一万の聖剣を持つ精霊
買い物が...
俺とイルミナ、ヒメは今、学校への外出届けを提出した後、王国の街へと向けて足を歩かせていた。
王国の街並みは前世で言うところのヨーロッパに似ており、主に石を使った建築が多い。
「ねぇリョーマ、どんな料理を作るのか決めてるんですか?」
そう言っているヒメは俺とイルミナとは違って制服では無く白を特徴としたワンピースを来ていた。
「そうだなぁ、特に決めてはいなかったな。それよりもヒメ、お前いつの間にそんな服に着替えたんだ?」
「むぅー! りょうにー! 女の子がわざわざ綺麗な服に着替えてきたんだから他に言うことは無いの!?」
「んー、お前は白より緑っぽい服の方が似合うぞ」
「そうじゃなぁぁい!」
横でイルミナがヒメの言葉に頷いていた。何かダメだったか?
そんなふうに話していると街の商店街に着いてしまった。
街の方に降りてきたのが夕方なだけあって結構な人がいた。真っ直ぐ歩いて行くことも厳しいくらいだ。
俺達が歩いて行くと一つの肉屋が目に入った。
牛肉や鶏肉、ミンチ肉、他にも何か分からない肉まで...魔物の肉だろうか?
==============
パワーバッファローのミンチ肉
脂身が多く引き締まった肉。一般
的な家庭でよく使われる。
==============
...勝手に神目が発動した。
「おっ! そこのぼっちゃん良い物に目をつけるね〜!」
...店のおじさんにも声を掛けられた。
するとおじさんはパワーバッファローの肉について説明し始めた。うん、さっき神眼で見た。
「そうだな、今日はハンバーグにしてみるか」
「本当!? やったー!」
「はんばーぐですかぁ?リョーマ、どんな料理なんですか?」
おいおい、この世界は料理が発展してないのか?
「ハンバーグって言うのはね....なんて説明しよう? まぁミンチ肉を固めて焼いた肉(?)だよ! りょうにーが作る料理はいっつも美味しいから楽しみにしてようよ♪」
ヒメよ...お前、説明下手だな。だけど、イルミナはその説明を聞いて目を輝かせている。
俺達はパワーバッファローの肉を買ってからも他の店を見て回った。
「そう言えばりょうにー、ひとつ思ったんだけど」
「ん? 何だ?」
「あっちの世界とは比べ物にならないくらい可愛らしい身長と見た目になったね!」
「...ヒメ、お願いだからそれは言わないでくれ....」
俺の心が今の一言で大いにえぐられたような気がした。
気が付けばもう空は暗くなりかけていた。先程まで大勢いた人達も次第に減り始め各家の明かりがつき始めた。
「それじゃ、俺達もそろそろ帰るか」
「そうですね! 私、お腹が好き始めたよ」
そう話しながら俺達が学園に足を向けた時だった。俺の魔力感知が反応した。反応した場所は...王国を囲む壁の外だった。これは....魔物か?
俺が感知して足を止めた途端、王国中に鐘の音が鳴り響いた。
「魔物の群れだぁぁあぁぁ!」
王国の街並みは前世で言うところのヨーロッパに似ており、主に石を使った建築が多い。
「ねぇリョーマ、どんな料理を作るのか決めてるんですか?」
そう言っているヒメは俺とイルミナとは違って制服では無く白を特徴としたワンピースを来ていた。
「そうだなぁ、特に決めてはいなかったな。それよりもヒメ、お前いつの間にそんな服に着替えたんだ?」
「むぅー! りょうにー! 女の子がわざわざ綺麗な服に着替えてきたんだから他に言うことは無いの!?」
「んー、お前は白より緑っぽい服の方が似合うぞ」
「そうじゃなぁぁい!」
横でイルミナがヒメの言葉に頷いていた。何かダメだったか?
そんなふうに話していると街の商店街に着いてしまった。
街の方に降りてきたのが夕方なだけあって結構な人がいた。真っ直ぐ歩いて行くことも厳しいくらいだ。
俺達が歩いて行くと一つの肉屋が目に入った。
牛肉や鶏肉、ミンチ肉、他にも何か分からない肉まで...魔物の肉だろうか?
==============
パワーバッファローのミンチ肉
脂身が多く引き締まった肉。一般
的な家庭でよく使われる。
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...勝手に神目が発動した。
「おっ! そこのぼっちゃん良い物に目をつけるね〜!」
...店のおじさんにも声を掛けられた。
するとおじさんはパワーバッファローの肉について説明し始めた。うん、さっき神眼で見た。
「そうだな、今日はハンバーグにしてみるか」
「本当!? やったー!」
「はんばーぐですかぁ?リョーマ、どんな料理なんですか?」
おいおい、この世界は料理が発展してないのか?
「ハンバーグって言うのはね....なんて説明しよう? まぁミンチ肉を固めて焼いた肉(?)だよ! りょうにーが作る料理はいっつも美味しいから楽しみにしてようよ♪」
ヒメよ...お前、説明下手だな。だけど、イルミナはその説明を聞いて目を輝かせている。
俺達はパワーバッファローの肉を買ってからも他の店を見て回った。
「そう言えばりょうにー、ひとつ思ったんだけど」
「ん? 何だ?」
「あっちの世界とは比べ物にならないくらい可愛らしい身長と見た目になったね!」
「...ヒメ、お願いだからそれは言わないでくれ....」
俺の心が今の一言で大いにえぐられたような気がした。
気が付けばもう空は暗くなりかけていた。先程まで大勢いた人達も次第に減り始め各家の明かりがつき始めた。
「それじゃ、俺達もそろそろ帰るか」
「そうですね! 私、お腹が好き始めたよ」
そう話しながら俺達が学園に足を向けた時だった。俺の魔力感知が反応した。反応した場所は...王国を囲む壁の外だった。これは....魔物か?
俺が感知して足を止めた途端、王国中に鐘の音が鳴り響いた。
「魔物の群れだぁぁあぁぁ!」
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コメント
ノベルバユーザー320866
おっと?無双フラグか?