転生! 悪役令息達の異世界奮闘記

御隠居村長

森に入りたくない!

「そういえばさあ、お金って持ってきているの?」

「伯爵様より、金貨5枚、つまり五万円ほど渡されました。」

「お!」

 少し遊びに行くだけで、五万円かぁ。

 前世では、考えられないぞ。

 さすが、上級貴族。



 しばらく、歩いていると、



「なんか、この森物騒じゃない?」

「そんなことありませんよ。」

「ていうか、この森道あるの?」

「いや、ないですけど。この森通らないと、都市・グラフィックまで、三日間かかるんですよ。」

「いやいや。安全面を優先しようよ!」

「私がいるので、大丈夫ですよ!」



 いやいや、ケインを信用できないとかじゃなくて、普通に怖いんだけど、、、

 魔物とかも、いるんでしょ。

 あんまり、ワクワクとかは、しないんだけど、、、



「まあまあ、行きましょうか。ついでに、実践経験を積んでおくのも良いかもしれませんよ!」

「いやいや、俺は、父上やケインのように剣をうまく扱えないから、、、」

「いやいや、アクア様には魔法があるでしょう。」

「いやいや、魔法もほんの上辺でしか使えないもので、、、」

「ほー。ほんの上辺だけねぇ。なんか、詠唱とかもなしに、空を飛んでいたのに!」

 詠唱!!!普通、そんなものするのか!!!そんなの初耳だ!

 ていうか、きちんと敬語使えよ!  タメ口になっているぞ!  俺は、貴族だぞ!

「とにかく、アクア様は、魔法をとても上手に使うことができます。」

 なんでだろう。

 褒められている? のに、全くうれしくない。

「いや、仮に俺が魔法を上手に使うことができたとしてもさぁ。なんで、伯爵家の後継ぎが、わざわざ魔物を倒さないといけないの?」

「現在のグラフィック伯爵様も、Sランク指定の魔物などが出たとき、ご自分で魔物討伐をされることは、ありますよ!あのかたは、剣が得意ですから。アクア様は剣が例えできなくとも、魔法を使えますから」

 実践しておけって、ことね。

 面倒臭いな!

「それに、森に入るのは、貴方の父上、グラフィック伯爵様よりの命令でございます。」

え!!!

「いつ、そんな約束したの?」

「昨日から、しておりました。」

 くそ。ここの森に入るのは、避けられないのか!

 なにか、いい方法は、、、

 なにも、思いつかない。 



 そこに、ケインが、

「では、森に入ります。いてもせいぜいドラゴンの下位種程度ですので。」

は? ドラゴンが、、、出るの、、、

「ドラゴンって、弱いの?」

「もちろん。下位種のドラゴンなど、弱いに決まっているではないですか。上位種だと、さすがにわかりませんが、、、」

いやいや、こいつがおかしいのだろう!

 ドラゴンが弱いなど。

 こいつが、強いのだろう。ものすごく。

「普通の人にとって、ドラゴンってどんな存在なの?」

「一般的にドラゴン=恐怖という感じですね。」

 やっぱり、そうなのか。

「私に下位種のドラゴンのどこが恐怖なのか、理解できませんけどね。」



 もしかして、これが[天才は凡人の考えが理解できない]というものだろうか。



 俺がそんなことを考えている中、ケインが言葉を続ける。



「あ、でもさすがに下位種のドラゴンでも、10体以上できたら困るかもしれません。」

下位種のドラゴン10体くらいまでは、余裕なのか?!

「ふぅん。まあ、ケインも規格外の強さって事だね!」



 そんなことをいいながら、俺達は森に入った。



※ドラゴンの下位種は、Sランク指定の魔物です。

 ドラゴンの上位種は、sssランク指定の魔物です。

 ケインや、父上が、チート野郎なんです。

「転生! 悪役令息達の異世界奮闘記」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く