モブ貴族は我が道を行く。

シュリ

モブ貴族、言い寄り令嬢と取引する

突然現れたアリシアに驚愕しているミッシェル。
余談だが、この部屋には防音魔法をかけているので外部の者に
気付かれることはない。
ミッシェル「あっあなたッ!誰ですの!?」
アリシアの正体は分からないようにしている。
アリシア「そんなことはどうでもいい。私と取引をしろ。」
ミッシェル「取引?…分かりましたわ。内容は何ですの?」
どうやらある程度は頭がまわるらしい。
アリシアは、声も魔法で変えている。
アリシア「簡単だ。アルテリオン家に関わるな。」
ミッシェル「!何でですの?」
アリシア「お前が知る必要はない。この取引を洩らすことも駄目だ。」
ミッシェル「…分かりましたわ。」
アリシア「ならこれにサインしろ。」
それは、呪魔法の一つである。アリシアが発明したものだが。
この魔法で作った書類に取引内容を書き、サインをすると、
二度と解けない呪いとなる。
つまり、この取引は絶対となる。
アリシアは、ミッシェルがサインをしたのを見届けると、防音魔法を解き、
自室に転移した。
服も、魔力で作ったものなので証拠も残らない。
完璧だった。これこそ宮廷魔法使い筆頭志望だったアリシアの実力である。

その後、レオンはミッシェルに言い寄られることもなくなり、
アリシアは平穏を取り戻したのだった。

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