同世界転生の最強貴族
第三十一話 揃いし幻獣
    手を前に出すと、手の甲に出来ていた紋章が光り、極小サイズの魔法陣を出す。
「ふ・・・・ふははははっ!!ただの子供騙しじゃねぇーか!!死ねぇー!!!」
    相手も赤黒い色をした、十メートル程の魔法陣を出してくる。だが、こちらの魔法を発動すると、起動中の起動式が破壊された。
    あれ程の魔法を、あれだけ小さい魔法で破壊出来るとなると、まだ破壊神のままだということになる。そこで、軽く笑みを零す。
「な、何が起きているんだ!?」
「い、いや!まぐれですよハルグベデグ様!!続けましょう」
「あ、ああ・・・・」
    驚きながらも、味方の魔族の言葉で、ようやく冷静さが戻ったらしい。だが、いくら冷静になろうと結果は見え透いている。
    相手が魔法を構築し始めたので、手早く破壊する。すると、さっきの事で真顔になった顔が、今度は真っ青に染まっていく。
「ああああ・・・・・うわぁー!!」
    走りながら転移され、逃げられてしまった。だが、他の奴らは転移出来ない奴の方が多いらしく、急いで飛翔の魔法陣を展開している。
    なので軽く手の平に2cm程の魔法陣を展開する。そして、相手の方に向けて勢い良く放つ。すると、衝撃波の様になり、全員が死んだ。
「ふー・・・・と言うか記憶が流れ込む時に、激痛を伴うっていう仕様辞めさせとこうかな・・・・・・」
「おー!あんちゃん・・・・と言うより、貴族の坊っちゃんやるじゃねぇーか!」
「よくやったなロイ!」
「マルクと・・・・誰だ?」
「おっと・・・・そういや名乗ってなかったな。俺の名前はグレーテル。別名赤眼のグレーテルだ。よろしくな・・・・・って、何かさっきのちびっこいのじゃねぇーな?どうしたんだその体」
「俺は破壊神ロイ・ガイアス。さっきの死体と融合して、ようやく記憶を取り戻したんだ」
「そういう事か・・・・って、ガイアス様!?頭が高かったですね!申し訳ございません」
    マルクが頭を下げたのを見て、マルクの左に居たグレーテルも慌てて膝を着く。
「左に同じくでございます。通りであの意味不明な攻撃が出来るわけですな・・・・・」
    すぐに信じるコイツらに苦笑いする。すぐ騙されそうで心配である。
「まあ良いだろう・・・・って、あまり堅苦しい言葉は苦手なんだ。こちらは皆の前に出る時以外はこれで行かせてもらうよ。今は他の人達が戻って行ったからこれで喋るけど」
    そう言いながら、魔法を構築する。魔族は、皮と魔石以外が使えない為、その為の魔法を制作する。
    それを放つと「ゴオオォォ!!」っという音を立てながら皮と魔石以外が消失する。それを見て、二人は顔を真っ青にする。
「ついでにアイツらも呼んでみるか・・・・」
    誰にも見えないレベルの魔法を放つ。これは絶対因子と呼ばれる、絶対神のみが使えるはずの魔法、"強制亜崩壊"をこの惑星の半分を消す程の威力まで弱めたものだ。
    それを一瞬のみ出して、アイツらを呼ぶ。すると、空間が歪み、そこから四匹の幻獣が出てきた。そう。その幻獣とは、これまであったシニールやエルスレインである。
    あの者達は、歪んだ空間しか行き来が出来ないのである。
『これはこれは、我が主。ようやくお目覚めになりましたか・・・・』
『我らが四聖幻獣、此処へと参りましたが、何か御用がおありでしたでしょうか?』
「お、おい・・・・嘘だろ?あれって・・・・」
    二人はすごく慌てふためいている。それはそうだろう。なんて言ったって、目の前に居るのは、伝説の古代英雄、デギナギオスが倒す事が出来なかった、幻獣達なのだから。
『ダレダキサマラハ。ワレラガアルジサマヲメノマエニシテ、ナゼドゲザヲシテイナイノダ。ブレイダゾ!!(誰だ貴様らは。我らが主様を目の前にして、何故土下座をしていないのだ。無礼だぞ!!)』
    見た目が紫色で、所々骨が突き出ている中型の大きさのこの龍が、腐蝕龍イグニースだ。
『おい。やめろイグニース。主様の友である方だろうが』
    そして、こちらが頭に四本の角を生やした麒麟である、角麒麟フォールだ。
