誰にでもできる異世界救済 ~【トライ&エラー】と【ステータス】でニートの君も今日から勇者だ!~
3-25 3~5階層攻略
ジータさんとの、ダンジョン内での予期せぬ再会に、カーリー教官のもとで一緒に訓練を受けた日々を思い出す。
午前中の走りこみではついぞ追いぬくことはできなかったけど、おかげで彼女の後ろ姿はいまでもはっきり覚えている。
まずジータさんは顔が小さい。
そして肩幅が狭い。
これは猫系獣人の特徴なんだけどね。
視線を落とすと嫌でも眼に入るのが見事なくびれ。
ほんと、スーパーモデルかっつーくらい綺麗なの。
これは同じ猫系獣人でも、ギルド受付のエレナさんとはぜんぜん違うんだよね。
いや、エレナさんのムチッとした感じも悪くないんだけどさ。
ジータさん、訓練の時はいつもタイトな七分丈のシャツの上に、丈の短いベストを羽織ってただけだから、くびれはしっかり見えてた。
で、そのくびれから続くお尻もまた見事!
小振りなんだけど張りがある感じでね。
ジータさんいつもホットパンツだから、綺麗な太腿も見放題だったんだよなぁ。
適度に筋肉質な感じがたまらんかったね。
走り込みからいろんなメニューの基礎体力作りが終わったあと、午後から型の練習をやってたわけだが、横に並んで練習しているとどうしても目がいっちゃうよね。
だって美人なんだもん。
黒豹にふさわしくキリッとした顔つきではあるんだが、性格が穏やかでそれが表情に出てるから、頼りになるお姉さんって感じなんだよなぁ。
たぶん俺より若いけど。
そして動きによっては揺れるおムネからも目が離せないよね。
決して大きくはないんだけど、形が良さそうな感じなんだよ、勝手な想像だけど。
『ショウスケ、ジータの胸がそんなに気になるなら、お前の股からぶら下がっている不要品を切り落としてやろうか?』
おおう、嫌な台詞を思い出しちまったぜ……。
あの時のカーリー教官の表情を思い出すと、いまでも玉がヒュンってなるな。
ああ、そういや次の日からジータさん、革の胸甲つけてくるようになったんだった。
あと、俺を見るジータさんの視線が冷たくなった。
まあ走りこみの時に、うしろからお尻を見られるだけで幸せだったけどね。
……なんてくだらないことを考えてたら、いつの間にか景色が変わってて、敵に囲まれていた。
「えーっと、転移直後にグレイウルフの群れが出るってことは、第4ポイントだな」
〈気配察知〉で数えてみると、グレイウルフがなんと8匹。
デルフィーヌさんを助けた、あのときと同じか。
ダンジョンモンスターは野生の魔物より強いらしいけど、俺だってあの頃よりは格段に強くなってるんだぜ?
せっかくだから中級攻撃魔術はナシで相手してやんよ。
多数でひとりを包囲している余裕からか、グレイウルフどもはゆっくりと包囲網を狭めている。
おいおい、そんな余裕かましてて大丈夫かね?
こっちは魔道剣士なんだぜ?
ってことで向こうが余裕かましてるうちに詠唱が終わり、正面の奴めがけて《雷弾》を撃つ。
「ギャフッ……」
一瞬自分が狙われたことには気づいたようだが、かわすにはいたらず、喉の下あたりに命中。
弾丸は体内に深く入り、そこで雷撃を受けたグレイウルフはその場でバチン! と飛び上がるように跳ねたあと、消滅した。
こいつらのダメなところは先制攻撃食らって仲間がやられると、とりあえずビビって全員がそっちを見ること。
「ガッ……」
そのスキに俺はちゃっかりレイピアを抜き、いま倒した個体の隣にいたのを突き殺した。
充分間合いを取ってたつもりかもしれんが、〈細剣術Lv5〉の踏み込みは甘くねぇよ?
「ケフッ……」
包囲網に踏み込んだ俺は、さらに手近にいた奴の首を斬り裂き、別の1匹に《雷矢》を撃った。
レイピアが刺突に特化しているといっても斬れないわけじゃない。
骨を断つのは難しいが、グレイウルフ程度の皮と動脈、ある程度の筋肉くらいはスパっと切れる。
首を切り裂かれたグレイウルフは頸動脈から血を吹き出し、そのまま消滅した。
《雷弾》がオーバーキルっぽかったので《雷矢》に切り替えたが、これまた一撃。
「グガガッ……」
眉間に《雷矢》を受けたグレイウルフは、ヨダレを撒き散らしながら頭を痙攣させたあと、消滅した。
なにげに〈雷魔術〉は追加効果の雷撃がえげつないな。
一体何ボルトの電流が流れてんだか。
……いや、電流はアンペアか。
むしろ電力のワットで考えたほうがいいのか?
