神様の手違いで異世界クラス転移~この世界はめちゃくちゃだ!~

BLACKArcher

7話特訓そして稽古?

今俺は特訓施設で沖田と勝負するために睨み合っている。何故こうなっているかというと、さかのぼること1時間前、
「では、お前らにはこの俺が稽古をつけさせてもらう!俺のことはハヤテさんでもなんでもいいからよんでくれ!では、基本の剣の型を教える。だが、その前にお前らの実力を知りたい。魔法はなしで木刀だけで戦って欲しい。では、早速ペアを組んでもらう!組んだペアから俺に報告をしろ!では、決めろ。」
なんてこった!今はアニ友の康太や桃也、直也もいないぞ!他の人とはほとんど喋ったことないからペアどうしよう。と思って慌てていると、後ろから、
「よぉ、ペアいないなら俺と組もうぜ。というより、俺らしかあと組めていないやついないから拒否権はないけどな?だからさっさとハヤテさんのところに報告に行くぞ。・・・てめぇに恥かかせてやるよ。天道さんと楽しそうにしやがって。なんでお前なんかが天道さんと・・・。許さねぇ。せいぜい覚悟しとけよ?」
と沖田が言ってきた。
ど、どうしよう!別に仲良くしたくてしてるわけじゃないのに!と叫びたかったが余計な反感をかうだろうと思いその言葉をのみこんだ。ただ沖田はあれでもスポーツの才能は抜群だ。ただでさえステータスは俺より高いのにそれのおかげか速さと攻撃、防御などの強化スキルを持っている。それなのに僕は、スポーツはそれほどしてなかったせいで通常ステータスは低いし、強化スキルもない。いや、もしかしたら世界神の加護でかなりの補正がつくかもしれないが今は隠しているので容易に使えない。剣術Lv1身体強化Lv1を駆使するしかないのである。頑張れ、俺!そう1人で脳内でお話が終わったあと、ハヤテが、
「よし、みんなペアが決まったな。では、ワンペアずつ見ていく。その後一人一人にあったメニューを言っていく。いいな?」
「「「「「「「「はい!!」」」」」」」」
よーし、始まった。何とかボコられるだけは避けよう。そして特訓は始まった。やっぱり運動が得意組と苦手組の差はひどかった。1番はやはり勇者の天城くんで天城くんにつるんでいるヤツらがその次くらいに凄かった。沖田もその一員なので俺はかなり緊張している。表情には出さないが。
「次!」
とハヤテが言っている。えぇと、次はっと俺たちか。ついに来たかー。やばい、沖田たち、いや、男子陣ほとんどから睨まれている。逆に沖田には声援。主に俺なんかボコしちゃえ!などなど。
とまぁ、回想は終わりにして、そろそろ集中しよう。
「では、はじめ!!」
「「うおおおおお!!」」
始まった瞬間俺たち2人は走り、剣をぶつけあった。
キィィィィン!キィィィィン!キィィィィィィィン!!少しぶつけ合ってわかったが剣術と身体強化のスキルがあってよかったと思う。なんとかそれでついていってるから。だが沖田は余裕そうだ。そこで沖田はニヤァァと笑うとスピードとパワーを上げてきた。ヤバい!と本能で悟り、なんとか沖田の攻撃を防ごうとしたが剣がかすっただけで1m吹き飛ばされた。
くそっ!どうすればいい?どうしたらやつに勝てる?勝てるだけの力が欲しい!
と何故か無意識に熱くなっていた。それに何故か楽しかった。心が踊っていた。自分でも知らずに少しだけ笑っていた。
「っ!何を笑ってる!?馬鹿にしているのか!?なら本気でいくぞ!」
まずい!怒らせてしまったようだ。だが沖田のスピードは上がっているはずなのに何故か俺には沖田の攻撃速度がさっきよりも遅・く・見・え・る。これなら行けると思っていると頭の中で知覚感覚拡張スキル超級Lv1ゲットしました。と聞こえた。なるほど。道理で相手の動きが遅く感じるわけか。その声が終わったと思ったら次に、身体強化Lv1が身体強化超級Lv1に進化しました。と聞こえた。確かに知覚速度が上がってもそれに合わせれる肉体がないと意味ないもんな。と思っていると体が急に軽くなった。
「これならいける!」
そう叫び、沖田の木刀を横なぎし、沖田の喉元につ・き・つ・け・た。
沖田も他のみんなもさっきまでおしていたはずの沖田が本気を出してさらに俺が不利になると言うよりはボコられると思っただろう。ハヤテもそれを感じてか止めようとしていた。だが、沖田が本気を出して俺に攻撃しようとした瞬間沖田の木刀は横に吹き飛び、僕の木刀で喉を突きつけられていた。もちろん寸止めで。
周りを見ると、みんながハヤテも含め、ビックリしていた。沖田を見ると、
「ひいぃぃぃ!て、手加減してやったんだ。と、当然の結果だろう!次は本気で戦ってやる!と言い、天城達のところへ逃げていった。」
すると正気に戻ったハヤテが、
「勝者!黒井悠斗!」
と本来は実力を見るだけの軽い打ち合いのはずなのに本気の戦いを見てしまったハヤテはつい、決闘だと勘違いしてか、勝者とか言ってしまっている。ハヤテはそれを咳払いで誤魔化そうとして俺にメニューを言ってきた。
内容は
・木刀素振り100回
・訓練所10周
・腕立て、上体起こし20回
・剣の型の基本を覚えること。
だった。俺は驚いた。運動をそこまでしていないやつにこれはきついとおもった。だが、スキルを駆使すれば何とかなるかもと思いこのメニユーをこなすために早速実行しようとし、早速素振りからはじめた。2時間後剣の基本の型を半分くらい理解したところでスキルをフル活用しても死にかけていた。周りを見ても運動してる組でも辛そうにしている。天城くんとか位が汗を流しながら基本の型の練習をしていた。そして隣には沖田がいて俺と目が合うと、鼻で笑ってきた。それにカチンときた俺は直ぐに立ち上がり、基本の型を30分で覚え、ハヤテに見せて合格を貰い、天城の次だったので褒められた。みんなは、黒井ができているのに俺(私)ができない訳がないだろォォォ!と叫んでいて、みんな復活していた。それを見て、俺は図書館に向かった。

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