「そうだぞイグ。あまり人間をみくびっていると、足元をすくわれるぞ?」
『モウシワケゴザイマセンデシタ。イゴキヲツケルヨウニイタシマス・・・・・(申し訳ございませんでした。以後気を付ける様に致します)』
    すると、こちらを申し訳なさそうに見てくる。しょぼんとしている小動物なら可愛いが、腐蝕龍なので見た目的には可愛いと言い難い。
    そんな事を思っていると、マルクが恐れながらもこちらへ近付いてくる。
「それではガイアス様。早く王都に戻りましょう」
「ああ。そうだな・・・・」
    こうして三時間にも及ばなかった戦いが幕を閉じた・・・・。
◇魔皇帝 グレイジオ視点◇
「負けただと?お前は舐めているのか?」
「ですが魔皇帝様。相手は破壊神ですぞ・・・・?」
「それでは何故だ!!邪神様は神は地上に干渉出来ないと言っていたでは無いか!!」
    声を張り上げながら、語調を強めて言う。すると、雷に怯える猫の様にビクビクしている。
   そんな時に、会話にふと誰かが入ってくる。それは、若々しい女の子の声であった。
『諦めなよ。相手は破壊神、ロイ・ガイアスでしょ?それは私の兄だし、勝てないのも当たり前だよ。それに、地上で復活したから、今から一万年位の間は、地上に干渉できるよ?』
「じゃ、邪神様!?」
    思わず声が裏返ってしまったが、それも仕方ないだろう。封印されているので、滅多に喋れるタイミングが無いのだ。
『あ、まだ君ら魔王達には自己紹介がまだだったよね?私の名前は邪神レナ。全ての神を集めても勝てないとされる唯一の神、破壊神ロイ・ガイアスの妹だよ?』
    この言葉に疑問を覚える。全ての神を集めても勝てない?そんな馬鹿なはずは無い。それはつまりどの神より、それぞれの役割に対して秀でていると言う事だ。
『そんな化け物が存在するはずが無い・・・存在・・・・・するはずが・・・・・無い』
『まあ、今は理解出来なくても仕方ないよね。それじゃあ私の昔話から始めよう!』 
    そうして取り出したのは百冊はあるであろう日記の内、No.1と書かれている物だった。
〜第四章  神器の守護神  ( 終 )〜
「ふ・・・・ふははははっ!!ただの子供騙しじゃねぇーか!!死ねぇー!!!」
    相手も赤黒い色をした、十メートル程の魔法陣を出してくる。だが、こちらの魔法を発動すると、起動中の起動式が破壊された。
    あれ程の魔法を、あれだけ小さい魔法で破壊出来るとなると、まだ破壊神のままだということになる。そこで、軽く笑みを零す。
「な、何が起きているんだ!?」
「い、いや!まぐれですよハルグベデグ様!!続けましょう」
「あ、ああ・・・・」
    驚きながらも、味方の魔族の言葉で、ようやく冷静さが戻ったらしい。だが、いくら冷静になろうと結果は見え透いている。
    相手が魔法を構築し始めたので、手早く破壊する。すると、さっきの事で真顔になった顔が、今度は真っ青に染まっていく。
「ああああ・・・・・うわぁー!!」
    走りながら転移され、逃げられてしまった。だが、他の奴らは転移出来ない奴の方が多いらしく、急いで飛翔の魔法陣を展開している。
    なので軽く手の平に2cm程の魔法陣を展開する。そして、相手の方に向けて勢い良く放つ。すると、衝撃波の様になり、全員が死んだ。
「ふー・・・・と言うか記憶が流れ込む時に、激痛を伴うっていう仕様辞めさせとこうかな・・・・・・」
「おー!あんちゃん・・・・と言うより、貴族の坊っちゃんやるじゃねぇーか!」
「よくやったなロイ!」
「マルクと・・・・誰だ?」
「おっと・・・・そういや名乗ってなかったな。俺の名前はグレーテル。別名赤眼のグレーテルだ。よろしくな・・・・・って、何かさっきのちびっこいのじゃねぇーな?どうしたんだその体」
「俺は破壊神ロイ・ガイアス。さっきの死体と融合して、ようやく記憶を取り戻したんだ」
「そういう事か・・・・って、ガイアス様!?頭が高かったですね!申し訳ございません」
    マルクが頭を下げたのを見て、マルクの左に居たグレーテルも慌てて膝を着く。
