好きになったらいけない恋

ホットコーヒー

第63話3年間の集大成

大会2日目、今日はとうとう俺の出番だ。


朝から緊張で顔が怖ばっていたらカズヤにパシンッとほっぺを叩かれた。


『いつもどーりで大丈夫ですよ!
緊張しすぎです』


『ああ...分かってるからちょっと黙ってろ。』


『...ごめんなさい』


パシンッ


カズヤのほっぺを叩き返した。


『キレてると思った?
冗談だよ。おかげで緊張和らいだわ』


『もぉ!びっくりしましたよ
...先輩これあげます。』


『なに?』


『ベタですけどお守りです。
上手く行きますようにって』


お守りの文字を見ると交通安全と書かれていた。


思わず吹き出して腹を抱えて笑う。


『ありがとう 身につけとくよ』


『なんで笑ったんですか!?』


会場に着くとドット緊張感が湧いてくる。


『あ〜やべ 死にそう...』


カズヤが俺の手を握り励ましてくる。


『先輩の3年間の成果ぶつければいいんですから...かっこいい姿見せてください』



励まされ、いざ自分の番を迎えると
これまでの3年間の練習の日々、
これで最後という気持ちいろんな感情と記憶が巡り巡ってくる。



頭が真っ白になり、自分がどう弓を放ったか記憶になく気がついたら終わっていた。


結果は散々...


落ち込みながら待機場に戻るとカズヤが待っていたが目を合わせる気にならない。


座り込んで頭を抱えて落ち込んだ。


(これで終わりか...
3年間が無駄になったみたいだ...)


『先輩、お疲れ様でした...』


そう言って隣に座って来たが1人になりたかった。


『わり..1人にして』


声があまりでず、小声で伝えた。


顧問にも何か言われたが聞こえなかった


部長達の出番が来てみんな出て行ったがカズヤだけ残ったようだ。


しばらくしてチラッとカズヤの方を見ると、どうしたらいいかという感じでキョロキョロしている。


『辛いなら...隣にいていいですか?』


頭だけで小さく頷くと、カズヤが隣に座ってくる。


なにも話さず、ただ背中を優しくさすってくれた。


少しずつ涙が溢れてきて...泣いた。


辛くて、苦しくて、悲しくて...


泣くしかなかった。



泣いたらスッキリして腹が減ってきて腹を鳴らす。


『もう、大丈夫ですか?』


『うん..ありがとう』



こうして俺の3年間の最後の大会はあっけなく終わった。


『腹減った...』


『なんか買ってきますよ!』


『あ、俺も行くよ』


軽めの食べ物を買って歩きながら食べ
るとちょうど部長達も戻ってきた。



みんなの出番が終わり旅館に戻ると最後のミーティングを行った。


『3年間の成果出せた奴も出せなかった奴も、人生はまだまだ長い。


頑張ったからって上手くいかない時もある。


頑張らなくたって上手く行く時もある


この3年間の忍耐力も精神力も培ったものは財産になる。


だから...とりあえず


おつかれ様


俺の下で頑張ってくれてありがとう』


顧問がそう言うと少し泣きそうになっていた。


つられて泣きそうになったが我慢した



明日は帰るだけになったが顧問が3年間のご褒美として静岡の有名な動物園に自腹で連れて言ってくれることになった。




『動物園楽しみですね!』



高3になってまで動物園は楽しめるのかと思ったが、カズヤが楽しみにしてるので俺も楽しみになった。


食事も終え、風呂も入っつ部屋でゆっくりする。


『あ〜 終わっちゃったな...』


『もう先輩は部活に来ないんですね...』


『たまには顔出すよ』


『必ずですよ!』


しばらくテレビを見てると昨日とは違い緊張がなくなり、性欲が湧いてきた。


『カズヤ... する?』


『.....』


隣を見ると寝ていた。


(静かになったと思ったら...)


カズヤを布団に寝かせて
仕方なくトイレで1人で性処理をした。



やり終えると疲れて眠気が襲ってきた


カズヤにくっつきながら眠った









          

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