能無しの俺は魔王さんの幹部〜魔王さんは優しい〜
3日目“最悪な日”
俺はベットの中にいた。
──裸で!!──
何故俺が裸で居るかって?
決まっている、俺の隣に美少女が2人居る。
──裸で!!──
分かるだろう。
俺はもう、童貞ではない!
こんな可愛い子2人に囲まれて俺は卒業したのだ。
茶髪でボブの幼女に金髪ツインテールの幼女。
この2人は俺の結婚相手だ!!
「続きを始めようか。ハニー達」
「うん」
「はーい」
その幼女達は俺の二の腕にない胸を押し付けてくる。
俺はそんな2人の秘所に手を伸ばす。
ぷにゅ。
柔らかい。
「んっ」
「あんっ」
いい、いいぞ。
俺はそのまま穴の中に手を伸ばす。
「んっ、痛くしない、でね?」
──────────────────
という夢を見た。
はぁ〜。
部屋中真っピンクの部屋で寝たせいで変な夢を見てしまった。
だが、気分は絶好調!!
よしっ、学園に行かなきゃだからレイム町を出なければな。
俺は真っピンクの部屋を出て、受付で挨拶を済ます。
「ありがとうございました。また機会があればきますね」
「またこいでぃ」
俺はアブセル宿を出て「はぁ〜」と大きな溜息を吐く。
流石に疲れた。
ピンク色に頭を洗脳されるところだった。
俺はレベル上げついでに歩いて学園に向かうことにした。
荷馬車で通ってきた道を1人で歩く。
太陽が昇る少し前の空。
綺麗な色に飲み込まれそうになる。
俺はそんな風景に黄昏ながら学園があるエナメル国に目指す。
足取り軽く歩いていると、既に半分までの道を歩いていた。
ここまでの道で魔物に会うことなくやってきた。
レベル上げをしよう!とか考えていたのに、レベル上げるための魔物がいなかった。
魔物はみんな寝ちまってんのか?
ザブザブ。
ん?なんだ?
川の音か?
パシャン。
俺は音がする方に足を踏み出す。
木々をすり抜けると、そこには緩やかに流れる川があった。
そして、そのすぐ横に全裸の少女がいた。
どうやら、体の汚れを落としているようだった。
流石の俺も女の人の全裸に驚き1歩後ずさってしまう。
バキッ。
運悪く落ちていた木の枝を踏みつぶしてしまい、川の音だけを反響させていた森に乾いたことが交じる。
「だ、だれ?」
少女は俺と目が会うと、体を隠し、頬をほんのりと染めて俺を睨む。
俺は目のやり場に困り、視線を落とす。
どうしようどうしようどうしよう。
俺もしかして覗きとか思われてるんじゃない?
やばいよっ。
牢獄に入れられちまったら最悪な人生送ることになっちまうよ。
とりあえず誤解をとかなきゃ。
「あ、あの」
俺が意を決して視線を落としたまま少女に話しかける。
…………。
俺は返事が来ないことに焦り、視線を上げる。
そこに少女は居なかった。
…………。
もしかして、俺を追放しに行った?
俺は近くにあった木に頭を何度も叩きつける。
俺の馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿。
まじで、やっちまた〜!
はぁ。
……悩んでても仕方ないか。
俺は気を取り直して、エナメル国に向かう。
向かっている最中にあの少女の裸を思い浮かべてしまう。
腰まで届いていた長い髪をツインテールにしていた少女を。
そう言えば、目の色も黄色っぽかったな。
それに少し膨らんでいた。
………って何考えてんだァ〜!!!!
ぶんぶんぶんぶんっ。
俺は頭を振って少女の姿を追い出す。
全く、ピンク色の部屋のせいで今日は大変な目に会うな。
俺はブツブツ愚痴を言いながら残り少ない道を歩き続けた。
やっとついたぁ〜!
俺はエナメル国に着き、まずギルドに立ち寄った。
太陽が登ってすぐの朝方には冒険者の人は誰も居ず、受付の人達が何人かで楽しくガールズトークをしていた。
「あの〜」
「あ、ゼスさん。依頼は達成したと聞いております。Eランクまで残り“4”クエストです」
「あっ、分かりました。それを言いに来ただけなので失礼します」
俺はギルドを出て、いつもより早く学園に向かった。
学園に着くと、案の定というかなんというか学園の門は閉まっていた。
まぁ、まだ早いからな〜。
俺はそんなことを考えながらもんが開くのを待とうと考えていたら、門に貼り付けられた紙を目の端に捉えた。
ん?なんだ?
