好きになったらいけない恋

ホットコーヒー

第72話blue sky

ぐっすり眠って次の日は朝早く起きた。


日差しが照りつける前に海浜におじさんに送ってもらった。


砂浜に立つとまだ人は少なく波の音が心地よく響く。


『早く入りたいなぁ〜』


『そー言えば今年は浮き輪膨らます奴持って来た?』


『あっ.....ないですね。』


『.....まぁいいや』


砂浜にシートを敷き荷物を置いて着替える。


カズヤは隠さないで素っ裸になる。


『よく人前で裸になれるな』


『まだ人少ないですし...
先輩はわざわざ隠して女々しいですね....』


そう言うと腰に巻いていたタオルをさっと奪って来た。


『あっ...』


急いで股間を手で隠す。


『カズヤ返せよ。』


『ふふっ 恥ずかしがってる先輩も可愛いですね。』


カズヤがニコッと笑みを浮かべる。


『先輩、顔が真っ赤ですよ。』


そう言って近づいてきて俺の股間を隠してる手に自分の手を重ねて優しく摩ってくる。


『せんぱい...手どかして下さい。』


(くそ...調子乗ってるな)


首もとを舐められて不意に両手を話してしまいカズヤにあそこを鷲掴みにされるとあっという間に大きくなってしまう。


『はぁはぁ...カズヤ..こんなとこで辞めてよ』


『そんなこと言って大きくなってますよ。最近抜いてなかったですし、


今はおじさんの家で変なことできなくてムラムラしてるんですよね。


僕も先輩も...』


『......』


正直図星でなにも言い返せない。


『カズヤ...見られてる..』


目線をカズヤから離したら海水浴客が少し増えてきていて中学生くらいのグループがこっちを見ていた。


とっさに水着を着て何事もなかったかのように座る。


『この...いじわる』


『すみません...でも嫌じゃないですよね?』


『うるせ!』


エロい事になるといつもカズヤにリードされる。


歯向かえない自分とやられたいと思う自分がいる。


『浮き輪膨らましたら許してやるよ』


『えぇ!これ結構大変ですよ』


文句を言いつつもカズヤが頑張って浮き輪を膨らましてくれた。


『行きますよ!』


カズヤが走って海の中に飛び込んでいった。


『...パァァ〜 気持ちいですよ!』


海中から顔を出すととびきりの笑顔でこっちを見る。


『ったく..』


いつもは無邪気で子供みたいなカズヤが、エロい事になると俺より強くてリードされるのが少し微妙な気分になる


カズヤに続いて海の中に走って飛び込む。


ザッブッーン


『うわっ!!』


水しぶきが思い切りカズヤにかかる。


顔を出すとカズヤが海水をパシャパシャとかけてくる。


『やりましたね!』


負けじとかけ返して、カズヤに飛びつきまた海中に倒れる。


『プハァ〜 気持ちいですね』


『鼻ん中入った...イテェ』


そんなこんなで遊んでたら、朝飯も食べてなかったので腹が減ってくる。


シートに戻り一旦休憩する。


『疲れましたね...1日中遊んでられると思いましたけど...もういいです..』


朝早く来たからまだ12時にもなっていない。


『とりあえず飯食うか』


パーカーだけ上に羽織って海の家に向かう


向かって見ると食べ物の種類も外観も特に変わってない気がする


『ソフトクリームとラーメンで!』


『去年もラーメン食った気するけど
美味しかったっけ?』


『海の家とかの料理は特に美味しくないですよ。


こう言うところで食べるから美味しく感じるんです』


『ひでぇ事言うな...まぁ同じでいいや』


ラーメンを食べてからソフトクリームを2つ購入してシートに戻る。


『日差しが熱くなってきましたね』


ソフトクリームとがみるみる溶けていくのを手につかないように舐めてさっさと食べる。


『この後どーする?』


『少し昼寝したいですけど...日差しが強くて』


『そーだな...テントでも持ってこればよかったな.. ちょっと待ってて』


木の棒など少し長めの物を拾ってきて
シートの四角に刺してその上に持ってきてたバスタオルをかけて日差しよけを作った。


(弱々しいな...)


『おお!テント見たいですね!』


自分では微妙だか、カズヤが喜んでくれるなら嬉しくなる。


2人でシートに寝そべって海を眺める


『一生こうやってぼぉーっとしてたいですね』


『そーだな.. 眠くなってきた』


心地よい風と波の音が聞こえる中、好きな奴の隣でゆっくりする。


なんだか物凄く幸せな事に感じる。






          

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