……どうでもいいか。
さて、グレイウルフの群れも半分に減ったわけだが、こうなるとこいつらもうダメダメなんだよな。
向かってくる気配が一気に無くなるんだが、かといって逃げるわけでもない。
「クゥン……」
「ガウガウ!」
「グルゥ……!」
「キャゥン……」
と、こんな感じでオロオロし始めて「お前いけよ」「いや、お前が先いけよ」みたいな感じになる。
こうなると魔術を使うまでもないので、1匹ずつ丁寧にレイピアで仕留めて行けばいい。
以前は何回もループして苦労した相手だったけど、もう勝負にすらならんな。
この階層は他にもホブゴブリンが雑魚として現れる。
それでも2階層のボスより弱いわけで、なんの苦もなくボスエリアに到着。
「ブフォアァッ!」
ここは歯ブラシでお世話になってる、半人半豚の魔物、オークがボスだった。
「そいやっ!」
「ブフッ……」
とくに苦戦することなく勝利を収め、4階層へ。
4階層になると、オークやコボルトが雑魚で出てくる。
コボルトってのは半人半犬のモンスターね。
オークよりすばしっこいけど、耐久力とパワーがかなり低いので、サクサクっと倒せちゃうんだな。
順調に魔石を集め、4階層ボスエリアに到着する頃には木箱山盛りになった。
入りきらない魔石は取りあえず冷蔵庫に。
ダンジョンだと、冷蔵庫に入れる素材ぶんの空きができるから。
4階層のボスは、オークとコボルトの混成部隊。
剣を持ったオークセイバーが1匹と、いろんな武器持ったコボルトが6匹の計7匹。
特に苦戦することもなく勝利し、いよいよ5階層へ。
朝からぶっ通しで探索してるからかなり疲れてはきたものの、苦戦することはないので、5階層の攻略までは終わらせておきたいところだ。
一応《下級自己回復》で、筋肉痛や疲労なんかは少し軽減できるから、問題ないだろう。
5階層になるとフレイムハウンド、マッドタートル、アクアフロッグといった属性を持ちモンスターが現れる。
こいつらはその属性に応じた能力やショボい魔法を使ってくるんだが、かわすなり魔術で相殺するなりして問題なく対処。
適度に魔石を集めつつボスエリアへ。
5階層のボスはオークの上位種であるハイオーク1匹と、各種オーク3匹、フレイムハウンド3匹の混成パーティー。
流石にここまでぶっ通しでダンジョンを走り回ってると疲労も限界だったので、申し訳ないけど《魔刃》と《魔槍》フル活用でサクッと退治。
そのまま階層制限を利用し、現れた転移陣でダンジョンを出た。
午前中の走りこみではついぞ追いぬくことはできなかったけど、おかげで彼女の後ろ姿はいまでもはっきり覚えている。
まずジータさんは顔が小さい。
そして肩幅が狭い。
これは猫系獣人の特徴なんだけどね。
視線を落とすと嫌でも眼に入るのが見事なくびれ。
ほんと、スーパーモデルかっつーくらい綺麗なの。
これは同じ猫系獣人でも、ギルド受付のエレナさんとはぜんぜん違うんだよね。
いや、エレナさんのムチッとした感じも悪くないんだけどさ。
ジータさん、訓練の時はいつもタイトな七分丈のシャツの上に、丈の短いベストを羽織ってただけだから、くびれはしっかり見えてた。
で、そのくびれから続くお尻もまた見事!
小振りなんだけど張りがある感じでね。
ジータさんいつもホットパンツだから、綺麗な太腿も見放題だったんだよなぁ。
適度に筋肉質な感じがたまらんかったね。
走り込みからいろんなメニューの基礎体力作りが終わったあと、午後から型の練習をやってたわけだが、横に並んで練習しているとどうしても目がいっちゃうよね。
だって美人なんだもん。
黒豹にふさわしくキリッとした顔つきではあるんだが、性格が穏やかでそれが表情に出てるから、頼りになるお姉さんって感じなんだよなぁ。
たぶん俺より若いけど。
そして動きによっては揺れるおムネからも目が離せないよね。
決して大きくはないんだけど、形が良さそうな感じなんだよ、勝手な想像だけど。
『ショウスケ、ジータの胸がそんなに気になるなら、お前の股からぶら下がっている不要品を切り落としてやろうか?』
おおう、嫌な台詞を思い出しちまったぜ……。
あの時のカーリー教官の表情を思い出すと、いまでも玉がヒュンってなるな。
ああ、そういや次の日からジータさん、革の胸甲つけてくるようになったんだった。
あと、俺を見るジータさんの視線が冷たくなった。
まあ走りこみの時に、うしろからお尻を見られるだけで幸せだったけどね。
……なんてくだらないことを考えてたら、いつの間にか景色が変わってて、敵に囲まれていた。
「えーっと、転移直後にグレイウルフの群れが出るってことは、第4ポイントだな」
〈気配察知〉で数えてみると、グレイウルフがなんと8匹。
デルフィーヌさんを助けた、あのときと同じか。
ダンジョンモンスターは野生の魔物より強いらしいけど、俺だってあの頃よりは格段に強くなってるんだぜ?