俺は近づいてその紙を読んでみた。
─アルスト学園─
教員合宿のため今日を含め三日間の休園とす。
…………。
せっかく朝早く起きたのにぃーーー!!!!
くっそ!!
俺はその場で地団駄を踏む。
あああああああああ!!
やってらんねぇー!!!
「あのぉ」
「あぁん?」
俺は睨みを効かせた目で話しかけてきたこの方を向く。
その子は金髪の髪をツインテールにまとめた子で──
朝の裸の人ではないかぁーい!!!!
「あっ、えっと、その」
俺は相当怖い顔で睨んだらしく顔に涙を浮かべながらシュンとしている。
「あ〜、えとごめん。今日は休園だったみたいでイラついてて」
「休園なんですか。そうですか。ところで質問が、あるん、ですが」
「えっと〜なに?」
「なんで朝、覗いていたんですか?」
カチンッ
俺は唐突の質問に固まって動けなくなってしまった。
「あのっ、大丈夫ですか?」
「あぁ、ごめん取り乱した。あれはね………」
俺はあの時のことをこと細かく少女に話しやっと納得してもらった。
「そうだったんですか。すいません勘違いしてしまって」
「いやいや、俺も本当にごめん」
「もし、本当の覗きだったら殺そうかと思いました」
そう言った少女の顔は冷たく笑っていた。
「ソ、ソウナンダー」
俺は少女から発せられた言葉に背中に冷や汗をかく。
「えと、どうして、片言なんですか?」
「えと、いや、あ、俺用事があるからもう行くね」
俺はその場から逃げるようにギルドに走った。
ギルドに入ると、朝方には居なかった冒険者達が幾人か杯を交わしていた。
俺はその間を通り受付に進む。
そう言えば最近冒険者達に愚痴られなくなったな。
俺は大人しくなった冒険者の横を通り受付に着く。
      『薬草採取』
ランク:F
依頼内容:森の中の海の周りにさく薬草の採取。
敵人数:“0”
自然環境:乱入の可能性無し
報酬:銀貨1枚
──────────────────
『銅鉱石の採掘』
ランク:F
依頼内容:森の中にある洞窟の浅い場所に位置する銅の採掘。
敵人数:“0”
自然環境:乱入の可能性なし
報酬:銀貨2枚
──────────────────
      『ダンジョン一階層の攻略』
ランク:F
依頼内容:発見されたばかりの新ダンジョンの一階層の攻略。
敵人数:“--”
自然環境:何者かの乱入の可能性あり
報酬:銀貨5枚
──────────────────
      『川の水汲み』
ランク:F
依頼内容:すぐ近くの川の水汲み。
敵人数“--” 
自然環境:何者かの乱入の可能性あり
報酬:銅貨6枚
──────────────────
俺はダンジョン一階層の攻略以外のクエスト3つを受付に渡した。
「Fクエスト3つですね。このクエストを完遂したら、次ランクまで、残り“1”になります」
「はい、分かりました」
「それでは無理をなさらないように」
最初は森のすぐ近くにある薬草があるところだな。
俺は森の薬草が多くある場所までやってきた。
確か採取、採掘クエストは5つあればいんだっけな。
俺はそこらじゅうに生えている薬草を採った。
薬草は川の水辺や気の根元に生えている。
8つほど薬草を取り終え、川の水汲みのクエストで借りた皮袋の水筒を使い、満帆に水を入れた。
あとは銅鉱石の採掘か。
俺は川から少し離れた崖の上にある洞窟に向かう。
崖は所々に苔があって、足が滑ったり手が滑ったり、落ちそうになりながら崖を登った。
俺は崖の上の洞窟の前に立つ。
洞窟の外から見ても、銅鉱石がチラホラ見えている。
ギルドで借りたピッケルを使って、銅鉱石を掘り出す。
9つほど取り出し、ギルドに向かう。
もう日が完全に登ったんのか。
時間が経つの早いな。
「おぉ、あんた!冒険者か?」
俺が空を見上げながら木々をすり抜けていると、大きな大樹の下で頭を抱えて居る男が俺に話しかけてきた。
