俺の学園生活に日常が欠けているはずがない。
俺のモトカノと妹が修羅場になるわけがない
2話「俺のモトカノと妹が修羅場になるわけがない」
「ええええええええええええ」
そりゃそうだ。こんな可愛い黒髪の美人が俺のために転校してきたとか言ったらこんなんになるのも当たり前だ。
「おい、リッくん。どういうことだよ。」
「し、知らねーよ。あ、あ、あんな奴…」
「は?じゃあなんであいつリッくんの名前知ってんだよ。」
「いやいや、お、俺本当にあんな奴知らん。」
「ええ…」
マズいな…俺があいつの知り合いとかだったらともかく…クラスの連中らが俺とのモトカノだって知らなかったら…
「まぁいい。あそこの空いてる席座れ。」
良かった。俺と離れてる。席が近いと何が起こるか分からんからな。
ーーーーーーーー体育館ーーーーーーーーー
「えーこれより始業式を始める。まずは…」
こうして無事始業式が終わったのだが…あいつはまだ俺に話しかけてくれない。本当にあいつは俺に会いに来たのだろうか。
しかし、本当の苦しみはここからであった。
学校が終わり、帰りの準備をしていた所、いきなり目の前が真っ暗になった。
「だーれだ?」
この声…まさか…
「そうでーす!知世でーす!」
ま、まずい。ここは別人のフリするか。絶対バレるけど。
「あ、あの…たしか君は…千田さんだっけ?なんだよ…別の奴だったら絶対何かされるぞ。」
「あれ、ごめん別のヒト?ごめんねー。あ、三条陸人君って子知らなーい?」
「し、知らないな。1年の三条琴音なら知ってるけどね、あはは。」
すまん妹よ。こんな兄のために名前出しちゃって。
「あ、そう。ありがと。」
えーーー。モトカレの顔と声覚えてないの?いやいやいや、これは罠かもしれない。そ、そうだ。そうに違いない。うん。
「ちなみにさ、その三条琴音って三条陸人の妹だよね。」
「いっ。。。そこまであいつのこと知らねーし」
「ふーん。まぁいいわ。さ・ん・じ・ょ・う・り・く・と・く・ん♡」
「えっ。。。」
「演技下手だなぁ。私に嘘つくんだったらもうちょっと面白い嘘ついてよ。」
やっぱりか。モトカレの顔なんて忘れるわけないよな。でもこのテンションだと…
「じゃ、一緒に帰りましょ!ほらぁ〜こっちこっちぃ!」
最悪だ。今日は妹と帰る約束してるのに…しょうがない。その理由で断ろう。
「今日は妹と帰る約束してるんだ。悪いが今日は別々で帰ってくれ。」
「えーなんで?また一緒に帰ろうよー」
でも何かがおかしい。確かに顔も声も知世だが、こんなにベタつくような女だっただろうか。中学の時はもっと清楚だったはずなんだが。聞いてみるか。
「なんかお前変わったなぁ。お前ってそんな奴だったっけ。」
「別に変わってないよ。あ、妹さんと帰るんだっけ。私も一緒に帰ってもいい?」
面倒な事になった。このまま断ったら確実に「シスコン兄貴妹大好きお兄ちゃん」と呼ばれる事になる。俺は「リッくん」というあだ名以外付けられたくない。別に一緒に帰っても琴音は怒らないだろう。しかし…
「にぃ!これどーいうこと!この女だれ?私以外とは帰らないんじゃないん?」
「別にイイだろ。こいつは俺のモトカノ。千田知世。転校してきた奴。」
「は?いつの時の彼女?彼女出来たんだったらちゃんと琴音にいってよ。」
「中学だよ。」
琴音は女子校。俺は公立。もちろん知るわけがない。
「あら。この子が琴音ちゃん。想像してたのより20倍可愛いわ。よろしくね。」
「よろしくね、じゃねーだろ。お前、にぃのモトカノらしいけど、全然可愛くない。てか、なんで「モト」なのに一緒に帰るんだよ。」
「あら、せっかく褒めてあげたのに…まぁいいわ。リッくんは私のものだから。」
「は?あんた何言って…にぃがこんなブサイクな女と付き合うわけねーじゃん。てかモトカノだろ。なんでイマカノみたいな事言ってるんだよ。」
「あ、そっかぁ〜中学以来だもんね。じゃあ今からリッくんと付き合うことにしまーす。」
「なにこの女。ちょー生意気なんですけど。」
「あなたこそ生意気。 妹だからって調子乗ったら駄目ですよ。」
やべー空気になった。ここはなんて言うべきだ。俺のために争わないでー、とかはふざけてるようにしか見えない。くっ…どうすればいい。ってかこの言い合い結果的に誰が悪いんだ。俺か?琴音か?知世か?俺は確かにこの場を作った。妹は俺と歩いていた見知らぬ女に誰と聞いただけ。それを知世が発展させた。だから悪いのは俺…………
「…………ぃ…にぃ……にぃ……」
あれ?俺は何をしていたんだ?確か知世と琴音が喧嘩を……
「にぃ……にぃ……大丈夫?」
「あぁ…大丈夫だ。ここは?」
「にぃの部屋だよ。本当に大丈夫?」
「本当に大丈夫だ。けどどうやってここまで?」
「知世先輩と運んできたんだよ。引きずって。」
「え、そうなのか?ありがとう。てか、仲直したのか。」
「うん。どっちもどっち。」
「そうか。」
良かった。ちゃんと仲直りして。にしても成長したな。小学校の時は俺が止めに入らないと永遠に喧嘩してたような…さすが俺の妹。
