追憶

さくら

過去


高校卒業後の進路は昔からなりたかったグランドスタッフ。空港で活躍されている方達の仕事に憧れをもっていた。

その為には語学力が必要であって、
だから外国語の専門学校に行きたかった。

私の実家は関西地区にある田舎。
精密機器の部品を製造する鉄工所を営んでいた。父、母、姉、兄の4人家族。

ちょうど私が就職か進学かを悩み出した時、世界的な経済破綻のせいで
我が家の様な下請け業者もかなりの影響を受けていたようだ。
専門学校に通わせてもらえるほど余裕が無かったのも今なら分かってあげられる。



進路について相談した時父に言われた

『もしその職種につけたとして、大金を出して専門学校に行っても数年で結婚して辞めてしまったらもったいないように思えるんよな。行きたい気持ちは分かるんやけど、お前なりにもう一度考えてくれへんか?』

今まで好きなものはわりとすぐに与えてくれていた両親からそう告げられ、家の事情を察した。高校生ならそれくらい分かるものである。


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