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ボクの彼女は頭がおかしい。

来世ピッチャー

トイレットペーパー


「ここにトイレットペーパーが1つある」と、彼女は言った。

「そうだね」

「君ならどうする?」

「片付けるね」

「これだからまじめくんは…」

ちょっとイラッとしつつ、切り返す。
「五月ならどうするのさ?」

「世の紛争問題を解決してみせよう」

「はい?」






連れてこられたのは駅周辺の混雑した地下歩道。

「見て!早瀬くん。みんなが思い思いに歩くもんだからまさにカオスだよね」

「そうだね」と、僕。
道は混雑していてスマホ歩きしている人もいるしなにかルールが有るようにも見えず危なっかしい。

五月は静かにうなずいて、突然、ボーリングの構えで先程のトイレットペーパーを歩道の中央に放り投げた。

道の中央にキレイに転がっていき、白い仕切り線が出来上がる。

「どう?これでみんなが平和に歩きやすくなるでしょう?」

確かに彼女の言う通り、今や人々はトイレットペーパーを境に左側通行を守り始めているではないか。
(なぜか五月ではなく僕に対する怪訝な視線は集まっているものの)

「すぐ掃除されちゃうだろうけどある意味問題提起にはなったのかもね」と、僕。


「そうでしょう?君のベッドに置いてあったトイレットペーパー1つで世の中すこしでも便利にできる。若さを持て余している場合ではないのだよ、早瀬くん」と、遠くを見つめる五月。


正論すぎてぐうの音も出ませんが本能です、はい。

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