天馬行空、狂った戯曲。

泪鴉

独立不羈の師走( 2 )

都会の空に狭さを感じた。
それでも、少し離れると望んだ静寂と
透き通る空気の暖かさを感じることができた。
その度に僕は僕の中を空にして霧の中にかすかに見える
一本の木を見つめた。
空間に響く鳥のさえずりも、
水蒸気のうごめきも…
この広い空からしてみれば
一点の小さなものにしかすぎないのだろう。

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