悪役令嬢、家継ぎます!

朝水夜火

おぉ、神よ!2

私が、悪役令嬢。あの乙女ゲームのライバルキャラだと。いや!まだ決まったわけじゃない!そうだよ、たまたまそっくりってだけだ。

けど念の為、確認しようかな。外に誰かいるかな?

コンコン

「は、はい!どうぞ」

びっくりした。いきなりノックされたから口から心臓出るとこだった。まぁ、人間の構造上そんなことないけど。

「朝食をお持ちしました」

「ありがとうございます、スターチス。あの、お皿下げに来る時にいくつか歴史書を持ってきてもらってもいいですか?」

「わかりました」

よし、これで此処がどんな世界かわかるぞ。それにしてもこの料理美味しそう。シチューのようなものの中にパンが一口大に切りわけられて入ってる。

「いただきます」

あったかい、美味しい。人参、玉ねぎ、ブロッコリーにジャガイモ、鶏肉。具材がいっぱい入ってるし味がしつこくないから食べやすい。



「ご馳走さまでした」

美味しいかった。体が小さいせいか顎の力が弱くて良く噛んだから満腹中枢が溜まったわ。

食べ終えてから5分後にスターチスが5冊ほど分厚い本を抱えて部屋に入ってきた。どの年代を御所望かわからなかったので、と言われ全て受け取っておいた。よし、前世で培った速読を今発揮してやる!ちなみに前世の私は少年誌から少女誌、ラノベから純文学までなんでも読む本の虫でした!これくらいならお昼までには読み終わる。



コンコン

「どうぞ」

「お昼をお持ちしました」

「ありがとうございます。あ、この本読み終わったので持って行ってもらってもいいですか?」

「は、はい」

おぉ、お昼はサンドウィッチだ!ふわふわ卵サンドにレタスにローストビーフと甘ダレをかけたサンドウィッチにイチゴジャムのもある。

いただきますから始まりご馳走さまでしたまでしっかりやり、お皿を下げてもらった私は机に向かい紙とペンを取り出した。そう何故ならわかってしまったからである。ここはあの乙女ゲームの世界である!いや、正しくは酷似した世界だ!だって私の人生は1回しかないんだもの!だからわかってる事をまとめる事にしました。

まず此処はブルーメ王国、歴史書に我が国のシンボルはドラゴンって書かれていたから間違いない。乙女ゲームがスタートするのは17歳の時。だからあと12年は時間がある。

次に私の特徴や性格とかか。えぇっと確か腰まであるサラサラした銀髪に琥珀色の吊り上がった猫目、ピンク色の唇に豊満な胸、肌は日焼けなどしたことないような綺麗な肌。見た目だけは超好みなんだよな。けど問題は性格!幼い頃母親を無くし、父親が甘やしまくったせいで超我儘令嬢に育ち。城で開かれた王子の6歳の誕生日会に出席した際に一目惚れ、父親に頼み婚約者という立場をもぎ取り王子を独り占め、公爵令嬢の立場を利用しほぼ犯罪であるイジメを繰り返し断罪イベントで断罪され待ってる末路は投獄、無一文で国外追放そして人身売買で売られるのみ。いやよ!せっかく金持ちなったんだから、金持ちで障害を終わらせたい!

まず、1人目の攻略対象がリアトリス・ブルーメこの国の第一王子。金髪赤目で頭が良く魔法も得意。キラッキラの王子様スマイルの完璧ヒーロー。ありがちだなぁおい!で、そんな完璧王子様が暇を持て余してるところほぼ庶民の下級貴族の天真爛漫な主人公に出会いイベントをクリアして恋に落ち結婚するんですね!てゆうか王子よく下級貴族と結婚できたな。これが御都合主義というやつですね!愛があればなんとかってやつですね。

で、この王子は婚約者のファセリアをこの上なくウザく思っていたのでハッピーエンドで投獄。バッドエンドでこんなやつと結婚したくないという想いから人攫いに見せかけ人身売買。ってファセリアさん、あんた一体何やらかしたらこんなに嫌われるの!王子への対策は媚びない、そして無闇に近寄らない事にしよう。

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