「えっと、そうですけど」
「大樹の上によ俺の剣が引っかかっちまってよ取ってくれねーか?もちろん報酬もある」
「分かりました」
俺は木に引っかかった剣をアルサーロスを1つ顕現させ剣の柄に当て木のしたに落とした。
「おぉ、たすかった!これが報酬だ!」
俺は男から銀貨1枚を貰った。
「ところでどうしてあんな所に剣が?」
男の剣が引っかかっていた場所は約20m位ある大樹の枝先だった。
「いや〜!素振りしてたらよ、手からすり抜けちまってさ」
「あそこまで飛ぶなんて凄いですね」
「お?そうか〜!!そうだろぅ〜!!!」
「剣士になれるかもですね」
「おう、俺は剣士志望だからな。俺の名前はカネキだ。アテイク・カネキ」
「よろしくお願いしますカネキさん。俺はゼスです」
カネキは白に近い色の髪で黒い目をしている。
ショートの白い髪に似つかわしくない真っ黒な服を来ていた。
年齢は俺と同じくらいだろうか。
「よろしくな〜ゼス。俺これから行くとこあっからまたな!」
「じゃあ!」
カネキは俺が来た道を通って行く。
俺はカネキが見えなくなるまで、カネキの背中を見ていた。
初めての友達かも。
俺は気を取り直してギルドに向かった。
「クエストクリアしました」
「それでは薬草5つと銅鉱石5つ、あとは水筒ですね」
「分かりました。どうぞ」
「はい、確かに。はいっ、これが報酬です」
俺は受付から銀貨3枚と銅貨6枚を受け取った。
「あとですね、カネキさんという方からクエストをこなしてもらったとの事でゼスさんはEランクに昇格です。次のランクにはEクエストを5回こなしてください」
「あ、はい!分かりました」
あの剣をとるやつもクエストとして加算されたのか。
「それと、Eランクになったため、ギルドに参加することも出来ますよ。あそこのギルド掲示板にいろんなギルドがあるので是非見てくださいね」
「分かりました」
ギルドはまたあとで見ようか。
もう夕方か、早いな。
俺は急ぎ足で自分の家へ向かった。
家に着くと、空は黒く染っていた。
俺は食事を済ませ、体の汚れを落として、ベットに潜った。
──裸で!!──
何故俺が裸で居るかって?
決まっている、俺の隣に美少女が2人居る。
──裸で!!──
分かるだろう。
俺はもう、童貞ではない!
こんな可愛い子2人に囲まれて俺は卒業したのだ。
茶髪でボブの幼女に金髪ツインテールの幼女。
この2人は俺の結婚相手だ!!
「続きを始めようか。ハニー達」
「うん」
「はーい」
その幼女達は俺の二の腕にない胸を押し付けてくる。
俺はそんな2人の秘所に手を伸ばす。
ぷにゅ。
柔らかい。
「んっ」
「あんっ」
いい、いいぞ。
俺はそのまま穴の中に手を伸ばす。
「んっ、痛くしない、でね?」
──────────────────
という夢を見た。
はぁ〜。
部屋中真っピンクの部屋で寝たせいで変な夢を見てしまった。
だが、気分は絶好調!!
よしっ、学園に行かなきゃだからレイム町を出なければな。
俺は真っピンクの部屋を出て、受付で挨拶を済ます。
「ありがとうございました。また機会があればきますね」
「またこいでぃ」
俺はアブセル宿を出て「はぁ〜」と大きな溜息を吐く。
流石に疲れた。
ピンク色に頭を洗脳されるところだった。
俺はレベル上げついでに歩いて学園に向かうことにした。
荷馬車で通ってきた道を1人で歩く。
太陽が昇る少し前の空。
綺麗な色に飲み込まれそうになる。
俺はそんな風景に黄昏ながら学園があるエナメル国に目指す。
足取り軽く歩いていると、既に半分までの道を歩いていた。
ここまでの道で魔物に会うことなくやってきた。
レベル上げをしよう!とか考えていたのに、レベル上げるための魔物がいなかった。
魔物はみんな寝ちまってんのか?
ザブザブ。
ん?なんだ?
川の音か?
