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悪役令嬢、家継ぎます!

朝水夜火

やって来ました!王子の誕生日

ゼフィと仲良くなり早1週間、今日は王子の誕生日です。初めて王宮に行きます。

ドレス良し!髪型良し!装飾品良し!今日の為に仕入れた情報良し!献上品良し!完璧だね。それにしても家から王宮まで意外と近くてびっくりした。わざわざ馬車なんて使わなくても歩いて行けるよ。でも、家のメンツもあるし。私は今、貴族だからそれなりの行動をしないと。

「セリア、もう着くよ」

え?早っ⁈もう着くの…近いとは思ってたけど、家を出てからまだ10分くらいしかたってないよ。まぁ、そんなことはどうでもいい。気合い入れて頑張るぞ!



「セリア、陛下が入場するまで時間があるから挨拶回りに行こうか」

「はい!お父様」

今日1番の楽しみがこんなに早く訪れるなんて…今こそ記憶した事を発揮する時よ!頑張りなさい、私。お父様の知り合いとは兎に角仲良くなるのよ!

「お久しぶりです。ポーチュラカ伯爵」

ポーチュラカ伯爵は確か海の近くに領地があって魚介類の輸出をしてる人。王宮の料理にもこの人の領地の魚介類が使われるだった気がする。とりあえず、挨拶。

「始めまして、ポーチュラカ伯爵。私、ファセリア・アベリアスと申します。どうぞよろしくお願いします」

淑女の挨拶に、言葉遣い、両方大丈夫。

「しっかりした娘さんですね。私のことも知ってるようだし。こちらこそよろしくね」

良かった〜。

「はい、ありがとうございます。そういえばポーチュラカ伯爵の領地では魚介類が多く取れると聞きました。王宮の料理にも使われてるとも。具体的にはどのようなものが取れるのですか?」

「驚いた、私の領地についても知っているのか。いいよ、教えてあげる」

っしゃ!成功、この調子で色々な家の人と仲良くなるぞ。幼体に鞭打って夜遅くまで頭に叩き込んで良かった。どうかあと1時間くらい陛下が入場しません様に。

と、まぁ完璧な礼法と仕入れた情報によりいろんな方と仲良くなり30分程が経過しました!ちゃんと令嬢や子息とも仲良くなったよ。

「フィオーレ陛下、フルール王妃、リアトリス王子、入場!」

おっと…ビックリした。てかそこは入場なんだ。あの人かなり声張ってたな…とか思ってたらあっという間に王子の前に長蛇の列が出来た。皆さん行動早くない、着てる服ドレスだよね?運動着とかじゃないよね。まぁとりあえず最後尾に並ぶか。

15分くらい待っただろうか…たかが挨拶にめちゃくちゃ時間かかるな。やっと順番まわってきたよ。教わった通りに最上級の礼をする。はっきりした声で頭を下げながら名前を言う。

「始めまして、フィオーレ陛下、フルール王妃、そしてリアトリス王子。私、アベリアス家のファセリアアベリアスと申します」

で、陛下が良しというまで頭を上げない。

「良い、頭を上げよ」

「はい」

うわぁ、近くで見ると若いな陛下と王妃。お父様と同じくらいかな。しかもイケメンや、細いのに筋肉がしっかりついてる。王妃もお父様と同じくらいかな。めっちゃ美人。スタイルが良くて綺麗な黒髪のロングで妖艶にだなぁ。っていけない!まだ終わりじゃないんだよ、しっかりしろ私。

「フィオーレ陛下、フルール王妃、本日はこのようなおめでたい席によんでいただき誠に有難うございます」

で、一息、間をいれて。

「リアトリス王子、本日は6歳のお誕生日おめでとうございます。こちらは私からです」

王子への献上品はラナンキュラスのフラワーアレンジメント。うちの庭に咲いててお金かけなくてよかったし、すっごい綺麗だったから持ってきちゃったけど流石に不敬罪になるかな。

「えっと、他の令嬢方は宝石や珍しい骨董品だったのですが。貴女は何故これを?」

理由かぁ、考えなかったな。

「長い時間をかけ加工され一生残る宝石や骨董品は確かに美しいです。ですが私は同じように長い時間をかけ育ったにもかかわらずこの時期しか生きられない花が何よりも美しいく何よりも価値のあるものに見えましたので」

嘘は言ってない!前世でもばぁちゃんと一緒にこんな感じのこと話してたもの!

「では、失礼します」

とりあえずお父様の所に行こう。すっごい緊張した。

「お父様!ただ今戻りました!……フロックス様、ゼフィランサス様、御機嫌よう」

「セリア、お帰り。立派だったね」

「セリアはなんでもできるな」

「なんでもは出来ませんよ、フロックス様」

びっくりした、まさかお父様と師匠、ゼフィが一緒だったなんて。てゆうかゼフィが一言も声出してないんだけど……私の存在には気付いてるんだよね?

「ゼフィランサス様、どうかされました?」

「いや、こうしてみるとやっぱり令嬢なんだなと思いまして。私はドレス姿の貴女を見た事がなかったので」

おぉ!公の場だから言葉使いがめっちゃ丁寧。英国紳士見たい。あ、う?でも西洋的な世界の騎士なんだから英国紳士なのか?でも、なんか違うな。う〜ん?分からん!

「今日のドレスや飾りはセリアが自分で選んだんだよ。もう本当、自慢の娘だ」

そうなのだ今日のドレスは自分で選んだのだ。クローゼットの中には赤やピンクの派手なドレスが多かったけどちゃんと落ち着いた色のドレスがあったのでそれにした。水色のシンプルなドレスに腰回りにリボンを巻き。ドレスに合わせ青を基調としたネックレスとブレスレットをつけてきたのだ!

「本当に良くできた令嬢だな。将来が楽しみだ」

「いくらフロックスでもセリアはあげないからね」

「それはセリアが選ぶことだろう」

「お父様とフロックス様はとても仲が良ろしいですね」

「まぁ、同い年の幼馴染だしね」

「⁈ケホっ…ゴホ」

いきなりのカミングアウトですね!危うくゼフィから貰ったジュースを吹くところだった。まぁ、うん。そうだよね……そうじゃなきゃたかが公爵家令嬢に王宮師範代の先生がつくわけがない!

「セリア、少し疲れただろう。向こうにテラスがあるから行って来てみたら?実はお父さん、これからやらなきゃいけないことがあるんだ」

あぁ、子供がいるとやりづらい仕事か…

「じゃあ、少し食事をしながら待ってますね!」

「ゼフィ、お前も行け」

「はい」

それからゼフィと一緒に食欲をものすごく刺激する料理をいくつか取り、テレスへ向かった。



ここはあまり人が来ないテラスだってゼフィが言ってたから大丈夫かな。

「やっと肩の力が抜けるね」

「そうだな、俺もあの話し方でずっといるのは疲れる」

「そういえばセリアは王子に何を贈ったんだ?」

「花、あげて来た。ラナンキュラスって花。この時期は色とりどりの花が咲いて綺麗なんだ」

「セリアらしいな」

「なんで?」

「他の令嬢なら宝石や珍しい骨董品を贈るのに何処にでもある花を贈るからかな?」

「それ褒めてんの?貶してんの?」

「一様褒めたつもり」

なんか腑に落ちない…でも、まぁ。

「いっか」

「ふふふふふ」
「ははははは」

私もゼフィもつい笑ってしまった。しかも声を揃えて。

「楽しいそうですね」

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コメント

  • RAI

    続きが見たいです
    頑張ってください。

    0
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