無色の虹

イキリトさんが小説を書くようです

少女イリス

最近、おかしな夢を見る。
二人の男が争っていて、辺り一面漆黒の闇。
争っているのは、白髪の青年と、もう一人は…







    ー背中に無色の虹を背負っていたー





これは私の運命の人だ
そう信じている少女イリスは、
村で一番の物知りであるタディに夢の事を話した。
タディは自分の事を一番にたよってくれるイリスの事を
まるで自分の娘のように可愛がっていた。
『それで、イリスちゃんが見た夢にいる、運命の人とは
 一体どっちの男なんじゃ?』
イリスは刹那の思考もせず答えた。

『それはね、髪の真っ白なお兄さん
 絵本の中の王子様にそっくりなの!! 』

タディは優しくうなずき、イリスの頭をそっと撫でた。
優しいタディの事をイリスも大好きだった。

『イリスちゃんお菓子食べるかい?』

タディの所に行き、手作りのお菓子を食べ、
散歩に出掛ける、いつもの日常だった。
しかし、今日はいつもとは少し違った。
村に来訪者が来たのだ

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