不遇職テイマーの成り上がり 〜スキル【吸収】でモンスターの能力を手に入れ、最強になる〜

愛犬ロック

第25話 テイマーは一級品の武器を作ってもらえることになった

「ナイスタイミングだぁ? ……って、アレン達じゃねえか。よぉ元気か?」

 俺達の存在に気付いたゲブランは、ニッコリと笑って挨拶をした。

「うん、元気。ゲブランも元気そうだね」
「……私も元気」
「ハッハッハ、そりゃよかった! そういえば一人見たことない奴が増えてるな」

 前回会ったとき、レナはいなかったので、レナの事だろう。

「ああ、レナね。新しく俺達のパーティに入った回復術師だよ」
「どうも、レナです」

 ペコリと頭を下げて挨拶をするレナ。

「おう、俺は鍛治職人のゲブランだ。よろしくな」

 と、自己紹介が一通り済んだところでテレサが動き出した。

「ゲーブーラーンー。ところでさー? 私、アレンからスライムをもらったんだよねぇ」

 ゲブランに近づき、テレサは不敵に微笑む。
 悪い顔してんなぁ……。

「よかったじゃねえか。それであんなに騒いでたんだな。まあ、そういう事なら許してやるよ」

 ゲブランは身長こそ低いが、強面で少し怖い雰囲気がある。しかし、実際はとても優しい人なんだと言う事が少し喋るだけで分かった。
 もしかすると、テレサはゲブランの優しさにつけこもうとしているのではないだろうか。

「やったー、ゲブランありがとううう!!!」

 テレサお得意の飛びつきが繰り出される。

「どわあぁ!? お前、何しやがる!」

 ギューっと抱きつかれたゲブランは、少し顔を赤くして照れている様子。

「だからね! スライムを貰ったお礼にゲブランには武器を作って欲しいんだ!」
「なんで俺がお前のお礼をしなきゃならねぇんだよ! 自分でお礼しやがれ!」

 ごもっともな意見だ。
 しかし、テレサがゲブランの耳元でコソコソと何かを囁くと……。

「――はぁ、ったく……しゃーねえな。一肌脱いでやるよ」

 なんと、武器を作ってくれるようだ。

「えぇ!? ゲブラン、武器作ってくれるの?」

 まさか本当にゲブランに武器を作ってくれるとは思っていなかったので、心底驚いた。
 それにしてもゲブランはテレサに何を囁かれたのだろうか。

「もう、お前はとっとと離れろ! 」
「あふんっ」

 抱きついているテレサを強引にゲブランは引き剥がした。

「……ふぅ、お前達になら武器ぐらい作ってやるよ。何となくだが、将来大物になりそうな予感がするしな。そんときは俺の店を贔屓してくれよ」
「ははは、期待に応えれるように頑張るよ」
「よし! じゃあ、俺の鍛冶場に来な。お前らの要望通りの武器を作ってやるさ」
「ゲブランありがとう」
「たぶんゲブランぐらいしかこんな事してくれないよな。本当にありがとう」

 俺とシャルはお辞儀をして、ゲブランに感謝した。

「ハッハッハ、気にすんなって」

 ゲブランは豪快に笑いながら、俺の肩を叩く。
 本当にゲブランは良い人だ。

「ねぇねぇ、テレサ。この丸い玉はどういう発明品?」

 レナは、机の前でテレサの発明品ガラクタを眺めていた。
 信じられない事だが、レナはテレサの発明品ガラクタをかなり気に入っているらしい。

「おい、レナ。今からゲブランの鍛冶場に向かうんだから、発明品を見るのはそれぐらいにしとけよ」
「あー、武器作ってもらうんだっけ? ほら、私ってさ、どうせ攻撃出来ないし作るだけ無駄だと思うんだよね」

 レナに攻撃手段は無いため、レナの分の武器を作ってもらうのは無駄かもしれない。

「確かにそうかもな」
「ほほう! そういう事ならレナに私の天才的な発明品の数々をお見せしようではないか!」
「面白そうだね。すごく見てみたいな」

 何でそんなに興味津々なのか。

「……じゃあ俺達がゲブランの鍛冶場から帰るとき、もう一度テレサの工房に寄ればいいか?」
「うん。そうしてー」
「分かった」
「よし、じゃあ俺の鍛冶場に行くとするか」

 話が一段落ついたところで、俺とシャルとゲブランはテレサの工房を後にした。


 ◇


 ゲブランの鍛冶場に行くと、初めにゲブランはステータスの攻撃の値を聞いてきた。
 ステータスを開き、自分の攻撃の値がどれくらいなのかを確認し、答える。

「えーっと、19630だな」
「なっ、19630もあんのか! 駆け出し冒険者かと思ってたら、結構強いじゃねぇかよ!」

 ゲブランはビックリした様子で自然と声が大きくなっていた。

「私は20000」
「なるほど……二人共、結構強いみてぇだな。……よっしゃ、お前ら二人には一級品の武器を作ってやんよ!」

 親指で鼻をスッとこすり、意気揚々とゲブランは言った。

「え!? 一級品の武器なんか作ってくれるのかよ!」
「おう! こうなったのも何かの縁だ。大事にしねぇとな。まっ、単純にお前らに貸しを作っておこうって事よ。ハッハッハ」

 豪快に笑うゲブラン。
 貸しを作っておこうって言っても普通、こんな風に一級品の武器を作ってくれる人なんて滅多にいないだろう。ゲブラン同様、俺もこの縁……つながりを大事にしたいな。

「ありがとう、ゲブラン」
「……一級品の武器。嬉しい」

 シャルの口角が少し上がり、本当に嬉しそうにしている。正直、俺もめちゃくちゃ嬉しい。

「そんな嬉しそうにしてくれると、俺も作りがいがあるってもんだ! それで二人はどんな武器がお望みだ?」

 せっかく一級品の武器を作ってもらうんだ。
 自分達にあった最高の武器を作ってもらうとしよう。

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