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悪役令嬢、家継ぎます!

朝水夜火

悪役令嬢努力します

さぁ、此処が乙女ゲームの世界だと分かったからには今日からお勉強よ!と、その前に着替えないと。

クローゼットの中にあるドレスの中で1番シンプルで動きやすそうな物を着て柔らかい素材の靴を履き、髪の毛は高い位置でポニーテール。アクセサリーなんかは邪魔だし要らない。

今日の予定は朝食時にお父様に家庭教師をお願いする。屋敷の構造を覚え、他貴族の名前や特徴などを覚える。そして、魔法な勉強をする。さぁ、やるぞ!私。




その後いつも通り、スターチスが来て食堂へ行った。スターチスが部屋に来た時に化け物でも見たような顔し、廊下ですれ違ったメイド、執事に挨拶したら、メイドは花瓶を落とし執事は書類を落とすわで大変だった。本当、ファセリアさんは子供の頃からどれだけ傲慢お嬢様だったんですか!まぁそれは置いといて今はお願いをしなくては!

「セリア」

「は、はい!」

びっくりした、急に話かけられたから思ったより大声が出てしまったではないですか。

「今日は料理が口にあったようだね」

今日は?

「何時もなら皿をひっくり返して部屋を出て行ってしまうのに」

は?え、マジで。そんな事してたの、食べ物を粗末にするなんて許さない。って言っても記憶が戻る前の私がやってたんだよな、それ。

「心を入れ替える事にしましたので、今後一切皿をひっくり返すことなどしません」

え、何だよ。みんなして揃いも揃って頭大丈夫かこのお嬢様!みたいな顔して。ん、まてよ。ファセリアは我儘で自己中なお嬢様、この激的変化はヤバイのか。どうやって言い訳しよう。私にとって悪役令嬢ファセリアの頃の性格は悪夢でも見てたかのように酷い性格でそれを真似る事なんて出来ない。あ、そうだ!

「悪夢を…悪夢を見ました。熱に浮かされ意識が遠のいている中でとても酷い悪夢を見ました。このままでいると私は誰にも嫁ぐ事が出来ずこの家からも追い出されてしまう夢でした。その夢があまりにも生々しく、正夢になるのではないかと思いました。なので私は心を入れ替る事にしました。」

「セリア…」

「何で、お父様!私に家庭教師をつけて下さい。基本的な勉強、淑女としての身の振る舞い、経済の回り方そして剣術。これらを教えて下さる家庭教師をつけていただけないでしょうか」

言った、私は言ったぞ。もし断られたら魔法同様に独学すれば良い。大丈夫、前世の私の特技は1度見れば覚えられる記憶力だ。きっと大丈夫。

「断る理由なんてないよ。セリアがやりたい事をすれば良い。でも何故淑女に剣術が必要なんだい?」

答えは簡単、騎士に剣を突き立てられても生きて行けるように。とは言えないからな。この家継ぎたいからとか言った怒るかな?でも今、やりたい事をすれば良いって言ってくれたし大丈夫だよね。

「私はいずれこの家を継ぎたいと思っております。人の上に立つ者が何かにおいて無能では話にならないと思います。ですから、当主として必要なもの、あっても困らないものは全て身につけていたいのです」

「わかったよセリア。明日には準備をするよ、それにしてもセリアが家を継いでくれるのかぁ。楽しみだなぁ」

「旦那様、女性では当主になれないのでは?」

そう言ったのは私付きのメイド、スターチスだった。

女性じゃ、家を継いげないだって?冗談でも、もっとマシな嘘があるでしょ。え、何お父様。その、あぁすっかり忘れてた。みたいな顔は!使用人達も下向いてるし。あれ、そういえばこの世界な中世ヨーロッパ風の世界だっけ。まさか、嘘だろ。あるのか、この世界にそれが!でも周りの人達の反応からしてあるのだろう。そんな、まさかそれがあるなんて。1番可能性としてあってはならないこと、そう男尊女卑!

「ごめんね、セリア。女性じゃ家は継げないんだ」

「何故ですか?」

そうだ、理由が欲しい。納得できる理由を!

「女性は男性に比べて能力が劣るんだ。だから女性は少しでもいい男性の元に嫁ごうとして自分を磨き着飾り、男の子を産もうとするんだよ」

つまり、女は男を産むためだけの道具ということか。つか、お父様!私は5歳ですよ、何ベラベラ喋ってるんですか!いや、有難いけど。

「だからね、セリア。剣術は無理かな、それと経済の回り方も知る必要はないと思う」

その困ったような笑顔と諭すような口調やめろ!美形だから無駄に絵になってムカつく。じゃなくて、私は引かない。現代日本では女性の方が優秀なことだって多いんだから!

「そんなのただの偏見です!能力が劣るのは幼い頃よりそれを補う事をしなかっただけではありませんか?男性は有能で女性は無能と男性は思い込み女性も努力をやめてしまった。努力しない方が有能だとは私は思えません。なのでお父様、私にチャンスを下さい。男性が行う教育、女性が行う教育、どちらも私はこなしてみせます。そして私は国王陛下様さえ文句をつけられないような立派な跡取りとなってみせます」

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