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先生転生~魔法の言葉は金平糖~

ぽん

メダパニパニック

「お父様。もうすぐです。お父様の悲願が果たされるときが来たのです」

光る不思議な円陣サークルを眺め、美し……くはないがどちらかというとまあまあ綺麗な齢16の皇女が玉座に座る天帝へ話しかける。

「そうだな。先王たちから脈々と受け継がれた遺志、我が代で終止符を打つを以てこれを弔いとしよう」

ちょっと何言ってるのかわからない天帝をよそに円陣へいっそう光が集まる。

興奮気味に天帝は立ち上がり、円陣の前へとゆっくり歩み寄る。

「出でよ!七人の救世主よ!!」

天帝が両手を掲げ、高らかに叫ぶと同時──!

ヘブゥアッ…!!!!

「あ、悪ぃ」

天帝がおよそ3メートル吹っ飛んだ。

つまり、殴られた。

チョークを投げるために振り上げていた中里の腕が転生と同時に降り下ろされたのだった。
不幸な事故だ。


円陣の前へとゆっくり歩み寄るなんて過激な演出をするからである。
ざまぁみろ。

「お、お父様!」

皇女が完全に伸びている天帝へ駆け寄る間に中里は辺りを見渡した。
不思議な円陣の上に計7名の先生おっさんが立っている。

中里悠大ゆうだいは言う。
「あ?」
と。

福岡ふくおか暁生あきおは言う。
「ホ○ミ」
と。

園屋そのや篤弘あつひろは言う。
「えーーーっと、何が起きたのかな?」
と。

朽木くちき一朗いちろうは言う。
「なんだこれは!」
と。

畑山はたけやま健太けんたは言う。
「な、何なのよこれぇ~~!」
と。

田村たむら祐二ゆうじは言う。
「おい、おいおいおいおいおい!」
と。

永峰ながみね敏臣としおみは言う。
「いや~なんでしょうねぇ…」
と。



閑話休題。

無事(?)異世界転生を遂げた7人の先生おっさんが見たものとは、豪華絢爛な装飾が施された謁見の間と、  不  自  然  に  天帝がぶち当たって崩れた大理石の柱。

そして己に向けられた一振りの剣。

「よくもお父様を!まして我々は貴様らのようなジジイどもを呼んだ覚えなどない!成敗してくれる!」

無理矢理変なとこに連れて来られてジジイと罵られ、今にも殺されそうな状況。

理不尽だと誰もが思う中、福岡が一言。

「え、異世界転生って大歓迎されるのがテンプレじゃないの?」

空気読めよ…。

皇女すら呆れるが、ド正論だった上に転生者おっさんズに落ち度はない。

「……お父様がお目覚めになるまで待機していただきます…。こちらへ」

状況が何も分からない先生達おっさんズは結局説明すら与えられずに転生者様御一行と書かれたやけにだだっ広い部屋へ押し込まれてしまった。

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