学園の王子に愛されて困っています。

葉山

ころんくんと弁当。

こ『琉亜〜、飯食おうぜ〜?』



隣の席のころんくんは、眠そうにしながら話しかけてきた。


琉『…えぇー?…なんでころんくんとお昼過ごさなきゃいけないの〜?周りの女の子と一緒にいればいーじゃん。』


こ『お前、可愛げもねーのな。…せっかく僕が誘ってあげたのに。』



頰をぷくっと膨らませながらお弁当箱を開くころんくん。



琉『…ハァ。わかったよ。』



ため息しながらも私は自分の椅子を動かしころんくんの机へ移動した。



琉『ころんくんって変わってるよね〜。』


食べ物を口に含みながらそう言う。



こ『…?…なにが?』



琉『こんなブスと一緒にいて楽しいの?他にも可愛い子いるじゃん。』



私は下を向きながらもぐもぐと食べていたのだが、なにも喋らないころんくんが気になったので顔を上げた。



琉『…ッッ!!?…え、なに変な顔してんのころんくん。』



こ『…ハァ。…僕が一緒に居たいって言ってんだよ。ブスとか関係ないから。』




ズッキュュューンッッッッ!!!!!!!!!!!!





…とはならないが、とても感動。




琉『…ころんくん、そんなこと言えるようになったの?』




こ『…お前、僕のことなんだと思ってるの?』




口が悪いガサガサのヤギボイスイケメン。







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