどな〜。まぁでも、喋り方とか営業マンしてはるだけあるなって思ったわ。。あ、芸人で言うとなあ。。」

『だれだれ?!』

「あ!チュートリアルの徳井さんて感じ!」

『え?普通に男前やん。それにしても、収穫無いのか〜』

「あったら良かったけどな〜!笑    残念でした!」


姉と今夜あった話しを振り返っていた。
冗談を交えながら、ワイワイ喋りながら帰路についた。

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