「左に同じくでございます。通りであの意味不明な攻撃が出来るわけですな・・・・・」
    すぐに信じるコイツらに苦笑いする。すぐ騙されそうで心配である。
「まあ良いだろう・・・・って、あまり堅苦しい言葉は苦手なんだ。こちらは皆の前に出る時以外はこれで行かせてもらうよ。今は他の人達が戻って行ったからこれで喋るけど」
    そう言いながら、魔法を構築する。魔族は、皮と魔石以外が使えない為、その為の魔法を制作する。
    それを放つと「ゴオオォォ!!」っという音を立てながら皮と魔石以外が消失する。それを見て、二人は顔を真っ青にする。
「ついでにアイツらも呼んでみるか・・・・」
    誰にも見えないレベルの魔法を放つ。これは絶対因子と呼ばれる、絶対神のみが使えるはずの魔法、"強制亜崩壊"をこの惑星の半分を消す程の威力まで弱めたものだ。
    それを一瞬のみ出して、アイツらを呼ぶ。すると、空間が歪み、そこから四匹の幻獣が出てきた。そう。その幻獣とは、これまであったシニールやエルスレインである。
    あの者達は、歪んだ空間しか行き来が出来ないのである。
『これはこれは、我が主。ようやくお目覚めになりましたか・・・・』
『我らが四聖幻獣、此処へと参りましたが、何か御用がおありでしたでしょうか?』
「お、おい・・・・嘘だろ?あれって・・・・」
    二人はすごく慌てふためいている。それはそうだろう。なんて言ったって、目の前に居るのは、伝説の古代英雄、デギナギオスが倒す事が出来なかった、幻獣達なのだから。
『ダレダキサマラハ。ワレラガアルジサマヲメノマエニシテ、ナゼドゲザヲシテイナイノダ。ブレイダゾ!!(誰だ貴様らは。我らが主様を目の前にして、何故土下座をしていないのだ。無礼だぞ!!)』
    見た目が紫色で、所々骨が突き出ている中型の大きさのこの龍が、腐蝕龍イグニースだ。
『おい。やめろイグニース。主様の友である方だろうが』
    そして、こちらが頭に四本の角を生やした麒麟である、角麒麟フォールだ。
「そうだぞイグ。あまり人間をみくびっていると、足元をすくわれるぞ?」
『モウシワケゴザイマセンデシタ。イゴキヲツケルヨウニイタシマス・・・・・(申し訳ございませんでした。以後気を付ける様に致します)』
    すると、こちらを申し訳なさそうに見てくる。しょぼんとしている小動物なら可愛いが、腐蝕龍なので見た目的には可愛いと言い難い。
    そんな事を思っていると、マルクが恐れながらもこちらへ近付いてくる。
「それではガイアス様。早く王都に戻りましょう」
「ああ。そうだな・・・・」
    こうして三時間にも及ばなかった戦いが幕を閉じた・・・・。
◇魔皇帝 グレイジオ視点◇
「負けただと?お前は舐めているのか?」
「ですが魔皇帝様。相手は破壊神ですぞ・・・・?」
「それでは何故だ!!邪神様は神は地上に干渉出来ないと言っていたでは無いか!!」
    声を張り上げながら、語調を強めて言う。すると、雷に怯える猫の様にビクビクしている。
   そんな時に、会話にふと誰かが入ってくる。それは、若々しい女の子の声であった。
『諦めなよ。相手は破壊神、ロイ・ガイアスでしょ?それは私の兄だし、勝てないのも当たり前だよ。それに、地上で復活したから、今から一万年位の間は、地上に干渉できるよ?』
「じゃ、邪神様!?」
    思わず声が裏返ってしまったが、それも仕方ないだろう。封印されているので、滅多に喋れるタイミングが無いのだ。
『あ、まだ君ら魔王達には自己紹介がまだだったよね?私の名前は邪神レナ。全ての神を集めても勝てないとされる唯一の神、破壊神ロイ・ガイアスの妹だよ?』
    この言葉に疑問を覚える。全ての神を集めても勝てない?そんな馬鹿なはずは無い。それはつまりどの神より、それぞれの役割に対して秀でていると言う事だ。
『そんな化け物が存在するはずが無い・・・存在・・・・・するはずが・・・・・無い』
『まあ、今は理解出来なくても仕方ないよね。それじゃあ私の昔話から始めよう!』 
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