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転生学園~転生する前に学園に通いましょう~

美浜

第7話  超能力者の集う会

転校して初めての一日が終わり、クラスのみんなは帰ったり部活に向かったりする中で、俺は国語科職員室に向かった。
 
けれどもそこには先生はおらず、他の先生も居場所は分からないという。
困ったものだが、これなら帰っても怒られないと思って早々に教室に戻ろうとしたときに、廊下で呼び止められる。


「あなたが帯刀黒子さんですか?」


俺の名前を呼んだのはすらりとしたスタイル抜群の黒髪の女子生徒。リボンの色は青色───つまり先輩だ。
突然先輩に呼び掛けられて俺は内心ヒヤヒヤする。
あれか? 生意気な後輩をしばくってやつか?

 
「ふふっ、緊張なさらなくても大丈夫ですよ。初めまして。私は生徒会長の七海ななうみ柚子羽ゆずはです。水琴みこと先生に頼まれてお呼びにまいりました」


俺の予想とは逆に生徒会長さんは礼儀正しく綺麗にお辞儀をしてくれる。
いきなりのことで何をすればいいかあたふたとしていると、それを察してか優しく話しかけてくれる。


「立ち話もなんですから、行きましょうか?」

「あ、はい」


道など分からない俺は生徒会長の後をついていった。



「帯刀さんは部活には興味ありますか?」


目的の場所に向かっている途中で生徒会長がそう話しかけてきた。
俺は少し迷ったあとで答える。


「そうですね。特に決めてはないんですけど帰宅部になる予定です」


中途半端な時期に入部しても馴染めづらいだろうし、特にやりたいこともない。


「そうですか。では、良ければ私たちの部活に入りませんか?」

「えっ!?」

「ちょうど新しい人を探していましたし、是非とも帯刀さんに入って欲しいのです」


突然の生徒会長からの部活勧誘。おまけに美人。男なら断るなどという選択肢はないだろう。


「よろこn······。いや、そういえばどんなことをしてるんですか?」


ここで全く部活の内容について聞いていないことに気づく。

 
「あら、残念。勢いでいけそうだったのに······」

「えっ!?」

「何でもありません☆ 部活の内容でしたね。とくに決めてませんが適当にお話したりでしょうか?」


最初の方の言葉は気になるけれど、部活が適当にお話をするっていいのだろうか?
 

「まあ、入部は今すぐでなくても構いません。それよりも······着きましたよ。ここに水琴先生がいます」


生徒会長はそう言ってある教室の隣で止まる。
そこには『超能力者の集う会』なる看板がかけられていた。

俺は見なかったことにしてスルーする。


「ふっふっふっ、よく逃げなかったわね転校生君。その度胸だけは誉めてあげるわ」

「このーー!! 頭を撫でるな! 子供扱いするな! 離れろ!」

「······」


言葉が出なかった。
先生に怒られると緊張して部屋に入ったというのに、俺を迎えた先生は自分の膝に何故か女子生徒を乗せて頭を撫でており、もう一人の部員と思われる人は関わりたくないとばかりに部屋の端っこで本を読んでいた。

 
「って······あれ?」
 
「あれ? あなたは······帯刀先輩?」


頭を撫でられていて嫌そうにしていた女子生徒はよくみるとアパートの下の階に住んでいる後輩の宮野鈴音だ。
さらに、部屋の端にいるのも氷さんだった。

ここの部屋にいるのは偶然なのか俺が知り合った数少ない生徒ばかりであった。
 
 

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