同世界転生の最強貴族
第二十四話 商国と神殿
    あの戦争から二週間後。先日の褒美で貰った白金貨を使って、領土内の公共施設を充実させたのだが、ある問題に気付いてしまったのだ。それは、セルジア領が食糧難であることだ。
    その理由として挙げられるのが、他国の領地との貿易をせずに、一つの領だけで頑張ろうとしたからである。なので、貿易契約の為に、デレンダル商国に訪れている。
「おー....流石の広さと言うべきか。それにしても、リムスニア王国よりも数倍賑やかだな」
    広さは、約270郷(1郷=4㎢で、人口は191億人にも登ると言う。ちなみにこの国の貴族制度の事を、商嚼制と言うとかなんとか。
    そして、今会いに行こうとしているのが、デレンダル商国の商王様である、デレンダル・フクルシュ・エテノメ・シルフレインスである。
「今回手紙を送り、ご返事を頂きました、セルジア領領主の、ゼクロイド・ファースト・リムスニアと申します。門を開けていただけますか?」
「何か、証明出来る物をお持ちになられていますか?」
    そう聞かれると思い、持ってきていたリムスニア国王陛下からの手紙を手渡すと、王印を見ただけて、すぐさま呼びに行ってしまった。
    それから一分もしない内に、優しそうな顔立ちをしている方がやって来た。この方こそが、デレンダル商国の商王様である。
「さあさあどうぞ。ゼクロイド副伯。先日の戦い、この国から見ておりましたし、旅人からも聞きましたぞ。凄まじい威力の魔法を、詠唱や媒体無しで使う、最強魔導士がいると。そんな方とは是非とも貿易をしたいものですな」
「そうなのですか!私としても、貴方様方の国の食糧資源を取引して貰えるならば、願ったり叶ったりです」
    だが、その言葉を聞いて商王様は、何故かバツの悪そうな顔をする。
「実はなのですが・・・・最近、神器を守るダンジョン及び神殿でもある、ノエラカラエスト神殿が活発化したせいで、取引用の荷物を運ぶ事が出来なくて、とても困っているところなのです。どうにか出来ませんでしょうか?」
「神殿・・・・・ですか・・・・・・」
    急に神殿の話をされて驚いたが、荷車が出せないと言うのなら仕方ないと納得する。
    そして、今更ながらこの世には、神の従魔である各四体の神魔が守る、四つの神殿が存在する。ちなみに各神殿には神器が隠されている。
    今回の貿易を中止する原因となったのは、ノエラカラエスト神殿の魔物の活発化による、魔物の地上侵行であろう。どうにかしなくては・・・・。
    そう考えていると、商王様はニヤリと不敵な笑みを浮かべる。
「その事なんですが、貴方様の力で攻略してはいただけませんでしょうか?そうすれば、半年間タダで食糧を渡す事を約束します」
『なるほど・・・・』
    こちら一人の命を掛けることで、領地一つが助かるのだ。これなら乗らない訳が無いだろう。
「よろしくお願いします」
「そうですか!これで契約成立ですね!それでは、お気を付けてくださいね!ゼクロイド副伯!」
    商王様が片手を出してきたので、こちらは両手で握り返す。これは当たり前の事だ!と、小さい頃から父のジルク父様に教えこまれた事である。
    それから食事を摂った後に、ノエラカラエスト神殿の中へと足を踏み入れるのだった。
    その理由として挙げられるのが、他国の領地との貿易をせずに、一つの領だけで頑張ろうとしたからである。なので、貿易契約の為に、デレンダル商国に訪れている。
「おー....流石の広さと言うべきか。それにしても、リムスニア王国よりも数倍賑やかだな」
    広さは、約270郷(1郷=4㎢で、人口は191億人にも登ると言う。ちなみにこの国の貴族制度の事を、商嚼制と言うとかなんとか。
    そして、今会いに行こうとしているのが、デレンダル商国の商王様である、デレンダル・フクルシュ・エテノメ・シルフレインスである。
「今回手紙を送り、ご返事を頂きました、セルジア領領主の、ゼクロイド・ファースト・リムスニアと申します。門を開けていただけますか?」
「何か、証明出来る物をお持ちになられていますか?」
    そう聞かれると思い、持ってきていたリムスニア国王陛下からの手紙を手渡すと、王印を見ただけて、すぐさま呼びに行ってしまった。
    それから一分もしない内に、優しそうな顔立ちをしている方がやって来た。この方こそが、デレンダル商国の商王様である。
「さあさあどうぞ。ゼクロイド副伯。先日の戦い、この国から見ておりましたし、旅人からも聞きましたぞ。凄まじい威力の魔法を、詠唱や媒体無しで使う、最強魔導士がいると。そんな方とは是非とも貿易をしたいものですな」
「そうなのですか!私としても、貴方様方の国の食糧資源を取引して貰えるならば、願ったり叶ったりです」
    だが、その言葉を聞いて商王様は、何故かバツの悪そうな顔をする。
「実はなのですが・・・・最近、神器を守るダンジョン及び神殿でもある、ノエラカラエスト神殿が活発化したせいで、取引用の荷物を運ぶ事が出来なくて、とても困っているところなのです。どうにか出来ませんでしょうか?」
「神殿・・・・・ですか・・・・・・」
    急に神殿の話をされて驚いたが、荷車が出せないと言うのなら仕方ないと納得する。
    そして、今更ながらこの世には、神の従魔である各四体の神魔が守る、四つの神殿が存在する。ちなみに各神殿には神器が隠されている。
    今回の貿易を中止する原因となったのは、ノエラカラエスト神殿の魔物の活発化による、魔物の地上侵行であろう。どうにかしなくては・・・・。
    そう考えていると、商王様はニヤリと不敵な笑みを浮かべる。
「その事なんですが、貴方様の力で攻略してはいただけませんでしょうか?そうすれば、半年間タダで食糧を渡す事を約束します」
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「そうですか!これで契約成立ですね!それでは、お気を付けてくださいね!ゼクロイド副伯!」
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