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なんか伝説の剣の付喪神になっていたので勇者と供に魔王倒します

コモレビ

12 猫ちゃん頑張る


「どうしよう、、、、!」

青ざめるフィリアたん。

いや、どうしようもない。
素直にフィリアたんを引き渡すしかない。
流石にフィリアたんの知り合いを迎撃するなんてことはできないし、、。

それにしてもここに辿り着くの早すぎない?
何かスピードを上げるスキルを持っている人がいるのかもしれない。
まあなんせフィリアたんの家の人だしね。
それはもう強いのだろう。

〈ふむ、、。大体状況は分かりました。〉

心読で状況を察したらしい黒猫が口を開いた。(?)

〈ここは私に任せてみて下さい。2人は私の後ろに隠れて下さい。〉

どうやらこの猫も俺のことを人扱いしてくれるらしかった。

でも隠れるもなにも、あなた子猫サイズでしょう?

フィリアたんも同じ疑問を持ったのか、

「隠れるってあなたの後ろに?隠れられないじゃない。大体あな、、

〈変身!〉

フィリアたんの言葉を遮るように唱えると、先程の龍に姿を変えた子猫は、

〈これで隠れられますよ!〉

自信満々のようだけど、しっかり見れば猫のようにしかみえないよ?

〈大丈夫ですよ。大抵の人には見破れないので。あなた達は普通じゃないから猫に見えるんですよ。〉

そういうものなのか。
まあ確かに俺とフィリアたんは普通じゃない。
勇者と剣だし。

「少し不安は残るけど、、。これしか方法は無さそうね。」

ダンダンっ!
と、扉が叩かれる音に急かされるようにフィリアたんは黒猫の後ろに縮こまって座った。

俺もスキル、体動を使って後ろに隠れる。

大丈夫かなぁ?

〈何をしている、、、。早く入り給え。〉

今までの口調とはうってかわって、俺たちを出迎えた時のように念話を扉の向こうに送っている。

「うわっびっくりした!あれ?扉開いてる?」

扉の向こうには金髪の少年が1人いただけだった。その少年がギィィと扉を開けると、

「っ、、、。」

龍が目に入るやいなや腰を抜かして絶句していた。

〈ほう。今日は人間が2人も来るのか。やけに運が良い。丁度1人じゃ腹の虫が満足しないと鳴いていたところよ。〉

芝居掛かったような口調で猫は脅した。
すごい演技力だ。

「2人、、、?フィリア様もこちらに来たのか!?フィリア様をどうした!?」

ペタリど地面に尻をつけたまま、威勢だけは取り戻したのか勇者の心配をする少年。
この少年だけここにいち早く来たってことはこいつだけ足が速くなるようなスキルを持っているということか。

〈フィリアとは、あの小娘のことか?あれは美味かったぞ。中々手強い少女だったが。〉

さも余裕だったかのように振る舞う黒猫。

「なんで私があなたに負けなきゃいけないのよ。」

俺の隣でフィリアたんはブツクサ文句を言っているが、許してやってくれ。


「あのフィリア様が!?嘘だ、。負けるわけないっ、、。嘘、、。フィリア様、、。フィリア様ぁぁぁぁあああ!」

その場に泣き崩れる少年。
フィリアたんはその様子を複雑そうな気持ちで見ていた。

ひとしきり悲しんだのかしばらくして立ち上がると、

「僕は強くなって、フィリア様の仇をとってやる!」
と言って、

「ルーラっ!」


光を纏った少年が消えたあと。
変身を解いた黒猫がフィリアたんに恩を売っていた。

〈私もなかなか役に立つでしょう?仲間に入れて下さいませんかね?〉

確かに黒猫がいなけりゃ、この場は乗り切れなかったし。

いいんじゃないの?フィリアたん。

「仕方ないわね、、、。そうと決まればキリキリ働いてもらうわよ?」

〈やったぁ!ありがとうございます!!〉


こうして我がパーティは。

剣と猫と勇者という歪なメンツになったのでした。
いびつなめんつって語呂いいな。。どうでもいいけど。







その頃。
勇者が死んだ。というニュースが世界中を駆け巡っていた。








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