一万の聖剣を持つ精霊
少女の記憶(おまけ)
私はイルミナ。何処にでも居る猫族の女の子。そんな風に生きたかった...。
私が生まれた時、私にお父さんはいなかった。私の友達には居るのに私にはいない。それを私はお母さんに聞いたことある。お母さんは「今は遠くに出かけているんだよ」といつも言う。
5歳になった時、友達が少しずつ私を避けていく。誰も私とお話をしようとしない。どうやら、私の白い髪の毛が原因らしい。他の子供や大人の人は私の様な髪を持っていない。お母さんは「大丈夫よ」と言う。
ある日、村の子が私をいじめてきた。
「お前、いつも見るけど気持ち悪いんだよ!」
笑いながら私を蹴ってくる。痛い。
そんな日が続き、私は嫌になって逃げ出した。村が怖い。人が怖い。笑顔が怖い。お母さんはいつも優しく抱いてくれるのにそれももう信用出来なくなってきた。
私は洞窟に逃げ込んだ。途中で転けたり、小さな魔物にも襲われた。体力も力尽き掛けている中、出口に出た。
そこには一人の男の人が立っていた、いや、女の人にも見えた。
「おい、子供がこんな所に何をしに来た」
「あっ、うう...」
怖かった。もう守ってくれる人もいず、逃げるような体力も残っていない。
その途端、私は倒れてしまった。
「おい...か...」
あの人が話しかけているがもう聞こえなくなってくる。もう嫌だ。
私は目を覚ました。体中にあった傷は無くなっていて前より体が軽いくらいだ。
「起きたか?」
あの人が立っていた。怖い。多分、この傷を治してくれたのはあの人なのだろうが、怖くて反抗することが出来ない。
「起きたのなら、これを食べろ」
そう言って彼は木の実を差し出してきた。なぜ木の実と思ったがお腹がそれを教えてくれた。私は思わず木の実にかぶりついた。
その後、彼は私に色々質問してきた。最初は怖いと思った。しかし、彼は優しい口調で話してきた。暖かった。そんな気持ちを久しぶりに感じたような気がした。
「あっ、あの。また来てもいいですか?」
「ああ、もちろん」
そうして、彼と別れた。こんな私ですが、少し楽しみが出来たような気がしました。
--------------
これまで、見てくださった人には感謝です!まあ、自分はこれが書くのは初めてなので悪かったらどんだけでも罵倒してください…。言われたことを治していくのも勉強です。
これからも気長に見ていただけると幸いです。
私が生まれた時、私にお父さんはいなかった。私の友達には居るのに私にはいない。それを私はお母さんに聞いたことある。お母さんは「今は遠くに出かけているんだよ」といつも言う。
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ある日、村の子が私をいじめてきた。
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