スキル『日常動作』は最強です~ゴミスキルだと思ったら、実は超万能スキルでした~

Mei

今度こそ

 翌日。ユビネス大森林帯。

「そっちは頼みましたよ! レイン!」

「グルウゥ!!」

 レクスはレインに二体の蜂型の魔物ーービーを任せる。

「『魔力纏』!」

 レクスは木の棒を薄くはわせるように魔力で覆う。レクスは三体のビーに向かってその場で木の棒を振り下ろしーーー。

「『│水刃《アクアブレイド》』!」

 魔力が収束し、水の刃となってビーに襲いかかる。

「ジジジジィィィーー!?」

 レクスの木の棒から打ち出された三つの水の刃は、ビーの胴体を真っ二つにした。




◇『取る』項目を二つ選んでください

HP   2137

MP   1545

攻撃力  1267

防御力  1120

知力   726

素早さ  2140


スキル

飛行Lv.2 羽力強化(小) 



◇『取る』項目を二つ選んでください

HP   2037

MP   1502

攻撃力  1186

防御力  1021

知力   598

素早さ  1964


スキル

飛行Lv.1 羽力強化(小) 



ーーーーーーーー《以下略》
        
        



「……素早さと……魔力を中心に……飛行も……とっておきましょう」

 レインが仲間になったことで、ステータス上げの効率が良くなった。一人でステータス上げをするよりはやはり仲間がいた方がいい。



◇条件を満たした為、スキル『飛行』が『飛翔』へと進化、以下のアビリティが追加されました

『安定』『速度上昇』






レクス   Lv.26

HP   23642/23642

MP   2562/6438

攻撃力  25034

防御力  1240

素早さ  6172


スキル

『日常動作』『棒術・改(5/10)』『脚力強化(中)(0/10)』『威圧(中)(0/10)』『突撃(2/10)』『水魔法(4/5)』『飛翔(1/10』


アビリティ

『棒術』ー『強硬』『器用』『強打』『魔力纏』

『水魔法』ー『初級魔法』

『飛翔』ー『安定』『速度上昇』





「飛翔ですか……少し試してみたいですね」

 空を飛ぶとはどういう感じなのか……レクスは知りたかった。故に試す。

「『飛翔』!」

 すると、レクスの体が突如として浮き上がった。

「うおおぉぉ!?」

 レクスは自分の体が地面から浮かび上がった事に驚いた。そうしている間にもどんどんと上昇していくレクス。気づけばーーー木々がポツンと見えるくらいにまでは上昇していた。

「おおおぉぉぉ…………!」

 レクスは空からの眺めに感嘆した。それと同時に、ユビネス大森林帯の広さを改めて認識した。こんな森の中を4日間も歩いて来たんですね……と軽い感動すら覚えていた。……と。

「……所でこれってどうやって横に移動すれば……?」

 こうですかね? とレクスは体をうつ伏せにし、左へ。すると…………。

「わっ!?」

 突如前進し始めるレクスの体。まだ『飛翔』を完全に扱い切れておらず、体が不安定になる。

(そう言えば……アビリティにありましたね……)

「『安定』!」

 『安定』を使用。レクスの不安定だった体が安定し始めた。

「……空を飛ぶってこんなにも気持ちよかったんですね……」

 まるで今までの悩み事が全てふっとんでしまうような……そんな爽快感がレクスを包み込む。

 レクスは暫く、空を飛ぶことを楽しんだ。



◇◆◇◆◇



 レクスはあの後、冒険者ギルドに行き、討伐証明となるビーの魔石を提出。依頼を達成し、初の報酬を得た。その額、4万5000セルク。昨日のゴブリン討伐の報酬に比べれば少ないが、もらえるだけましだろう。

 レクスは現在、冒険者ギルドの近くにあるリーフルという喫茶店に向かっていた。昨日ネスラさんと約束したからだ。

「ここですかね……」

 木で建てられており、建物には"喫茶店リーフル"の看板文字が出ていた。レクスはドアを開け、中に入る。

「おーーい、レクスくーん! こっちこっち!」

 聞き覚えのある声が聞こえた。レクスが声のした方を向くと、そこには騎士甲冑を身に纏ったネスラと黒服の男性の姿が。レクスはとりあえず、ネスラの元へ向かう。

「すいません、お待たせしてしまい」

 レクスはそう言って軽く頭を下げる。

「いえいえ。大丈夫よ。こっちも今来たところだから」

 ネスラさんは微笑みながらそう言ってくれた。

「所で……どうして騎士甲冑を?」

 レクスは当初から疑問に思っていたことを聞いた。すると、ネスラから驚きの答えが。

「……ああ、そう言えば、まだ言ってなかったね」

 そう言うと、ネスラはおもむろに立ち上がった。

「改めまして。私はディベルティメント騎士団団長のフィア=ネスラよ」

 ネスラがそう言った瞬間。

「えっ…………。えええええええぇぇぇぇ!?」

 レクスは驚きの声をあげたのだった。



 


 

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