好きになったらいけない恋

ホットコーヒー

第7話祭り1

夏休みに突入し各地でお祭りが行われている。


夏休み中の部活は平日と土曜日の午前中だけなので、遊ぶ時間はたくさんある。


「先輩、今日駅前でお祭りあるんで部活終わったら一緒に行きましょ!」


「ごめん、今日友達と行くって約束しちゃてて」


カズヤがそーですかとさみしそうに肩を落とす。


その日の練習中はずっとカズヤの元気がなかった。


部活終わり


「土曜日の花火大会一緒にいこうぜ、もともとそっちに誘おうとしてたから。」


「やった! 行きます! 甚兵衛着ていきたいです!」


「じゃあ明日見に行くか」


この日は一緒に帰らず学校で友達のことを待った。


次の日の部活終わり甚兵衛を買うため駅前の服屋に向かった。


「昨日は楽しかったですか?」


「楽しかったよ。射的とかおがけ屋敷とか」


「友達って男の人?女の人?」


「両方だよ3,3、でトリプルデート」


「え?先輩彼女いるんですか」


(しまった 言うとめんどくさくなるから黙っておこうとしたのに)


「いや、昨日こくられて、付き合うことに」


「...かわいい?」


「うん」
以外にも落ち込みはしていなかったので安堵した。


紺と黒で色違いの甚兵衛を購入した。


次の日の部活前、カズヤから風邪ひきましたとメールが来た。


お大事にと返信した。お見舞い行くよと送ったらうつしたくないのでと断られた。


その日は彼女と遊んだ。


【体調どう?】


【大丈夫です】


風邪は治ったみたいだがメールがいつもよりそっけなかった。


また次の日、今度は連絡もよこさずに部活にこなかった。
部活前にメールを送ったが部活が終わった後確認しても返信が来ていなかった。


この日も彼女と遊ぶ約束をしていたので心配ながらも彼女と遊んだ。


夜中になってもメールは帰ってこなかった。


金曜日、やはりカズヤは部活に来なかった。


「カズヤ、どーしたんだ?」部長が心配してくる。


「先輩、カズヤと喧嘩しました?」ジュンヤが言ってくるが否定した。


「部長すみません、明日休ませてもらっていいですか?」


「いいが、用事か?」


「はい、カズヤも休ませます」


部長にカズヤのことを任され部活終わりカズヤの家に向かった。


カズヤの家につき電話をかけるが出ない。


インターホンを押すとお母さんがでてきた。


「あら、サトシ君久しぶりね。カズヤと遊ぶ約束?」


「あ、いえ最近部活に来ないのでどうしたのかと」


「あれ、今週はお休みって聞いてたけど」


「お邪魔していいですか?」


2階に上がりカズヤの部屋をノックする。


「カズヤ、はいるぞ」


「来ないでください、かえって・・・」


「なんで?俺何かした?」


「何もしてないです..!だから帰って』


「とりあえず開けるぞ」


扉を開けるとカーテンを閉め昼間なのに暗く布団の中に隠れている。


ベットの端に腰を掛け布団をどかしカズヤの顔を出す。


カズヤの髪をなでどーした?と聞き出すと泣き始めた。


「おれ、先輩に彼女できたって知ったら悲しくなって
でも、せっかく先輩との買い物中だったから、泣かないで我慢したけど、
1人になったら涙が止まらなくて、先輩に大切な人ができたら
もう遊んでくれなくなるかなって、怖くて 会う勇気なくて」


そう言い終わると上半身だけ起き上がり、座っている俺に抱き着いてきた。


しばらくするといつものこと泣き疲れてそのまま眠ってしまった。


(せっかくできた俺という遊び相手を失うのが怖いのだろう。下手なことを言って俺に嫌われたくもないから距離をとっていたのだろう)


「ごめん 別れよう」


カズヤが寝ている間に彼女に電話で伝えた。


なんでとキレられたが実際そこまで好きでなかったのでどうでもいい。

「せんぱい? なんですか今の電話」


カズヤに電話を聞かれていた。


「あ、起きてたの? なんでもないよ もともと俺から告ったわけじゃないしめんどくさくなって。 カズヤと一緒のほうが楽しいし!」


そう言ってベットに座っているカズヤの隣に座った。


「今日うちに泊まり来いよ。明日の部活休みもらったし、明日は花火大会だ」


俺の部屋に入るとカズヤが布団に横たわる


「先輩のにおいする」


「やめろよ」と照れる。


夜飯を買ってきて部屋で一緒に食べた。


疲れたのでカズヤより先に眠った。


夜中目が覚めた、カズヤがなにやら俺の股間をまさぐっている。


ふざけているのだと思いカズヤのちんこを触り返した。


ビックリしたのかカズヤが手を引っ込め寝始めた。

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