学園の王子に愛されて困っています。

葉山

応援の言葉



先輩『サーブ〜!!!!!』


全『『はい!!!!!!!!!』』



先輩の声の合図とともにサーブ練習が始まる。



琉『やりますかぁ…。』



私は、ボールを前に狙いを定めて手を振り落とす。



ボールに手が当たると響きの良い音がする。



琉『…う"っわ!!!…最悪だ。ボール、外に行った…。』



サーブを決めたは良いものの、隙間から外にボールが行ってしまった。



それを取りに外へ行くと…



琉『あっ!!!…すみません、ありがとうございます。』



背の高い男性が、ボールを持ち立っていた。



こ『…あ、…琉亜。』



琉『え?ころんくん?…さっき帰ったんじゃなかったの?』



こ『え!?…っと、別に、暇だからみてたわけじゃないよ!?』



琉『…そーなんだ?』



?『…くっ、…クク。…ころん、嘘下手かよwwwww』



ころんくんの隣で笑っている男性。



こ『うるさい、さとみくん。』



さ『はい、ボール。…俺、3年のさとみ。よろしくね琉亜ちゃん。』



琉『…えぇっと、はい?』




私は、さとみさんからボールを受け取った。さとみさんはすごく笑顔で女子ウケの良さそうな人だ。



琉『じゃ、あ。…失礼します。』



こ『あっ!!…琉亜。』


琉『…ん?どーしたの、ころんくん。』



ころんくんは顔を真っ赤にしていたが、私は真っ直ぐと瞳を見つめた。


こ『バレー、頑張れよ。』



素っ気ない言葉だが、ころんくんらしい言い方だった。


私はそんなころんくんにこんなことを言われてとても嬉しく思う。



琉『うん!!!ありがとう!!!』



多分、私は満面の笑みだった。

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