パシャン。
俺は音がする方に足を踏み出す。
木々をすり抜けると、そこには緩やかに流れる川があった。
そして、そのすぐ横に全裸の少女がいた。
どうやら、体の汚れを落としているようだった。
流石の俺も女の人の全裸に驚き1歩後ずさってしまう。
バキッ。
運悪く落ちていた木の枝を踏みつぶしてしまい、川の音だけを反響させていた森に乾いたことが交じる。
「だ、だれ?」
少女は俺と目が会うと、体を隠し、頬をほんのりと染めて俺を睨む。
俺は目のやり場に困り、視線を落とす。
どうしようどうしようどうしよう。
俺もしかして覗きとか思われてるんじゃない?
やばいよっ。
牢獄に入れられちまったら最悪な人生送ることになっちまうよ。
とりあえず誤解をとかなきゃ。
「あ、あの」
俺が意を決して視線を落としたまま少女に話しかける。
…………。
俺は返事が来ないことに焦り、視線を上げる。
そこに少女は居なかった。
…………。
もしかして、俺を追放しに行った?
俺は近くにあった木に頭を何度も叩きつける。
俺の馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿。
まじで、やっちまた〜!
はぁ。
……悩んでても仕方ないか。
俺は気を取り直して、エナメル国に向かう。
向かっている最中にあの少女の裸を思い浮かべてしまう。
腰まで届いていた長い髪をツインテールにしていた少女を。
そう言えば、目の色も黄色っぽかったな。
それに少し膨らんでいた。
………って何考えてんだァ〜!!!!
ぶんぶんぶんぶんっ。
俺は頭を振って少女の姿を追い出す。
全く、ピンク色の部屋のせいで今日は大変な目に会うな。
俺はブツブツ愚痴を言いながら残り少ない道を歩き続けた。
やっとついたぁ〜!
俺はエナメル国に着き、まずギルドに立ち寄った。
太陽が登ってすぐの朝方には冒険者の人は誰も居ず、受付の人達が何人かで楽しくガールズトークをしていた。
「あの〜」
「あ、ゼスさん。依頼は達成したと聞いております。Eランクまで残り“4”クエストです」
「あっ、分かりました。それを言いに来ただけなので失礼します」
俺はギルドを出て、いつもより早く学園に向かった。
学園に着くと、案の定というかなんというか学園の門は閉まっていた。
まぁ、まだ早いからな〜。
俺はそんなことを考えながらもんが開くのを待とうと考えていたら、門に貼り付けられた紙を目の端に捉えた。
ん?なんだ?
俺は近づいてその紙を読んでみた。
─アルスト学園─
教員合宿のため今日を含め三日間の休園とす。
…………。
せっかく朝早く起きたのにぃーーー!!!!
くっそ!!
俺はその場で地団駄を踏む。
あああああああああ!!
やってらんねぇー!!!
「あのぉ」
「あぁん?」
俺は睨みを効かせた目で話しかけてきたこの方を向く。
その子は金髪の髪をツインテールにまとめた子で──
朝の裸の人ではないかぁーい!!!!
「あっ、えっと、その」
俺は相当怖い顔で睨んだらしく顔に涙を浮かべながらシュンとしている。
「あ〜、えとごめん。今日は休園だったみたいでイラついてて」
「休園なんですか。そうですか。ところで質問が、あるん、ですが」
「えっと〜なに?」
「なんで朝、覗いていたんですか?」
カチンッ
俺は唐突の質問に固まって動けなくなってしまった。
「あのっ、大丈夫ですか?」
「あぁ、ごめん取り乱した。あれはね………」
俺はあの時のことをこと細かく少女に話しやっと納得してもらった。
「そうだったんですか。すいません勘違いしてしまって」
「いやいや、俺も本当にごめん」
「もし、本当の覗きだったら殺そうかと思いました」
そう言った少女の顔は冷たく笑っていた。
「ソ、ソウナンダー」
俺は少女から発せられた言葉に背中に冷や汗をかく。
「えと、どうして、片言なんですか?」
「えと、いや、あ、俺用事があるからもう行くね」
俺はその場から逃げるようにギルドに走った。
ギルドに入ると、朝方には居なかった冒険者達が幾人か杯を交わしていた。
俺はその間を通り受付に進む。
そう言えば最近冒険者達に愚痴られなくなったな。
俺は大人しくなった冒険者の横を通り受付に着く。
      『薬草採取』
ランク:F
依頼内容:森の中の海の周りにさく薬草の採取。
