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モブ貴族は我が道を行く。

シュリ

完璧貴族の初恋

二人が亜種ゴブリンと戦っていたときのこと。
レオンはアリシアの魔法発動まで時間を稼いでいた。
もうすぐというとき、レオンから逃れた亜種ゴブリンが無防備なアリシアに襲いかかる。
咄嗟にレオンは間に入って攻撃を受ける。

次に目が覚めたとき、眼に入ったのは必死に呼び掛けるアリシアの姿。
自分が名前を呼ぶと、安心したのか泣き出す。
そういえば、彼女が彼女自身のために魔法を使うところを見たことがない。
彼女が魔法を使うのはいつだって他人のためだった。
一度目は、妹が殺されかけた時。
二度目は、使用人がカップを割ってしまった時。
あのカップは使用人が一生かけても払えない値段で、心配した彼女が修復したのだ。
三度目は、亜種ゴブリンの討伐。
四度目は、回復。
自分の怪我が治っているのは、恐らく彼女の魔法だろう。
アリシアと過ごした時間は、短いけれど、他の令嬢との違いは歴然。
妹を庇ったときの凛とした姿。
普段の年相応の姿。
そしてさっきの必死に心配してくれた姿。
惚れるのは必然だった。
第一印象は、儚そうなのに、少し気が強い令嬢。
少し癖のある銀髪。白い、すべすべで柔らかそうな肌。
小さめの鼻と桜色の唇。長い睫毛。少しタレ目なアメジストの瞳。
小柄で華奢だけど大きめで綺麗な形の胸。
声は、女性にしては少し低い落ち着いた感じで心地いい。
そんな見た目なのに、アメジストの瞳はいつも爛々と輝いていた。
守りたい。そう思う。彼女が自分をどう思っているのかは分からないけれど、
結婚出来たらいいなぁ。僕が望めば、伯爵である
彼女の両親は喜んで彼女を差し出すだろう。
だから、彼女が望んでくれるまで、僕は友達のままで。

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