せっかくだから中級攻撃魔術はナシで相手してやんよ。
多数でひとりを包囲している余裕からか、グレイウルフどもはゆっくりと包囲網を狭めている。
おいおい、そんな余裕かましてて大丈夫かね?
こっちは魔道剣士なんだぜ?
ってことで向こうが余裕かましてるうちに詠唱が終わり、正面の奴めがけて《雷弾》を撃つ。
「ギャフッ……」
一瞬自分が狙われたことには気づいたようだが、かわすにはいたらず、喉の下あたりに命中。
弾丸は体内に深く入り、そこで雷撃を受けたグレイウルフはその場でバチン! と飛び上がるように跳ねたあと、消滅した。
こいつらのダメなところは先制攻撃食らって仲間がやられると、とりあえずビビって全員がそっちを見ること。
「ガッ……」
そのスキに俺はちゃっかりレイピアを抜き、いま倒した個体の隣にいたのを突き殺した。
充分間合いを取ってたつもりかもしれんが、〈細剣術Lv5〉の踏み込みは甘くねぇよ?
「ケフッ……」
包囲網に踏み込んだ俺は、さらに手近にいた奴の首を斬り裂き、別の1匹に《雷矢》を撃った。
レイピアが刺突に特化しているといっても斬れないわけじゃない。
骨を断つのは難しいが、グレイウルフ程度の皮と動脈、ある程度の筋肉くらいはスパっと切れる。
首を切り裂かれたグレイウルフは頸動脈から血を吹き出し、そのまま消滅した。
《雷弾》がオーバーキルっぽかったので《雷矢》に切り替えたが、これまた一撃。
「グガガッ……」
眉間に《雷矢》を受けたグレイウルフは、ヨダレを撒き散らしながら頭を痙攣させたあと、消滅した。
なにげに〈雷魔術〉は追加効果の雷撃がえげつないな。
一体何ボルトの電流が流れてんだか。
……いや、電流はアンペアか。
むしろ電力のワットで考えたほうがいいのか?
……どうでもいいか。
さて、グレイウルフの群れも半分に減ったわけだが、こうなるとこいつらもうダメダメなんだよな。
向かってくる気配が一気に無くなるんだが、かといって逃げるわけでもない。
「クゥン……」
「ガウガウ!」
「グルゥ……!」
「キャゥン……」
と、こんな感じでオロオロし始めて「お前いけよ」「いや、お前が先いけよ」みたいな感じになる。
こうなると魔術を使うまでもないので、1匹ずつ丁寧にレイピアで仕留めて行けばいい。
以前は何回もループして苦労した相手だったけど、もう勝負にすらならんな。
この階層は他にもホブゴブリンが雑魚として現れる。
それでも2階層のボスより弱いわけで、なんの苦もなくボスエリアに到着。
「ブフォアァッ!」
ここは歯ブラシでお世話になってる、半人半豚の魔物、オークがボスだった。
「そいやっ!」
「ブフッ……」
とくに苦戦することなく勝利を収め、4階層へ。
4階層になると、オークやコボルトが雑魚で出てくる。
コボルトってのは半人半犬のモンスターね。
オークよりすばしっこいけど、耐久力とパワーがかなり低いので、サクサクっと倒せちゃうんだな。
順調に魔石を集め、4階層ボスエリアに到着する頃には木箱山盛りになった。
入りきらない魔石は取りあえず冷蔵庫に。
ダンジョンだと、冷蔵庫に入れる素材ぶんの空きができるから。
4階層のボスは、オークとコボルトの混成部隊。
剣を持ったオークセイバーが1匹と、いろんな武器持ったコボルトが6匹の計7匹。
特に苦戦することもなく勝利し、いよいよ5階層へ。
朝からぶっ通しで探索してるからかなり疲れてはきたものの、苦戦することはないので、5階層の攻略までは終わらせておきたいところだ。
一応《下級自己回復》で、筋肉痛や疲労なんかは少し軽減できるから、問題ないだろう。
5階層になるとフレイムハウンド、マッドタートル、アクアフロッグといった属性を持ちモンスターが現れる。
こいつらはその属性に応じた能力やショボい魔法を使ってくるんだが、かわすなり魔術で相殺するなりして問題なく対処。
適度に魔石を集めつつボスエリアへ。
5階層のボスはオークの上位種であるハイオーク1匹と、各種オーク3匹、フレイムハウンド3匹の混成パーティー。
流石にここまでぶっ通しでダンジョンを走り回ってると疲労も限界だったので、申し訳ないけど《魔刃》と《魔槍》フル活用でサクッと退治。
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