好きになったらいけない恋

ホットコーヒー

第59話幸せ

行為を終えてベットに2人で横たわる


『あ〜なんか疲れたな...』


『まだ、本番行為はしてないから少しずつできるようにしていきましょうね』


『...そーだね。 で、やっぱり俺がやられる方なの?』


『嫌ならいいですけど...すぐには入れないですよ!』


『これに関しては考えとく...』


こうして、6月20日カズヤと付き合う事になった。


『カズヤのお母さんに話した方いいかな?』


『別にいいですよ』


『付き合ったら言ってくれって言われてたんだよね...』


『まぁ、今度一緒に言いましょうか』


『先輩のお母さんには?』


『え?別にいいでしょ』


『僕も付き合ったら教えてくれって
さっき言われたんですよ』


『なんだよそれ。やっぱりどこの親も子供の事は気になるんだな』


『あとで言いましょうか』


『え!?今日?』


『早い方がいいですよ!』


『.....』


結局カズヤに説得され後で母さんに
言う事になった。



『いま何時ですか?』


『19時前だな...風呂入る?』


『温泉いきましょ!帰ってきたらお母さんに言いましょ!』


『お前温泉好きだな』


『先輩と付き合ってから初デートです!』


『初デート温泉は渋すぎだろ』


『一緒に入れますしね!』


『男同士の特権だな...』


『なんかその言い方はキモいです』


近くの温泉街へ向かう途中、今までも何回も通ってる道なのに新鮮に感じる


『不安が全部なくなって今最高に幸せな時間だな』


『そーですね!先輩の引退も伸びましたし、お母さんとの問題も解決ですし
怖いくらいに不安がないですね!』


『まぁ、進路だけは不安だけどな...』


『結局海外行くんですか?』


『お前と一緒に入れればなんでもいいんだけど...
海外行きたいってなると親とか担任とか説得大変だなぁって...


とりあえず言ってみるけど...』


『まぁ任せますよ!
それより付き合った記念に旅行行きたいです!』


カズヤが目をキラキラさせる。


『それよりって...どこ行きたいの?』


『夏休みに夏フェスでも行きましょう! 一度行ってみたかったんですよ!』


『お前音楽とか興味あったんだ...
なんか楽しそうだな!』


『チケット取れるか分からないですけど...』


『そこらへんは今度調べとくわ』


『お願いします!』


カズヤが嬉しそうにそう言うから、
俺も嬉しくなる。



温泉に着き脱衣所で服を脱ぐ。


カズヤがさっさと服を脱ぎ全裸になる


改めて明るいところでカズヤのこの姿を見ると、肌が綺麗で締まっていて
見惚れてしまう。


『先輩脱がないんですか?』


『あ、ああ脱ぐよ...』


触れたい、触れたい


『カズヤ...』


人前で思わずカズヤに抱きついてしまう


『せせ、先輩!!』


周りの人がジロジロと見ていた。


ハッと我に返り離れる。


『ご、ごめん...』


『流石に恥ずかしいですよ』


コソコソとカズヤが言ってくる。


さっさと服を脱ぎ中に入る。


桶に座ってシャワーで体を洗いながらカズヤが話してくる。


『さっきはどうしたんですか?』


『...なんか触りたくなって』


『もぉ!流石に僕でも場所は選びますよ!』


『ごめん...』


『まぁ、嫌じゃなかったですけどね!
先輩は僕の事が大好きなんですね!』


『大好きだよ... 心の底から大好きだ』


『ふふふっ』


カズヤが嬉しそうに笑う。


露天風呂に入り景色を眺める。


外は静かで川が流れているのをじっと2人で見つめる。


『いいですね こういうの!』


『だな...』


お湯の中で手握るとギュッと握り返してきた。


風呂から上がってアイスを買った。


2人で食べながら、手を繋いでゆっくり歩いて帰る。


今は心も体もポカポカ暖かい。


『カズヤ、俺は幸せだよ』


『僕もです...』


家に着いて、2人で母さんに付き合い始めたと報告すると嬉しそうに喜ぶ。


(この前はあんなに反対してたのに..』


カズヤは喜んでもらえて嬉しがっていた。


『次はお前のお母さんだな』


『どこまでしたのかとか、聞かれそうですね...』


『...そだね』

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