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俺の学園生活に日常が欠けているはずがない。

YH

俺の学園生活に支障を及ばすような奴が転校してくるわけがない

1話「俺の日常生活に支障を及ばすような奴が転校するわけがない」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー皆は「転校生」というものを考えた事があるだろうか。そう、あの「男の子かな?女の子かな?カッコいい子かな?可愛い子かな?」というやつだ。俺の答えは「考えたくない」だ。なぜなら、現実世界にこんな奴はいないからだ。良くて普通。そういう世界である。しかし、なぜそれが「考えたくない」なのか。それは、考えてしまうからである。この12年間「転校してくる」なんてきくことは、2、3回程度であろう。それを思うと、期待してしまうのである。しかし結局は地味な奴でがっかりしてしまうのである。なんていうか…そう、考えたくないのである。しかし、この高校2年生の春。その言葉をひっくり返すような事件が起きた…ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

4月9日 火曜日 曇り


俺の名前は三条陸人(さんじょうりくと)。高校2年だ。家の近くにある私立工藤坂(くどうざか)高校に通っている。昨日は妹の入学式があり、今日からまた同じ日常生活が始まる…


チャイムが鳴った。

「おはよー。リッくん。」
「おう。おはよ。」
こいつは俺の親友、瀬戸輝政(せとてるまさ)
中学からの同級生。

昨日は、入学式で妹が入学した。この学校は、クラス替えがなく、担任の先生も変わらない。中学までクラス替えがあったので少し違和感を感じる。

「みんなー。席に着けぇー。連絡あるぞー。」
 
この先生は俺の担任の立見先生(たちみ先生)女の先生だが、やる事はほとんど男である。

「今日はうちのクラスに転校生が入ってくる。さぁ入れ。」

ガラガラガラガラガラ

「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」

「すげぇぇぇ!超絶可愛い!転校生でこんな子は初めてだ!」

そこに現れたのは、黒髪の可愛い女の子だった。しかし、何処かで見た事があるようなやつ…

「あああああああああああ!」

「どうした?リッくん?」

そうだよ。あの黒髪のロングで美人な奴。あいつは中学の時、俺の彼女だった千田知世(せんだちよ)。でもあいつを振らずに別々の高校に進学。高校に進学してからは一切連絡とっていないやつだ。そんな奴がどうしてここに…

「三条どうした?早く席座れよ。あ、千田さん自己紹介ヨロシク。」

「はい。私は千田知世といいます。三条くんのために転校してきました。」

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コメント

  • YH

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