学園の王子に愛されて困っています。

葉山

先輩の目がおかしい。


琉『あっりえない。笑いながら初対面でブスって…。』



いや、ブスなのは認めるけど、そんな笑いながら言われるとめっちゃ腹立つ。



琉『…イケメン、こわいわぁ…。』



ふと右を見ると、女子の群がりの真ん中で囲まれている男性がいた。



『『きゃー!!!!』』


女子の黄色い歓声に笑顔を向ける男の人はイケメンだった。



琉『…わー、すごーい。人がゴミのようだー。』


まさに棒読み。…あれ?ころんくんと私、変わらなi…、いや、一緒にされたくないな。


琉『…あの人は、たしかー、先輩の、な、…な?』



『あれー?どーしたー?…ななもりさんに用事?呼んであげようか?』




背後から声が聞こえたので振り向く。



琉『…あ、いえ、用事じゃないです。…ちょっところんって奴にブスと言われて萎えただけですからお気になさらないでください。』



関係ない人に愚痴を言うのは申し訳ない気もするがまぁいいや。


ジ『ごめんなー、ころちゃん口悪いだけやねん。えーと…』


あ、ころんくんのこと知ってるのか。



琉『佐倉琉亜です。』


空気を読んで、私は自分の名前を言った。


ジ『ころちゃんの目、絶対腐ってる。琉亜ちゃんめっちゃかわいーじゃんか!!!!』



ん?

『かわいーじゃんか!!!!』

『かわいーじゃんか!!!!』

『かわいーじゃんか!!!!』



琉『…え?』


ジ『え?』


琉『いやおかしい!!!!!』


ジ『おわっ!!?びっくりした。』



いや、あなたもイケメンですか!!!驚き方もイケメンですか!!!?


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