同世界転生の最強貴族
第三十話 魔王襲来Ⅲ
『ドーン!!』
    爆破により砂埃が舞い上がる。当たったはずなのだが、痛みは愚か、服がボロボロになっただけだった。
「どうだ!?やったか!!?」
「やれていたら分かるだろうが」
「そんな!!有り得るはずが無い!!!」
    こちらを化け物を見たような顔をしながら見てくる。まあ、確かに今のステータスは間違いなく化け物なのだが・・・・・。
「おいおい?魔王の一角でもあるハルグベデグさまがこんな事で恐れ慄くはずはないよな?」
    すると、この安い挑発に乗ったようで、顔を真っ赤にさせていた。
「くっ!こうなったらあれを出せ!!」
「ですがハルグベデグさ──」
「黙れ!!早く用意しろ!!」
「・・・・はっ・・・・・・」
    何を用意するのかは分からないが、取り敢えずは待ってみる事にした。早く行動し過ぎても危険であり、逆に遅すぎるのも良くない。だから、しっかりと次の行動を把握しておく必要がある。
    しばらくすると、布の被さった大きな四角い箱状の物が出て来た。その大きな四角い箱状の物からは、押し潰されてしまいそうな程の魔力が垂れ流されている。
「なんなんだ・・・・この化け物・・・・・・」
「さあ見よ!!これぞ我らの力を上げるための物!!」
    そう言ってバサッっと布を取ると、誰か分からないが、死んでいる男が見えた。
    ドクドクと早まる心音を気にも留めずに、その顔を確認する。そして、心臓が壊れるんじゃないかと言うほど、心音が早くなった。
    そこにいたのは・・・・・。
「破壊神ガイアス様・・・・なのか・・・・・?」
    すると、頭が破裂しそうな程の激痛を伴いながら、何かの記憶が全て流れ込んでくる。
「ぐあぁぁっ!うおぉっ!!」
「な、何だ!?何が起きている!?」
    眩いばかりの光と共に、自分の体と破壊神ガイアス様の体が合わさっていく。光が止むと、自身の視線が高くなり、力が漲っているのが分かる。
    そして、全てを思い出した。俺は・・・・・。
「さて・・・・・久しぶりのこの体だな。まあ力は戻った。あとは消すまでだ!!」
「くっ!?き、貴様は誰だ!!!」
     まだ痛む頭を抑えながらも、魔王の方へと目をやり、口を開く。
「かつて神をしていた者だな....我が名は、ロイ・ガイアス。元破壊神だ!」
「なん・・・・・だと・・・・・・?」
    先程までの余裕そうな表情では無く、その顔色は、真っ青に変わり、ただでさえ薄かった人間味が完全に感じられなくなった。
「それでは、始めようか。───戦争を」
    爆破により砂埃が舞い上がる。当たったはずなのだが、痛みは愚か、服がボロボロになっただけだった。
「どうだ!?やったか!!?」
「やれていたら分かるだろうが」
「そんな!!有り得るはずが無い!!!」
    こちらを化け物を見たような顔をしながら見てくる。まあ、確かに今のステータスは間違いなく化け物なのだが・・・・・。
「おいおい?魔王の一角でもあるハルグベデグさまがこんな事で恐れ慄くはずはないよな?」
    すると、この安い挑発に乗ったようで、顔を真っ赤にさせていた。
「くっ!こうなったらあれを出せ!!」
「ですがハルグベデグさ──」
「黙れ!!早く用意しろ!!」
「・・・・はっ・・・・・・」
    何を用意するのかは分からないが、取り敢えずは待ってみる事にした。早く行動し過ぎても危険であり、逆に遅すぎるのも良くない。だから、しっかりと次の行動を把握しておく必要がある。
    しばらくすると、布の被さった大きな四角い箱状の物が出て来た。その大きな四角い箱状の物からは、押し潰されてしまいそうな程の魔力が垂れ流されている。
「なんなんだ・・・・この化け物・・・・・・」
「さあ見よ!!これぞ我らの力を上げるための物!!」
    そう言ってバサッっと布を取ると、誰か分からないが、死んでいる男が見えた。
    ドクドクと早まる心音を気にも留めずに、その顔を確認する。そして、心臓が壊れるんじゃないかと言うほど、心音が早くなった。
    そこにいたのは・・・・・。
「破壊神ガイアス様・・・・なのか・・・・・?」
    すると、頭が破裂しそうな程の激痛を伴いながら、何かの記憶が全て流れ込んでくる。
「ぐあぁぁっ!うおぉっ!!」
「な、何だ!?何が起きている!?」
    眩いばかりの光と共に、自分の体と破壊神ガイアス様の体が合わさっていく。光が止むと、自身の視線が高くなり、力が漲っているのが分かる。
    そして、全てを思い出した。俺は・・・・・。
「さて・・・・・久しぶりのこの体だな。まあ力は戻った。あとは消すまでだ!!」
「くっ!?き、貴様は誰だ!!!」
     まだ痛む頭を抑えながらも、魔王の方へと目をやり、口を開く。
「かつて神をしていた者だな....我が名は、ロイ・ガイアス。元破壊神だ!」
「なん・・・・・だと・・・・・・?」
    先程までの余裕そうな表情では無く、その顔色は、真っ青に変わり、ただでさえ薄かった人間味が完全に感じられなくなった。
「それでは、始めようか。───戦争を」
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