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悪役令嬢、家継ぎます!

朝水夜火

悪役令嬢努力します

はぁ、はぁ、はぁ……ヤバイ…辛い。この体はマジで相当体力がないらしい。
「フ、フロックス様…お…うぇ、ゲホゲホ……終わりました」

「お疲れ様です。今日はここまでにしましょう。次は3日後に来ます」

「はい!ありがとうごいました」



その後は風呂に入り夕飯を食べる前にベッドに倒れたらそのまま眠ってしまい、お父様にかなり心配をかけてしまったらしい。そして現在はマナーレッスンの先生を待っています。

「お嬢様、先生が参られました」

「初めまして、ファセリアお嬢様。私はプルメリア・アカンサスと申します」

おぉ、淑女の挨拶だ。

そう挨拶してくれたのは綺麗な茶髪を高い位置で縛り、清潔感のあるドレスを着たマダムだった。因みにアカンサス伯爵婦人である。

「初めまして、プルメリア様。私の事はセリアと呼んで下さい」

「では、私の事はメリアで。早速ですが、まずは礼法から参りましょう。いずれ王の御前に行かれる時が来ますので」

「はい、お願いします。メリア様」

と、言ったのはいいものの昨日の訓練で全身が筋肉痛で凄く痛い!どんだけ筋肉ないんだ、この体!

「では、まず私がやってみますので続いてやってみて下さい。最初は見よう見まねで構いません」

そう言ったアカンサス伯爵婦人はスカートの端を持ち軽くうつむきながら膝を曲げた。私もそれに続きやってみた。やっぱり全身が痛い!足がプルプルするぅ!

「王が許すまでこの姿勢をキープします。セリア様は初めてにしては良く出来ています。もう体制を戻していいですよ」

良かった、ちゃんとできたみたい。

「ですが、まだまだぎこちないです。淑女は無駄なく流れるような動作が美しいものです。これから多くのことを教えますが礼法を嫌いにはならないでください」

そう言ったメリア先生は寂しそうに笑っていた。その後は礼法を体に染み付くくらいやりこみ昼食はテーブルマナーを習いながら食べた。午後は特に予定がなかったのでそのままメリア先生にピアノとヴァイオリンの稽古をつけてもらった。日が傾いてきた四時ごろにメリア先生が帰って行ったので腕立て、腹筋、背筋の筋トレをした。前世母親から筋肉が無くて筋肉痛になった時はひたすら動けって言われたのを思い出した。



筋トレの後風呂に入り夕食に向かった。

「セリア、昨日今日と随分と頑張っているようだけど大丈夫かい?」

「はい!全然平気です!むしろ楽しすぎてアカンサス伯爵婦人には夕方まで色々教えていただきました」

「そうか、それは良かった。アカンサス伯爵婦人にテーブルマナーを教え貰ったのかい?動きが綺麗になってる」

「はい、テーブルマナーに礼法、淑女のあり方とピアノ、ヴァイオリンを今日は教えていただきました」

「随分とたくさん習ったんだね。楽しんでるなら何よりだけどやり過ぎには気をつけてね」

「はい!」

と、言われたものの楽しすぎてやり過ぎちゃうかも…寝る前の読書の時間を削って寝る時間を増やすか。




そんなこんなで記憶を取り戻してから早1ヶ月がたちました。この1ヶ月の間に凄いことが起こりました!なんとフロックス先生が敬語をやめた上よく笑うようになったのです!

あれは筋肉がそこそこ着き始め剣をやっと握れるようになった頃にここまで頑張れる令嬢は初めてだ。と褒めて貰った時から敬語がなくなりました!もちろん私は敬語だけど。年上…ましてや先生にタメ口など聞けない。

と、まぁフロックス先生に認められ敬語がなくったのともう一つ!メリア先生もよく笑い敬語がなくなりました!メリア先生は口調が少し厳しくて令嬢の教師になってもすぐに解雇されていたが私だけは解雇にしなかったと話してくれた。メリア先生は子供に恵まれなかったから孫ができたみたいで嬉しいと涙を浮かべながら言っていた。

まぁそんなある日ですよ。なんとこの国の王子の誕生パーティーが来週開かれるらしい。王子との出会いイベントが来ました!でも大丈夫、私は王子に惚れる予定ないし、我儘令嬢じゃないし、礼法は完璧だから!でも問題は将来的に仲良くした方が良さそうな貴族と接触できるか…まぁ、城に集められるのは王子と歳が近しい子息及び令嬢とその両親のみだから城に行く前に何か話しのネタを考えなくちゃ!



と、意気込んでたのはつい昨日の話し。城に行くために今はお父様に呼ばれ書斎に来ています。

「セリア、リアトリス王子の誕生日があることは話したね。それに向けてドレスのことやリアトリス王子への献上品のことを話し合おうと思ってね」

貴族への接触より先に王子へのプレゼント考えなくちゃいけないのかよ…メンドクセー。しかもドレスなんか家にいっぱいあるじゃん。

「お父様、ドレスは家にあるものを着てきます。お父様から頂いた素敵なドレスがたくさんありますので平気です」

「んー…でもほらせっかく新しいドレスが手に入る機会だよ?」

「大丈夫です。あまりドレスがありすぎでも困ります。ドレスに合わせる髪飾りなども家にあるもので充分揃えられます」

「そう、セリアがそう言うならそれで良いか。じゃああとは献上品だけど」

「それは一ついいものが浮かびましたのでそれでいいですか?」

「いいよ、何を献上するの?」

「秘密です」

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