違法利用との接し方-「漫画村」騒動から得るべき事とは-

蒼風

0.はじめに

まず初めに断っておこう。本稿は、言ってしまえば自分の「直感」に頼っているところがある。言い方を変えるならば、ともすれば若干論拠に欠けるという部分がある。例えば数千人にアンケート調査を実施している訳でも無ければ、現在行われている、知名度の低いムーブメントに対して、隅々まで把握している訳でも無い。


要するに洗練されている訳では全然ないのである。そこについてきちんと理解をした上で読み進めて頂きたい。とはいえ、ある程度論理だてているつもりだし、別にトンデモ理論をぶち上げているつもりでもない。今後議論されるべきだし、洗練されるべきだが、その上でまず「どっちに進んだらいいんだろうね?」という疑問。それについて、一つの回答を提示してみたい。そういう物である。


本題に入ろう。これを読んでいる皆さんは漫画を読むだろうか?恐らく生涯で「漫画」という媒体に一度も触れた事が無い、という人間は皆無なのではないかと思う。それこそ新聞をパラパラめくっていれば四コマ漫画に出くわすし、なんなら参考書にだってわかりやすくなるように2コマ、3コマの漫画が描かれている事も珍しくない。


そんな漫画に関して今、ちょっとした事が話題となっている。もしかしたらピンと来た方も多いかもしれないが、無料で漫画を読めるサイトの事である。違法サイト、などという表現を使っているところも多いだろうが、今回はその手の表現は出来るだけ避ける。自分自身が余り法律に詳しくないというのもあるが、一番の理由はそもそも「違法かどうか」は余り重要な問題ではないからだ。そんな所にこの事の本質は無い。本稿で書きたいのはまさにその事である。


ここまで読んで恐らく違和感を抱いた方もいるだろう。何ならきちんと違法と言うべきだと思った人も居るかもしれない。しかし、繰り返しになるが、大事なのはそこでは無い。真に重要なのは「漫画を余り褒められない方法で読んでいる人間を撲滅する事」では無い。「作家がその技量等に応じて、きちんと評価され、それ相応の金銭を受け取る」という事だ。ここを違えてはいけない。


確かに、正規以外の方法で漫画を利用されれば、作者に入るお金は結果的に減っているのかもしれない。しかし、「じゃあ違法なサイトを片っ端から潰してやる!」とファイティングポーズをとるのが正しいやり方なのだろうか。自分にはとうていそうは思えない。


では、どうするべきなのか?一体この問題は何を訴えかけているのか。我々はどうするべきなのか。そんな事について答えになるような、ならないような、そんな事をつらつらと書いていこう。本稿はそういう物なのである。


最後になるが、本稿は決して専門書などではない。それどころか、割と個人的な「こうじゃね?」的な発想によって成り立っているところが多い。だから別に肩肘を貼る必要は無いし、ポテチでも食べながら読んでくれていい。ただ、これを見て、「戦うべきではない相手と戦おうとする人」が、一人でも減ったのなら、それは、とても喜ばしい事だ。そう、思う。

          

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