好きになったらいけない恋

ホットコーヒー

第51話高まる嫉妬心

去年も開催した歓迎会を兼ねたお食事会を、部活終わりにファミレスでおこなった。


1年生の分は3年生が払うのが恒例だが、8人もいると財布が厳しいがしょうがない。


ナツキの隣に座り、カズヤは俺の向かい側に座る


『ナツキはなんで入ろうと思ったの?
まぁ、俺が誘ったんだけど』


『先輩に誘われて、優しそうだったから...』


カズヤの方を向き、にやっと笑顔を作る。


『俺は見た目からして優しいからね』


カズヤがツボにはまったように笑ったから、
おしぼりを投げて攻撃した。


『先輩たち仲いいんですね』


『そーでもないよ ナツキの方が仲良くなれそうだ』


『そんなこと言うなら僕だってもういいです!』


ナツキが突然笑い出した。


『本当に仲いいですね! 羨ましいですよ』


『まあな...こいつの事は1番信用してるし、
何かあったら命がけで守る』


『先輩...』


カズヤが嬉し恥ずかしそうな顔をする。


『この2人付き合ってるから』


部長が冗談まじりで言ってきたのを反射的に同時に返した。


『付き合ってねーよ!!』
『付き合ってません!!』



みんな解散してカズヤと2人での帰り道


『先輩...ナツキと一緒の方が楽しそうですね...』


『お前はまだそんなこと言ってんのかよ...』


『そんなことじゃ...』


カズヤの頭を優しく撫でた。


『大丈夫だって俺は何回言えば伝わるのかな。
カズヤが1番大切だよ』


ナツキが来てから嫉妬が激しく感じる


『ぼく...先輩が1年生達と仲良くしてるの見てるとなんか...胸が苦しくて、嫌な気持ちになるんです』


(その気持ちが嫉妬だと言う事に気付かないのだろうか...)


『しょうがないな...解決してやるよ』


いつもの帰り道の道路の片隅で
カズヤの頭に左手を回し、唇を合わせた。


『これでどうだ?』


『.....ありがとうございます...』


カズヤの顔が赤くなっている。


『恥ずかしいの?』


『ぼく...やっぱり我慢できない
先輩...本気のエッチしたいです...


そうすれば、先輩はぼくのものって実感できます』


(最近は僕のものって事に固執している
気がする。)


『ごめん...それはできない』


『なんで!?先輩はいつもそう』


『前に言ったか分からないけど...
やるならちゃんと付き合ったら、
俺はカズヤとただの体の関係は嫌だよ』


『...キスはするのに?』


カズヤが少し嬉しそうな顔になった。


『.......うるせっ』


『そんなにやりたいって言うけど、
男と経験あるの?』


『ないに決まってるじゃないですか!
先輩が初めてです。』


『そっか...やり方とか分かるの?』


(経験がない事になぜか安心した)


『先輩のお尻に...』


カズヤの口を塞いだ。


『説明しなくていい!
....ってか!?俺がやられる方!!?』


『どっちでもいいですけど...
先輩はMっ気ありそうですし...
僕はSよりです』


ふと、カズヤにやられているのを想像しかけたが途中で考えるのをやめた。


『俺はMじゃ...』


『だって先輩甘えん坊さんじゃないですか。』


確かに甘えていた時期もあった気がする。


『先輩を泣かせてあげますよ..』


悪そうな顔をして言う。


『なんかそれ普通のアレじゃなくね!?』


『フフフッ
なんか想像したら笑っじゃいました』


『想像するな!』







          

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