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先生転生~魔法の言葉は金平糖~

ぽん

「では早速スキルを使ってみましょう。滾迸闘と唱えた後、スキル名も唱えてください」

まずは田村様から、と腕を引かれ皇女の隣に立たされる。

「…金平糖!声カタマール!」

…。

「なにも起きませんね…」

本人の変化も、周囲の変化も特になし。

「おいおいおいどうすれば、ああぁぁ!?」

田村が叫んだ瞬間。

ズゥゥゥゥン

砂煙が舞った。

“おいおいおいどうすれば、ああぁぁ!?”が文字通り固まって、ブロックとなって目の前に出現した。

「な、なんだこれ!?」

またしても、“な、なんだこれ!?”がブロックになる。

「どうやら、発した言葉が形となるようですね…」

どうやって使うんだこれ…と一同揃って口には出さずとも思った。

「ちょっ、田村さんwwwダブリューって三回叫んでもらっていいですかwww」

福岡が悪いことを思い付いたらしく、田村に声をかける。

「WWW」

砂煙の向こうに、三文字のWが並んで鎮座している。

「草生えた」



「気を取り直して、中里さん」

「こ、金平糖…ぁぃの弾丸…」

ヤクザが顔を真っ赤にして小声で唱えた。

誰も茶化さない。ただなにも気にしない振りをした。

だって、ね?愛って、ね?

「…なにか起きましたか?」

皇女をして気を使う空気の中、中里は左手を開いて見せた。

「弾丸…螺旋鋲か?6発分…を多分投げて使う」

チョークか…と皇女以外の誰もが気づいてしまうがもちろん知らない振りを続けた。

試しに一発、と中里がぶん投げた先はWWW

三つのWを串刺すように貫通し、Wは崩れた。

これを見て彼らは思う。

“愛の弾丸”絶対に笑わないでおこう。と。



次いで園屋。
樹々ノ芽吹と唱えた瞬間、彼の足元から木が生えた。

木は彼の意思のままに動き、田村の足を捕まえ宙ぶらりんにさせた。

もう一度言おう、木が生えた。


朽木のスキルは、まるで夢に出てきそうなものだった。もちろん悪夢である。

彼の額──デカイ黒子があるのだが、そこから光線ビームがでるのだ…。
脳髄って…相手の脳を撃ち抜くってことではないらしい…。


畑山。
「絶 対 領 域 ♡」
耳を犯さん壊さんとする甘美な卑猥な音声を以て絶対領域♡が展開される。

何てことはない。結界だ。

守備の弱い彼らには好都合であるが、なぜ畑山おかまに持たせたもうた神よ。


永峰のエレクトリカル・マジックは光学魔法…詰まるところ光属性の魔法であり、汎用性が高く見た目にも美しいのだが。

「眩しい…」

本人がこの有り様である。


最後に福岡。

皇女が唯一楽しみな面持ちで見守る中。

「金平糖!えっと、創出魔方陣発動!…あ、えーっと…ほ、ホ○ミ!」

「それ好きだなお前」

突っ込んだ中里の体力が回復した。

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