同世界転生の最強貴族

夜谷 ソラ

第四十二話 死後の世界

    真っ黒な世界の中に、ポツンと一人立っている。真っ黒とは言っても、空気が淀んでいたり、呪詛や邪気が感じられる訳では無い。

「ああ・・・。俺は死んでしまったのか・・・・・」

    不思議と悲しみという感情が湧いてこなかった。大切な人を置いて死んでしまったというのに。

「それにしても奇妙な世界だな。俺よりも数万、数億倍とも言えるほどの高位神が作った世界となっているし、明らかに空間にある魔力の量は、普通の人間や神なら致死量だろ」

    通常の人間の空間に存在していても耐えられる魔力量は、一億。低位の神なら一兆程度だ。そしてここにあるのは、一穣程の魔力という、まるで、自分用に作られた・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・かのような空間だった。
    すると、急に目の前が真っ白に光った。

「うっ・・・なんだ?凄く眩しいぞ?」

    そして、光が止むと、そこには居るはずの無い者達がいた。しかも、桜の木の根元に寄りかかって、絵本を読んでいた。

「まさか・・・・あれは、俺達がかなり昔に行った桜の公園・・・?」

    何か話しているのだが、頭が激しい痛みに襲われ、そんなことに構ってる暇は無くなった。

「早く抜けよう。こんな所に居たら、頭がおかしくなってしまいそうだ・・・・・」

    そして、走り出すと、いきなり目の前にある光景が映る。それは、自分の死んだ世界のその後だ。

「そんな・・・・これが、俺の死んだ世界の映像なのか?」

    そう、自分の死んだ後に、身体に蓄積された魔力が爆発を起こし、イノルガンが消えたのだ。
    その瞬間、ジルクやマルク、エリス達を思い出して、枯れたと思っていた涙を流す。

「ごめん・・・・みんな」

    更に、レナの事も思い出し、涙がとめどなく流れる。そんな時だった。目の前に黒い影が現れた。

「そうだな。もうお前はサヨナラだ。だが、お前の創ったある世界に転生させてやろう。だが、記憶は封印するぞ」

    その声に首をあげると、そこには・・・・。

「アナタ様はまさか・・・───ゼウス様」

「同世界転生の最強貴族」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

  • ノベルバユーザー385074

    続きが気になる

    1
  • ノベルバユーザー355894

    面白い設定の小説だった(*´ω`*)

    1
  • ジブリーヌ

    よくわからない話だった...

    2
コメントを書く