敵人数:“0”
自然環境:乱入の可能性無し
報酬:銀貨1枚
──────────────────
『銅鉱石の採掘』
ランク:F
依頼内容:森の中にある洞窟の浅い場所に位置する銅の採掘。
敵人数:“0”
自然環境:乱入の可能性なし
報酬:銀貨2枚
──────────────────
      『ダンジョン一階層の攻略』
ランク:F
依頼内容:発見されたばかりの新ダンジョンの一階層の攻略。
敵人数:“--”
自然環境:何者かの乱入の可能性あり
報酬:銀貨5枚
──────────────────
      『川の水汲み』
ランク:F
依頼内容:すぐ近くの川の水汲み。
敵人数“--” 
自然環境:何者かの乱入の可能性あり
報酬:銅貨6枚
──────────────────
俺はダンジョン一階層の攻略以外のクエスト3つを受付に渡した。
「Fクエスト3つですね。このクエストを完遂したら、次ランクまで、残り“1”になります」
「はい、分かりました」
「それでは無理をなさらないように」
最初は森のすぐ近くにある薬草があるところだな。
俺は森の薬草が多くある場所までやってきた。
確か採取、採掘クエストは5つあればいんだっけな。
俺はそこらじゅうに生えている薬草を採った。
薬草は川の水辺や気の根元に生えている。
8つほど薬草を取り終え、川の水汲みのクエストで借りた皮袋の水筒を使い、満帆に水を入れた。
あとは銅鉱石の採掘か。
俺は川から少し離れた崖の上にある洞窟に向かう。
崖は所々に苔があって、足が滑ったり手が滑ったり、落ちそうになりながら崖を登った。
俺は崖の上の洞窟の前に立つ。
洞窟の外から見ても、銅鉱石がチラホラ見えている。
ギルドで借りたピッケルを使って、銅鉱石を掘り出す。
9つほど取り出し、ギルドに向かう。
もう日が完全に登ったんのか。
時間が経つの早いな。
「おぉ、あんた!冒険者か?」
俺が空を見上げながら木々をすり抜けていると、大きな大樹の下で頭を抱えて居る男が俺に話しかけてきた。
「えっと、そうですけど」
「大樹の上によ俺の剣が引っかかっちまってよ取ってくれねーか?もちろん報酬もある」
「分かりました」
俺は木に引っかかった剣をアルサーロスを1つ顕現させ剣の柄に当て木のしたに落とした。
「おぉ、たすかった!これが報酬だ!」
俺は男から銀貨1枚を貰った。
「ところでどうしてあんな所に剣が?」
男の剣が引っかかっていた場所は約20m位ある大樹の枝先だった。
「いや〜!素振りしてたらよ、手からすり抜けちまってさ」
「あそこまで飛ぶなんて凄いですね」
「お?そうか〜!!そうだろぅ〜!!!」
「剣士になれるかもですね」
「おう、俺は剣士志望だからな。俺の名前はカネキだ。アテイク・カネキ」
「よろしくお願いしますカネキさん。俺はゼスです」
カネキは白に近い色の髪で黒い目をしている。
ショートの白い髪に似つかわしくない真っ黒な服を来ていた。
年齢は俺と同じくらいだろうか。
「よろしくな〜ゼス。俺これから行くとこあっからまたな!」
「じゃあ!」
カネキは俺が来た道を通って行く。
俺はカネキが見えなくなるまで、カネキの背中を見ていた。
初めての友達かも。
俺は気を取り直してギルドに向かった。
「クエストクリアしました」
「それでは薬草5つと銅鉱石5つ、あとは水筒ですね」
「分かりました。どうぞ」
「はい、確かに。はいっ、これが報酬です」
俺は受付から銀貨3枚と銅貨6枚を受け取った。
「あとですね、カネキさんという方からクエストをこなしてもらったとの事でゼスさんはEランクに昇格です。次のランクにはEクエストを5回こなしてください」
「あ、はい!分かりました」
あの剣をとるやつもクエストとして加算されたのか。
「それと、Eランクになったため、ギルドに参加することも出来ますよ。あそこのギルド掲示板にいろんなギルドがあるので是非見てくださいね」
「分かりました」
ギルドはまたあとで見ようか。
もう夕方か、早いな。
俺は急ぎ足で自分の家へ向かった。
家に着くと、空は黒く染っていた。
俺は食事を済ませ、体の汚れを落として、ベットに潜った。
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