スキル『日常動作』は最強です~ゴミスキルだと思ったら、実は超万能スキルでした~

Mei

ゴブリン討伐

「グギャグギャ!」

「『発散』!」

 レクスがゴブリンに対して『発散』を発動。ゴブリンの魔力を外部へと押し出す。

「グギャ……? グギャ…………」

 目に見えて弱っていくゴブリン。前回『発散』よりも魔力を押し出すスピードが速くなっているようだ。

 『発散』を発動して数分後、ゴブリンは安らかに息絶えてしまった。



◇『取る』項目を二つ選んでください

HP   1642

MP   1078

攻撃力  1184

防御力  912

知力   1791

素早さ  520


スキル

意志疎通 ゴブリン語 乱打 棒術Lv.2




「まずは魔力ですかね……」

 レクスは迷わず魔力を選択する。

(後一つ、何を選択するかですが……)

 レクスは項目を見て唸る。シルリス学園の入学試験は一週間後。それまでに出来る限りステータスを上げておきたいのだ。

 シルリス学園の入学試験の内容が分からない以上、『取る』項目を絞る事が出来ない。これはレクスにとって悩ましい事であった。

「う~ん……。棒術がどういうのかちょっと興味がありますね……。攻撃手段が少しでも欲しいですし……」

 もしかしたら、剣術みたいな事が出来るかもしれませんしね。

「……でも、素早さも捨てがたいんですよね……」

 レクスは攻撃手段が必要だと思うと同時に、回避力も必要だと考えていた。ただ攻撃するだけではいずれやられてしまう。入学試験でも素早さは必要になってくるはずだ。

 レクスは、悩みに悩んだ末に『棒術Lv2』を選択した。よく考えてみれば、素早さは大体の魔物が持っている筈だ。試験まで後一週間ある。素早さをあげるのは後でも遅くない筈だ。



レクス   Lv.26

HP   23642/23642

MP   1166/1166

攻撃力  25034


スキル

『日常動作』『棒術(2/5)』




「おお…………! 身体に力がみなぎってくるような感覚……! これが魔力ですか……!」

 レクスは初めての感覚に感嘆の声を漏らした。



◇『棒術』の取得により、次のアビリティを獲得しました

『強硬』ー 棒が折れにくくなる

『器用』ー 棒の扱いが上手くなる

『強打』ー 敵を攻撃する際、攻撃力が上昇する




「ほぉ…………! アビリティですか」

 レクスは思わぬ収穫に心を踊らせた。これは、後で試してみる必要がありそうだ。レクスのステータス上げはまだ始まったばかり。それに先程倒したゴブリンで1体目だ。後4体のゴブリンを倒せば依頼は達成できる。

「グギャ……! グギャ!」

 レクスがそうこうしている内にゴブリンが現れた。その数は2体。

「『はっさ……」

 レクスは『発散』を発動しようとしたが、躊躇した。

(……これは先程手に入れたアビリティを試すチャンス……!)

 レクスはそこら辺にあった木の棒を取る。その太さは大体レクスの腕より少し太いぐらい。一応棒なので、『棒術』は機能する筈。

 レクスはゴブリンに向かって一直線に走った。

「『強打』!!」

 レクスは力任せに木の棒を振り下ろした。それは、二体の内の一体に命中しーーー。



ドゴォ!!



「グギャ!?」

 次の瞬間ゴブリンは派手にぶっ飛び、後方にあった木の幹に頭をぶつけ、呆気なく死んだ。

「もう一発っ!!」

 レクスはすぐ傍にいたゴブリンに『強打』を食らわせる。すると、もう一体のゴブリンも先程のゴブリン同様に派手にぶっ飛ぶ。

「グギャァ!?」

 ゴブリンはそのまま木に衝突。頭を強打し、息絶えた。

「思った以上に使えますね……。木も全く折れてませんし」

 レクスは自分の持っている木の棒を見ながらそう呟いた。



◇『取る』項目を二つ選んでください

HP   1456

MP   1002

攻撃力  1061

防御力  884

知力   1756

素早さ  408


スキル

意志疎通 ゴブリン語 乱打 棒術Lv.1



◇『取る』項目を二つ選んでください

HP   1843

MP   1206

攻撃力  1312

防御力  948

知力   1962

素早さ  640


スキル

意志疎通 ゴブリン語 腕力強化(小) 棒術Lv.3




「そう言えば…………先程棒術の横にあった(2/5)とは一体……?」

 先程はステータスを更新した直ぐ後にゴブリンが現れた為、それについて考える暇がなかった。こうして考えてみても自分自身のステータスについて、まだまだ分からないことが多々あった。

「……取り敢えず、両方のゴブリンのステータスから『棒術』を取りましょうかね……」

 レクスは物は試しと、両方のゴブリンから『棒術』を選択。すると…………。



◇条件を満たした為、スキル『棒術』が『棒術・改』へと進化、以下のアビリティが追加されました

『魔力纏』ー 棒に魔力を付与する事が出来る




「……スキルが進化した…………!?」

 レクスは感嘆の声を漏らした。

 しかも新たなアビリティも追加されてますね……。他のスキルも同様に進化したりするのでしょうか……?

「よし……。この調子でステータスをドンドン上げていきますかね……。っと、あとステータス二個取ってなかったですね」

 レクスは先に進もうと足を踏み出した時、あと二個ステータスを取り忘れていたことに気づいた。

 レクスは残り二つ、魔力と素早さを取った。

「よし……。取り敢えず進んでみましょうか」

 レクスはユビネス大森林帯の奥へと歩みを進めていった。


「スキル『日常動作』は最強です~ゴミスキルだと思ったら、実は超万能スキルでした~」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く