モブ貴族は我が道を行く。

シュリ

モブ貴族、姑の襲来

癌を治した数日後のことだった。
レオンとアリシアの下にレオンのお母様、
つまりアリシアの姑が来た。
名前は、エリザベス·アルテリオン。
エリザベス「ごきげんよう、レオン、アリシア。
      急な訪問でごめんなさいね。」
ちなみに、アリシアたちの結婚時、
エリザベスはダンジョンに潜っていたため、
アリシアと義母様は初対面である。
そして、一人でダンジョンに潜るエリザベスの実力は云わずもがな。
アリシア「お初御目にかかります、義母様。レオンハルトの妻、
     アリシア·アルテリオンにございます。」
エリザベス「うふふ。可愛らしい娘じゃない。仲良くしてね?」
アリシア「はい!義母様!」
レオン「仲良くするのはいいけれど、
    アリシアまで危険を冒すのは駄目だからね?」
アリシア「危険なんて冒しませんわ!」
エリザベス「そうよ!危険な場所には行かないもの!」
レオン「…、じゃあ僕は仕事に戻るけど、くれぐれも頼むよ?」
アリシア·エリザベス「はーい!」
レオンが出ていくと、アリシアとエリザベスによる、お茶会女子会が開催された。
アリシア「そうだ!フラムも呼びませんか?」
エリザベス「でも時間がかかるわよ?」
アリシア「大丈夫ですわ!ちょっと転移で連れてきます。」
エリザベス「まぁ!そんなことも出来ますの!?
      魔法は奥が深いんですのね。
      私も使えたら楽しいのでしょうね。」
そう、エリザベスは魔法が使えないのである。
エリザベス「身体強化なら出来るのだけど…」
ただ、魔力を巡らせることは出来るため、身体強化等は出来る。
つまりエリザベスは、魔力を体外に出せないのである。
アリシア「まぁ!義母様は素晴らしい武術の腕をお持ちですわ!
     私は魔法が使えても、武術が使えませんもの!」
幼少の頃からアリシアの武術の腕はからっきしであった。
対照的な二人であるが、お互い全く鼻に掛けないのは、
素晴らしい共通点である。
アリシア「では、連れてきますので少々お待ちください。」

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