今日から俺自宅警備団体へ所属します

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第1話 自宅警備団体ってなんだよ!

ドアを開けた瞬間、俺の目にはとてつもない美少女がうつってきた。

「こんにちはー宅配便でーす」

え、こんな黒髪ロングの美少女が宅配便を?
年齢的にはまだ高校生に見えるけど
なにか訳アリなのかな…

「あ、はんこですね。あのーサインをする紙は…?」

やっぱり高校生とかだと仕事が少し遅いなー
まぁ、見てて可愛いからいいんだけど
てか今思ったけどこの子ゲームソフトが入ってるはずのダンボール持ってなくね?
なんでだろ…?

「あのー、ゲームソフトはー…?」

「まぁまぁ、まずは家の中に入りましょうよ。」

え、あっ、てなんだこの子…勝手に人の家に入ってきて

「あのーすみません、いくら宅配の人でも家にはいられるのはちょっと…」

「あ、大丈夫ですよ。私宅配の人じゃないので。」

あ。それなら大丈夫だな……ん?

「いやいや、てかそれ余計にだめじゃん!君不法侵入だよ?警察に通報するからね!!」

と言って俺がスマホを撮った瞬間、

「春坂優真26歳、出身は新潟で21歳の時から東京で一人暮らしをしている。今は仕事を何もつかずニート生活を満喫してると…。」

え、なんでそんな俺の事を知ってるんだ。

「お前なんでそんなこと知って、」

「あらためましてこんにちは春坂さん、私の名前は葉山鈴音はやますずねと言います。年齢は18歳で趣味は…」

「ちょっと待ってくれ、頭の中の整理がおいつかなくて。」

なんだなんだ。いきなり家の中に現役JCの美少女が入ってきて、しかも俺のことやけに知ってて挙げ句の果てに自分の自己紹介まで始めやがった。

「お前は何者なんだ…?」

「さっき言ったじゃないですか。葉山鈴音18歳で…」

「そういうことじゃないんだ!なんで俺の個人情報とか色々知ってんだよ」

こいつの答え次第ではすぐに逃げるか警察を呼ばねーと…

「あなたは選ばれたんですよ。自宅警備団体へ。」

「は?」

自宅警備団体?なんだそれ最近できた何かの宗教かなにかか。それならすぐに断って出てってもらうか。

「言っておきますが最近できた宗教や何かではないですからね。」

「お前人の心読めるのか…?」

「あなたがわかり易すぎるんですよ。で、本題に入りましょう。さっきも言いましたがあなたは自宅警備団体へ選ばれたんです。これが私の名刺です。」

えーっと、自宅警備団体じたくけいびだんたいだい1ぱん班長補佐はんちょうほさの葉山鈴音さんと。

「で?自宅警備団体の葉山鈴音?さんはここへなにしに?」

「だから言ったじゃないですか、あなたは選ばれたって。あなたは自宅警備団体へ入団することが認められたんです。」

え、?

「ちょっと意味がわからないんだけど…?」

「だからー、簡単に言うとあなたは自宅警備団体へ入るんです…」

「はぁぁぁーーーーー!!!」

「ということで春坂さん、ようこそ自宅警備団体へ!!」

俺は神なんて信じないんだけどなー、今だけは神頼みします。
これが夢であってください!!

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