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「ええええええええええええ」
そりゃそうだ。こんな可愛い黒髪の美人が俺のために転校してきたとか言ったらこんなんになるのも当たり前だ。
「おい、リッくん。どういうことだよ。」
「し、知らねーよ。あ、あ、あんな奴…」
「は?じゃあなんであいつリッくんの名前知ってんだよ。」
「いやいや、お、俺本当にあんな奴知らん。」
「ええ…」
マズいな…俺があいつの知り合いとかだったらともかく…クラスの連中らが俺とのモトカノだって知らなかったら…
「まぁいい。あそこの空いてる席座れ。」
良かった。俺と離れてる。席が近いと何が起こるか分からんからな。
ーーーーーーーー体育館ーーーーーーーーー
「えーこれより始業式を始める。まずは…」
こうして無事始業式が終わったのだが…あいつはまだ俺に話しかけてくれない。本当にあいつは俺に会いに来たのだろうか。
しかし、本当の苦しみはここからであった。
学校が終わり、帰りの準備をしていた所、いきなり目の前が真っ暗になった。
「だーれだ?」
この声…まさか…
「そうでーす!知世でーす!」
ま、まずい。ここは別人のフリするか。絶対バレるけど。
「あ、あの…たしか君は…千田さんだっけ?なんだよ…別の奴だったら絶対何かされるぞ。」
「あれ、ごめん別のヒト?ごめんねー。あ、三条陸人君って子知らなーい?」
「し、知らないな。1年の三条琴音なら知ってるけどね、あはは。」
すまん妹よ。こんな兄のために名前出しちゃって。
「あ、そう。ありがと。」
えーーー。モトカレの顔と声覚えてないの?いやいやいや、これは罠かもしれない。そ、そうだ。そうに違いない。うん。
「ちなみにさ、その三条琴音って三条陸人の妹だよね。」
「いっ。。。そこまであいつのこと知らねーし」
「ふーん。まぁいいわ。さ・ん・じ・ょ・う・り・く・と・く・ん♡」
「えっ。。。」
「演技下手だなぁ。私に嘘つくんだったらもうちょっと面白い嘘ついてよ。」
やっぱりか。モトカレの顔なんて忘れるわけないよな。でもこのテンションだと…
「じゃ、一緒に帰りましょ!ほらぁ〜こっちこっちぃ!」
最悪だ。今日は妹と帰る約束してるのに…しょうがない。その理由で断ろう。
「今日は妹と帰る約束してるんだ。悪いが今日は別々で帰ってくれ。」
「えーなんで?また一緒に帰ろうよー」
でも何かがおかしい。確かに顔も声も知世だが、こんなにベタつくような女だっただろうか。中学の時はもっと清楚だったはずなんだが。聞いてみるか。
「なんかお前変わったなぁ。お前ってそんな奴だったっけ。」
「別に変わってないよ。あ、妹さんと帰るんだっけ。私も一緒に帰ってもいい?」
面倒な事になった。このまま断ったら確実に「シスコン兄貴妹大好きお兄ちゃん」と呼ばれる事になる。俺は「リッくん」というあだ名以外付けられたくない。別に一緒に帰っても琴音は怒らないだろう。しかし…
「にぃ!これどーいうこと!この女だれ?私以外とは帰らないんじゃないん?」
「別にイイだろ。こいつは俺のモトカノ。千田知世。転校してきた奴。」
「は?いつの時の彼女?彼女出来たんだったらちゃんと琴音にいってよ。」
「中学だよ。」
琴音は女子校。俺は公立。もちろん知るわけがない。
「あら。この子が琴音ちゃん。想像してたのより20倍可愛いわ。よろしくね。」
「よろしくね、じゃねーだろ。お前、にぃのモトカノらしいけど、全然可愛くない。てか、なんで「モト」なのに一緒に帰るんだよ。」
「あら、せっかく褒めてあげたのに…まぁいいわ。リッくんは私のものだから。」
「は?あんた何言って…にぃがこんなブサイクな女と付き合うわけねーじゃん。てかモトカノだろ。なんでイマカノみたいな事言ってるんだよ。」
「あ、そっかぁ〜中学以来だもんね。じゃあ今からリッくんと付き合うことにしまーす。」
「なにこの女。ちょー生意気なんですけど。」
「あなたこそ生意気。 妹だからって調子乗ったら駄目ですよ。」
やべー空気になった。ここはなんて言うべきだ。俺のために争わないでー、とかはふざけてるようにしか見えない。くっ…どうすればいい。ってかこの言い合い結果的に誰が悪いんだ。俺か?琴音か?知世か?俺は確かにこの場を作った。妹は俺と歩いていた見知らぬ女に誰と聞いただけ。それを知世が発展させた。だから悪いのは俺…………
「…………ぃ…にぃ……にぃ……」
あれ?俺は何をしていたんだ?確か知世と琴音が喧嘩を……
「にぃ……にぃ……大丈夫?」
「あぁ…大丈夫だ。ここは?」
「にぃの部屋だよ。本当に大丈夫?」
「本当に大丈夫だ。けどどうやってここまで?」
「知世先輩と運んできたんだよ。引きずって。」
「え、そうなのか?ありがとう。てか、仲直したのか。」
「うん。どっちもどっち。」
「そうか。」
良かった。ちゃんと仲直りして。にしても成長したな。小学校の時は俺が止めに入らないと永遠に喧嘩してたような…さすが俺の妹。
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