第一歩

増田朋美

大まかな、が大切

最近のひとは、真実の探求にいそがしい。もちろんそれは、悪いことではないからよいのだけど、世の中には、あまりはっきりしないことの方がおおい。
いま、日韓の戦争問題でもめているが、果たして、韓国側が主張している通りのことが実際問題あったのだろうか?すでに、70年以上は経過しているわけだから、もしかしたら記憶も曖昧になっていると思う。鮮明に覚えているひとは、少ないとおもう。人間は、三日前のご飯も忘れてしまうのだから。
いまも、具体的な被害があったと主張しているが、果たしてそうだったのか不明なので、日本側もなんとも言えないのだろう。
あの時代は、誰もがいきるのに必死だった。だから、その苦痛を和らげるために、人間は他人のせいにするという選択肢をえらぶ。少しでも苦痛を和らげたくて自分への被害を小さくする。他人のせいにすることによって。この日韓問題はどっちもどっちで、その究極の例だろう。
だけど、時代は前にしかすすめないし、もう1回戻ってやり直すことはできない。だから、真実を追及するのではなくて、こういう場合は敢えて風化してしまったほうが、より、友好的になれるようなきがするのだ。
勿論、単に忘れろだけでは気がすまないことはたくさんある。どうしても決着をつけたい問題はたくさんあるだろう。でも、そういう問題は、基本的に解決が大変難しいことが多く、解決しようとして、殺人や国家紛争に至ってしまう。悪いことなどそう簡単に、直せるはずがないのだ。
だから、大まかに掴んでおく程度でいい。もし、問題が発生したら、真実を追及せずに、それが解決するように重点を置く。そこだけでよい。
悪いことや欠点よりも、よいところに目を向けられるようになるには、まずこれを改めることが必要である。

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