モブ貴族は我が道を行く。

シュリ

モブ貴族、悪役令嬢の兄と冒険する

ある日のことだった。アリシアとレオンは二人で話していた。
レオン「アリシア、君は魔法が上手だよね。」
アリシア「ええ。」
レオン「僕も魔法は得意だが君程ではない。」
アリシア「そんなことは…」
レオン「アリシア、こんなこと君にしか頼めないんだ。」
アリシア「何?」
レオン「僕と、魔の森に行って欲しい。」
アリシア「魔の森ですって!?」
  魔の森とは、とっても危険な森で未だ沢山の謎に包まれている。
  優秀な魔法使いがいないと、満足に休めず、回復も出来ないため、絶対に進むことは出来ない。
アリシア「どうしてですか?」
レオン「僕は、将来父のような宰相に成りたいんだ。
    ただ、僕はあまり強くないから、鍛えたくて…」
アリシア「?宰相は強くないといけないの?」
レオン「強くなくてもいいけど、王が襲われたときに足手まといに成りたくないんだ。」
アリシア「…分かりました。行きましょう。」
レオン「いいの!?じゃあ、早速明日でいい?」
アリシア「ええ、魔の森に行くのは言わない方がいい?」
レオン「そうしてもらえると助かる。」
アリシア「分かったわ。」

翌朝。
上手く言い訳して出てきた二人は、魔の森に向かうのだった。

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